修了生補習山行「茅ヶ岳・金ヶ岳」 〜中級登山教室のリーダー研修を兼ねて〜


茅ヶ岳山頂にて

茅ヶ岳山頂にて


   日時  2019年11月2日(土) 晴れ
   行程  立川駅北口6:50 →(バス)→ 9:25深田公園入口9:45 →女岩付近 11:00 →
         12:45茅ヶ岳13:15→ 14:30金ヶ岳14:45 →ふれあいの里付近公道17:20 →
         (バス)→ 17:40ゆーぷら韮崎18:30 →立川駅北口20:35
   参加者 34名(4期生10名、5期生12名、スタッフ12名)
    〔山行L〕富永 〔総括L〕宮崎
    〔1班〕班L濱野、班SL中村(敦)、今野、解良、神戸、小澤、菊池、矢澤、SP佐久間
    〔2班〕班L齋藤、班SL武藤、人見、山内、石川(さ)、小林(万)、玉井、大澤、寺井、森、
        SP西村(智)、SP山本(憲)
    〔3班〕班L内藤、班SL吉川、小池、関口、三ツ井、浅香、諏訪、高間、大根、馬場、SP野口
   記録  文/内藤  写真/内藤・山本


 登山教室修了生対象の補習山行第3回目は、『日本百名山』の著者、深田久弥ゆかりの「茅ヶ岳」である。バスの車中、深田久弥が戦前からの日本山岳会員であり副会長も務めたことが紹介され、山岳会への思いを新たにした。
 三連休初日の渋滞が心配されたが、わずかな遅れで深田公園に到着。この山行は、中級登山教室のリーダー体験を兼ねている。山行を計画した山行L、班Lとしては、大渋滞に巻き込まれたら茅ヶ岳ピストンも止む無しと考えていただけに、まずは一安心。山行実施者側に回ると、思いのほか気苦労が多い。このところの天候不順で久しぶりの山行の方も多いので、ペース配分に気を配って登り始める。


一休み

女岩から尾根への登り


茅ヶ岳山頂で写真に夢中

深田久弥終焉の地


 幸い10月の台風の影響はあまり無さそうだ。女岩付近まで谷を進み、そこから尾根に向けて急登になる。喘ぎながら尾根上に出ると視界が開けてホッとする。程なくして、深田久弥終焉の地の石碑だ。脳卒中で亡くなったとのこと。享年68歳。意外に若い。石碑を過ぎれば山頂はすぐそこ。ふり返ると白く冠雪した富士の姿があった。途中の岩場を慎重に越えて、全員無事、茅ヶ岳に登頂。ハイタッチ、集合写真。青空が目に沁みる。奥秩父の山並み。金峰山の五丈岩もはっきり見える。南アルプスのスカイライン。金ヶ岳の背後には八ヶ岳の峰々。山頂では思い思いに集まって弁当を広げ、皆さん楽しそうに過ごしている。予定通り30分の昼食休憩が取れてよかった。

これから登る金ヶ岳の背後に八ヶ岳連峰

茅ヶ岳山頂からの富士山


金ヶ岳山頂で、 茅ヶ岳と富士をバックに

茅ヶ岳と金ヶ岳の鞍部にある石門

 茅ヶ岳を後にして金ヶ岳へ向かう。100mほど下っての登り返しが、昼食後の重い体にはこたえる。途中にある岩のトンネルや色づいた紅葉の樹々が気を紛らわせてくれた。金ヶ岳山頂に到着。越えてきた茅ヶ岳の隣に富士が浮かび絵になる風景だ。辿ってきた稜線を確かめて、しばし達成感に浸った。
 金ヶ岳からの下りはしばらく急峻な岩場がつづく。ケガ人が出ないかと緊張を強いられる。大人数での悪場の通過には予想以上の時間がかかった。日没時間が気になって来るが、ペースを守るように心がける。下山口に着いた時にはすっかり日が暮れていた。夕映えの中の黒々とした南アルプスのシルエットが印象的だった。温泉で汗を流し、予定の1時間遅れで立川に帰着。ようやく肩の荷が下りたが、今度は皆さん満足いただけたかどうかが気になってくる。


金ヶ岳からの下り

金ヶ岳山頂から 茅ヶ岳と富士


《 感想−1 》 4期 小林  車窓の山々は霧がかかっていたけれど、登山口は良い天気で気分もあがり、程なく深田久弥終焉の地に着きました。山岳会とも縁の深い方だったと聞きとても感慨深かったです。 茅ヶ岳までは順調に、しかし金ヶ岳まではアップダウンがたっぷりあり、やせ尾根や岩場の通過もスリルがあり、振り返った茅ヶ岳がデンと大きく印象的でした。そして遠くに近くにお馴染みの奥秩父や八ヶ岳やそして南アルプスの山々も絶景でした。温泉では初めての林檎の湯に浸かり充実の1日でした。皆様、お世話になり有難うございました。


南アルプスのシルエット(明野下山口)

《 感想−2 》 5期 馬場  女岩から茅ヶ岳、金ヶ岳と急登急下降の繰り返し、枯葉の下の小石に気を使いながらの山行になりました。登りの途中に、深田久弥終焉の石碑もあり、山岳会の副会長も務めた方との説明も聞いて深田さんを身近に感じました。疲れを癒してくれたのはやはり、富士山と紅葉の赤や黄色の山並みでした。予定通りの山行でしたが、日没が迫りヘッドライトの準備はしました。が、使う事なく下山出来ました。その後はほとんどの方がお風呂に入り疲れを癒して帰路に着きました。今年の秋は、台風などで個人山行が出来ていなかったので今回の山行は厳しく感じました。日頃から身体を整えてもう一度登ってみたいとおもいました。




上の写真は拡大してご覧になれます。写真の上をクリック。