第7期初級登山教室 登山実習「八ヶ岳/硫黄岳」


硫黄岳山頂にて

硫黄岳山頂にて


   日時  2018年9月7〜8日(土・日) 1日目:晴れ 2日目:晴れ
   行程  1日目
         立川7:20=10:10美濃戸口10:40→11:50美濃戸山荘(昼食)12:20→
         13:15堰堤広場13:30→14:50赤岳鉱泉15:10→15:45中山展望台15:55
         →16:30赤岳鉱泉(泊)
         2日目
         赤岳鉱泉6:35→8:25赤岩ノ頭8:35→9:05硫黄岳9:25→9:45赤岩ノ頭9:50
         →11:10赤岳鉱泉(昼食)12:00→12:55堰堤広場13:05→13:45美濃戸山荘13:55
         →14:55美濃戸口15:35=19:45立川
   参加者 34名(受講生22名、スタッフ12名)
    〔1班〕石橋、長田、上市、茅野、高橋、原田、矢野、
        班L小河、班SL中村(正)、講師宮崎、SP小澤
    〔2班〕 暁、上田、小林、菅野(浅)、菅野(尤)、元木、山本(曜)、
        班L山本(憲)、班SL小山(幸)、SP植草、山行L河野
    〔3班〕 小泉、近藤、高岡、中尾、中村、馬場、藤本、皆川、
        班L土井(充)、班SL広瀬 、SP石原、SP竹中

   記録  文/河野  写真/河野・山本


<1日目>
 初級登山教室としては、最高の標高山「八ヶ岳硫黄岳」に挑む1泊2日の山行である。天気予報では台風が近づいており、山の天気の崩れが心配された。 9/7いつも通り立川から貸切バスで出発する。大した渋滞もなく美濃戸口に到着する。快晴で日向では暑いくらいである。1、2、3班の順に出発する。樹林帯の中の林道をゆっくり行く。快適な気温で登山日和である。林道の花などを眺めながら美濃戸山荘に到着した。少し早目の昼食をとる。更に、堰堤広場まで林道を行く。苔むした樹林帯が幻想的な魅力を醸し出している。堰堤広場からは北沢沿いの本格的な登山道となる。北沢沿いもヤマトリカブトを代表に色々な花と清流で気持ちが良い。何度も沢を渡り返すと突然、大同心、小同心の岩峰が前方に見えた。最後は赤岳鉱泉と横岳稜線の岩稜が目に飛び込んでくる。


堰堤で休憩、ここからが山道

八ヶ岳山荘前で出発準備


 小屋に荷物を置き中山展望台を往復する。中山峠から最後の急登を上がると赤岳と阿弥陀岳の展望が素晴らしい狭い展望台に飛び出す。月が薄ら見える赤岳が青空に映えて豪快である。小屋は今回2階4室が貸切となった。4本のワインがサービスとなった。夕食まで少し時間があり入浴ができた。夕食はいつもの陶板焼きステーキである。サービスワインと持参ワインで大いに盛り上がる。夕食後は2階で懇親会をして早めに解散した。明日の山の天気は大丈夫そうだが、帰京時の天候が気になる。


中山展望台で記念写真

赤岳鉱泉のテント場到着



中山展望台からの大同心・小同心

中山展望台からの赤岳


<2日目>
 朝食5時スタートのため食堂前に長い行列が既にできていた。6時には身支度をして小屋前に集合したが、昼食持参の確認をすると数人が小屋に置いており、昨日の説明がうまく伝わっていないことにビックリと落胆をした。それでも予定より30分程早く出発した。思ったほど寒くはないが快晴である。赤岩ノ頭までは、樹林帯の急な登りが続く。ハイマツが現れると赤岩ノ頭は近い。一気に展望が開け、硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳の展望も素晴らしいが、北八ヶ岳方面、北ア、乗鞍、御嶽、中ア、南アと360°の展望が眺められ、受講生は大はしゃぎである。


赤岳をバックに

赤岩ノ頭からの硫黄岳


 帰宅時の公共交通機関の心配もあったが、ここで引き返したら受講生からは大バッシングであっただろう。意を決して硫黄岳頂上に向かう。立川周辺の天気情報収集とバスドライバーとの連絡を取りながらの登山となる。ここからは風が強くなり帽子を飛ばされないよう、手袋着用、ストック使用などをアドバイスする。硫黄岳から降りてくる登山者とすれ違いなどしながら、無事岩場を通過し広い硫黄岳頂上に出る。受講生とのハイタッチの後、素晴らしい360°の展望を楽しむ。集合写真撮影後に心残りだが頂上を後にする。慎重に赤岩ノ頭まで下る。後は急な樹林帯を気を抜かないよう小屋まで下りた。小屋の外のベランダで昼食をとる。
 ここから下りの3時間が長いことを受講生に伝え、更に気を引き締めてもらう。順調に堰堤広場まで下りてホットする。後は長い2時間の林道歩きである。美濃戸山荘で5期登山教室修了生の山本(智)さんが出迎えてくれてビックリである。それもお菓子付きで全員で食べる。これで少し元気になり美濃戸口まで歩き通した。予定より30分程早く美濃戸口を貸切バスが出発した。途中で渋滞に会うが、雨の降っていない立川には予定30分前に到着した。これで皆スムーズに帰宅できたことだろう。
 



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