第7期初級登山教室「大菩薩嶺」


大菩薩嶺

大菩薩嶺にて


   日時  2019年7月20日(土)
   天候  曇り時々小雨
   行程  甲斐大和駅8:10=8:55上日川峠バス停9:25→10:00福ちゃん荘10:10→
         11:15雷岩11:20→11:30大菩薩嶺11:35→11:45雷岩(昼食)12:15→
         13:00大菩薩嶺13:25→14:00武蔵山荘14:10→14:25福ちゃん荘→
         14:40上日川峠バス停15:00=14:40甲斐大和駅
   参加者 30名(受講生18名、講師12名)
    〔1班〕長田晴人、上市博子、茅野修一、原田義一
     班L小河今朝美、班SL小野勝昭、講師宮崎紘一、 SP石川さとみ
    〔2班〕田瑠美子、川合薫、小林美喜、菅野浅代、菅野尤人、山本曜子
     班L山本憲一、班SL小山幸勇、SP野口いづみ、小澤知信
    〔3班〕小泉明夫、高岡洋子、中尾理絵、中村美春、西岡茂子、日向明人、藤本浩文、皆川直美
     班L土井充、班SL中村敦子 、山行L河野悠二、SP竹中彰
   記録  文/河野悠二  写真/河野悠二、山本憲一


 梅雨が長引き6月川苔山の雨天中止に続き天気予報が芳しくなく実施決行に悩むが、さすがに2ヶ月連続での延期・中止を避け、現地での状況を加味しながら実施することにした。この時期甲斐大和駅は登山者でごった返すが、さすがに天気予報も悪いので登山者は少なく増便バスに全員座れた。上日川峠周辺の駐車場は満車状態であった。さすがに標高も1500mを越えているので涼しい。小雨がちらつく中樹林帯の中で身支度、ミーティング、準備体操をして出発する。


雷岩への最後の登り

唐松尾根の笹原を登る


 小雨の中舗装された道を避け樹林帯の登山道を行く。雨具を付けての登りは蒸し暑く感じる。福ちゃん荘で唐松尾根の登りに備えて衣服調整、水分補給などをする。唐松尾根の樹林帯にもシカ食害の皮剥ぎが見られる。年々増加しているようである。樹林帯を抜けると蒸し暑さから解放され風が心地よいが、雷岩の稜線に上がると強い風が待っていた。振り返ると頂を雲に覆われた富士山が展望できたのはラッキーであった。雨雲の上に出たので展望はそこそこある。大菩薩嶺の頂上に向かう樹林帯に入りホットする。


介山荘をバックに

本来であれば眺望の良い尾根を下る


 大菩薩嶺頂上は樹林に覆われ展望はないが、全員の記念写真を撮り雷岩に戻る。雷岩手前の倒木帯で昼食にする。休んでいると体が冷えてくる。これからの稜線歩きを考えタイツのみの受講生には雨具のズボンを着用してもらう。雨は時々小雨がぱらつく程度である。富士山、南アなどに加え奥多摩方面の展望まで望めた。途中岩場の下りを慎重に通過した。稜線での花の開花があまり見られず期待外れであった分展望を楽しんだ。


大菩薩峠にて

人造湖の上にかろうじて富士山が


 今回の山行では、小屋平バス停の最終便に合わせ、雷岩および大菩薩峠でのタイムリミットを設定してあった。雷岩では既に20分強の遅れ、大菩薩峠では15分程度遅れていた。天候は何とか持ちそうだが、小屋平バス停の滑り易い下りを急いで下るリスクを考慮し、大菩薩峠から直接上日川峠バス停に下る決断を受講生に伝える。バス増便乗車バス停や時間の変更連絡もスムーズであった。大菩薩峠からの林道を下り始めると皆が一斉に止まったので何かと思ったら、林道脇に4〜5頭のニホンジカが草などを食べておりカメラの放列にも一向に気にしていないのにもまたビックリである。これを見てもニホンジカの食害が広範囲に及んでることに驚愕した。そう言えばこの周辺のシカ対策もあちこちで見られた。


武蔵山荘

シカの群れ


 林道途中の勝縁荘から外れ宮崎講師、野口支部長の母校の山荘「武蔵山荘」を見学する。小屋の裏側に回ると樹林の間に富士山が望める格好の場所にある。武蔵山荘を後にして上日川峠バス停には増便予約変更のバスにスムーズに乗車した。バスに揺られながら9月八ヶ岳・硫黄岳登山計画書および「山の日」マガジンを社内配布する。大菩薩峠からの途中下山判断を再考しながら多数のニホンジカとの出会いや武蔵山荘の見学ができたことを強く自分に言い聞かせた。





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