第8期初心者向け登山実習「大岳山」


大岳山

大岳山山頂にて


   日時  2019年7月6日(土) 曇り一時雨
   行程  立川駅北口たましん本店裏7:00 貸切バス利用
         ケーブルカー御岳山駅9:40→芥場峠11:30→12:20大岳山荘12:50→13:30大岳山13:50
         →大岳山荘14:10→芥場峠15:00→ケーブルカー御岳山駅16:30
   参加者 39名(受講生25名、スタッフ14名)
    〔講師・総括L〕宮ア紘一 〔山行L〕武藤篤生
    〔1班〕大澤啓子、嶋崎典子、茅野修一、原島朝雄、三原美佐江、吉田 望、渡部智子
        班L内藤誠之郎、班SL中村照代、石川さとみ、清水茂美、山本憲一
    〔2班〕 天野泰三、小俣明洋、片野奈都子、久保嶋絵里、小久保昌子、後藤昭子、
        白川まり、高田享子、山本由美、 班L富永真由美、班SL植草由利、小池清次郎
    〔3班〕 岩井弘美、郡司典子、塩谷雅子、善田康雄、田村郷子、田村満利、野村雅子、
        平野泰江、古谷一祐、 班L土井 充、班SL広瀬雅則、浅香利恵、大澤則彰
   記録  文/内藤誠之郎  写真/武藤篤生、山本憲一、内藤誠之郎


 第2回初心者登山実習の舞台は大岳山だ。三頭山に続いて奥多摩三山の2座目。第3回の御前山にも参加すれば、奥多摩三山制覇となる。
梅雨の最中、雨も覚悟の山行であるが、立川では降っていた雨がケーブルカー御岳山駅に着くころには止み、ホッと一息。雨中の山行開始は免れたようだ。今回の実習では、山道の歩き方に加えて地図読みと記録が課題。要所要所で現在地を確認して記録を取るように促す。


大岳山荘への岩場のトラバース

霧に煙る植林地


 長尾平分岐、天狗の腰掛け杉と順調に進んで、近年新設された奥ノ院口のトイレで休憩。このルートにはトイレが満遍なくあってありがたいのだが、山はどこもこんなものと受講生に誤解されないか、ちょっと心配になる。芥場峠手前からいよいよ本格的な山道になる。改めて歩き方を指導。登山道わきの斜面には、ヤマアジサイの白い花が咲き乱れている。芥場峠を越えて大岳山荘へのトラバース道にかかると、左側が切れ落ちた岩場になる。岩場での足の運び方や鎖の使い方などを説明する。

指導を受けながら岩場を登る受講生


大嶽神社の狛犬に興味津々


 無事大岳山荘に到着して昼食休憩。昼食後、山頂への最後の岩場通過に備えて、三点支持の説明をする。大岳神社のとぼけた味わいの狛犬に癒された後は、いよいよ核心部の岩場だ。手も使って登る岩場が2ヶ所ほどある。雨上がりで滑りやすく、足場と手掛かりを指示しながら慎重に登ってもらう。途中、バランスを崩して崖側に横転した受講生がいてヒヤリとしたが、全員無事、大岳山山頂に登頂した。


山頂直下の岩場を登る受講生

慎重に核心部の岩場を登る


 集合写真に中の顔は、みんな満足げだ。どんよりとした梅雨空の下の山行になったが、峰に懸る雲、霧の中の植林地、鮮やかな緑のコケなど、この天候ならではの山の魅力も話題にのぼっていた。富士山は見えなかったが、次の楽しみに取っておいてもらおう。
下山途中で雨が降り始めたが、本降りにはならず、ほぼ予定通りの時間にケーブルカー駅に帰着。前回に続いて雨中の山行になったが、雨に濡れた岩場も無事通過し、受講生にとって一段階ステップアップした山行になったことと思う。



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