第1期中級登山教室 「富士山」報告


雪渓にて


   日時  2019年6月1〜2日(土〜日)
   天候  第1日目/曇り 第2日目/晴れのち曇り
   行程
     第1日
     富士山駅9:40発(バス)=10:40着富士スバルライン五合目11:00発→佐藤小屋11:20着(昼食)
     佐藤小屋12:05発→七合目14:00着 (ピッケルの使用方について講義,雪上歩行訓練)
     七合目14:55発→佐藤小屋15:55着 16:30夕食/懇親会  20:00就寝
     第2日
     4:00起床/朝食  5:30体操/ミーティング
     佐藤小屋5:35発→七合目付近7:30着
     7:40ー10:50(アイゼン,ピッケルを装着し歩行訓練/滑落停止訓練)
     11:00ー11:45(雪渓上の下山訓練)→(昼食)12:25発→佐藤小屋13:00着
     佐藤小屋13:30発→14:00着富士スバルライン五合目14:50発(バス)=河口湖駅15:40着
   参加者 14名(受講生10名、講師4名)
    講師:宮崎紘一、北島英明
    〔A班〕 中原三佐代,西山さより,富永真由美,清水茂美
    〔B班〕 内藤誠之郎,青木義仁,村岡庸こ
   記録  文/中原三佐代  写真/中原三佐代


 富士山駅で一同顔を合わせ、スバルライン五合目行きのバスに乗車。空は、厚い雲で覆われている。時折雲の隙間から日が射す。そしてほんの一瞬富士山が顔を出す。今回テント泊の予定であったが、国立公園内テント禁止との事で、自炊小屋泊に変更。水も湯も有料。各自で水も持参した。佐藤小屋へ向かう道には桜が咲いていた。
 小屋(標高2230M・気温6℃)到着後、昼食をとり、必要な荷物だけ持って12:05出発。六角堂に子狐がいた。雪崩、落石止めの大型側壁沿いの幅広い道をジグザグに登って行く。7合目付近になると岩道にかわる。周りは真っ白で、山頂はまったく見えない。




 7合目トモエ館(2740M)で、宮崎講師からピッケルの使い方の講義。高山のせいか、やたらあくびがでる。その後雪上へ移動して歩行。1日目はアイゼンなしで、ピッケルを使い、キックしながら歩く。蹴り方も教わり、勉強になった。ブル道を砂埃あげながら下山。6合目で、泉ヶ滝へ分ける道を佐藤小屋の方へ。登りの時に「ここの場所を自分で何か目印を決め、よく覚えておきなさい」と言われていた。下山時にしっかり確認する事ができて、迷わず進めた。こういうことが大切だと改めて思えた。
 皆で夕食を作り、美味しく食し、夕陽を見に外へ出た。思っていたほど寒くない。夕食をとっていた時には、日が射していたが、残念ながら、早々に雲の中へ入ってしまい、オレンジ色に染まる空は見られなかったが、河口湖方面の町の灯りは、綺麗に見えていた。 20:00就寝。









 翌日4:00起床。朝食をとり、5:35出発。気温4℃。雲はきれて山頂が見える。いつも見ている富士山と全然違う形だ。吉田口の方から見ると、左側に夏道・右が屏風尾根・吉田大沢の左側につばくろ沢・山頂付近にツララが下がっている所を額という。コブのように見えるのが白山岳と教わった。昨日と同じ道を登るので様子がよくわかる。
 しかし今日は、八ヶ岳・南アルプス・御坂山塊・奥秩父方面もよく見えている。



 2720M地点でアイゼン装着。きちんと履けていると思っていたが、まだまだ未熟である事がはっきりわかった。北島講師よりアイゼン歩行とピッケルを使っての滑落停止の講義を受け実習。一歩一歩意識してのアイゼン歩行・横断は、さらにレベルアップへと繋がった。滑落停止の練習も最初はぎこちなかったが、何回もやるうちに体で覚えた。少しずつガスがあがってきている。
 その後3020Mまで登り、アイゼン下りの練習。滑りながら下る技術も会得した。繰り返しの練習が自信に繋がりレベルアップになると感じた。
 佐藤小屋では、大変よくしてもらった。荷物のデポもさせて頂き、自炊用に食堂を貸してくれた。使うことはなかったが水も提供してくれた。蕨・梅干しのさし入れやお土産も頂いた。トイレも綺麗で布団も快適であった。
 雪上訓練は、参加者全員大きな体験になり、自信となった。全員無事に帰宅でき、有意義な山行であった。



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