2019年度修了生補習山行「竜ヶ岳」 〜中級登山教室のリーダー研修を兼ねて〜


竜ヶ岳山頂にて

竜ヶ岳山頂にて


   日時  2019年4月13日(土) 晴れ
   行程  立川駅北口6:50→(バス)→8:40本栖湖キャンプ場9:20→11:05石仏11:15→
         12:35山頂(昼食)13:25→14:20軽アイゼン装着14:30→16:10本栖湖キャンプ場
         16:30→(バス)→19:00立川駅北口(解散)
   参加者 37名(4期生10名、5期生13名、スタッフ14名)
    〔山行L〕中原三佐代 〔総括L〕宮崎紘一
    〔1班〕班L小河今朝美、人見茂子、三井祐子、諏訪久美子、高間晃子、矢澤大史、
        SP西村智麿子、SP吉川三鈴
    〔2班〕班L比留間祐也、山内ひとみ、今野英美、小澤知信、大根菜津美、馬場久子、
        SP河野悠二、SP中村敦子
    〔3班〕班L青木義仁、小池清次郎、解良知子、国安薫、浅香利恵、前田明代、森 英昭、
        SP山本憲一、SP野口いづみ
    〔4班〕班L内藤誠之郎、関口順子、石川さとみ、指田久子、菊地美奈子、玉井明子、
        大澤則彰、寺井成世、SP中村正之、SP佐久間マサエ
   記録  文/中原三佐代  写真/中原三佐代


 山行3日前の寒波で、河口湖周辺では降雪があった。雪の様子が気になり、富士河口湖観光課と本栖湖キャンプ場に問い合わせ、状況を確認する。アイゼン・ストック・スパッツの携行を決め、メールを流す。当日は、移動性高気圧に覆われ、風も穏やかな絶好の登山日和になった。
 渋滞もなく、予定より早く本栖湖キャンプ場に到着。野口支部長からお言葉をいただき、中村正之氏よりアミノバイタルのプレゼント。体操ののち、1班から出発。登山口入り口から雪が残っていて、キュッキュッと踏みしめながらゆっくり登る。


3日前の雪がべったり

竜ヶ岳登山口


富士山をバックに山頂へ

山頂近くは一面の笹原


 谷側の斜面の木々の間から本栖湖が時折見える。稜線にあがると、傾斜がゆるくなり展望台になっている平坦地で休憩をとる。目の前に大きな富士山が現れ歓声が上がる。みんなの笑顔が私の活力になると感じた。ここから富士山の眺望が山頂まで続いた。しかし、気温上昇と遮るものがない登山道でどんどん雪が解け、川の中を歩いているかのようなグチャグチャの足元を、気を付けながらさらにゆっくりと山頂を目指した。
 予定より少し遅れて、真っ白な山頂に到着。山頂がグチャグチャでなくてよかった。昼食をとり、写真撮影。4期も5期も仲が良く微笑ましい。期をこえて仲間を作り、山岳会で長く楽しんでほしいと切に思った。

「方角を富士に見て行く花のかな」井上井月

3班下山開始


急坂を慎重に下る

久しぶりの雪に話が弾む

 下山はピストンの予定であったが、あまりの悪路に北斜面の湖畔コースに変更した。標高1,300mあたりでアイゼンを装着し、周遊道路近くの登山口に無事下山した。本栖湖キャンプ場に到着したのは、予定より1時間以上遅れてしまったが、事故なくバスに乗車できてホッとした。帰りの渋滞も心配だったが、順調に走り、立川で解散した。今回、初めてのリーダー体験であったが、気づき・学ぶことたくさんあり、このような機会を与えてくださった皆様に感謝でいっぱいの山行であった。


本栖湖でアイゼンを洗う

本栖湖に向かって一気に下る


《 感想−1 》 4期 指田久子  本栖湖周辺には数日前に降った雪があちらこちらに残っていましたが、すっきりした青空の下、鳥のさえずりを聞き、壮大な富士山を見ながら歩きました。竜ヶ岳山頂は一面が雪で真っ白でしたが、風もなくとても穏やかで、富士山はもちろんのこと、南アルプスや八ヶ岳連峰などとても素敵な展望を楽しむことができました。登山道は雪が降った後だったので、バリエーション豊かでした。登り始めは湿った雪を踏みしめ、南斜面になると雪解け水で道がまるで滝のようになっていました。下山の際は、雪の積もった急斜面の続く道とドロドロの道をアイゼンをつけて降りてきました。常に足元を気にしながらの山行ではありましたが、みんなと一緒に楽しく歩くことができました。この山行を企画サポートしてくださったスタッフのみなさん、ありがとうございました。


4期生集合

《 感想−2 》 5期 小澤知信  まずは、素晴らしい補講山行の機会に恵まれ、宮崎総括リーダー、中原山行リーダーをはじめ、諸先輩方へ感謝申し上げます。
終始笑顔で迎え送ってくれた雄大で見事な富士山を、爽やかで心地よく吹き上げる春風を、忘れかけていたアイゼン歩行の感触を、4期5期の仲間で共通体験させていただきました。
歩行スピード、休憩ポイント、休憩時間の周知、雰囲気づくり等、中原リーダーをはじめ各班リーダーの気遣いが奏功し、極めて適切であったと思われ、予定どおりに、参加者全員で、富士山のみならず、八ヶ岳、南アルプスに至る360度の絶景を満喫することができました。
 お陰さまで、我々多摩支部初級登山教室4期5期卒業生は、平成の終わりに際し、登り坂に可憐に咲いた馬酔木の花を揺らす春風に新たな息吹を注がれて、新たな登山道へ踏み込むスタートを切ることができました。
記念写真に残る参加者皆の笑顔が、仲間意識の醸成と決意を語っているように思われました。


5期生ひよっこクラブ+サポーター



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