■ 日時 2019年3月9〜10日(土・日)
■ 行程 第1日目 (晴れ)
鴨沢バス停9:25→小袖乗越10:10→12:20堂所12:50→七ツ石小屋分岐13:50
→ブナ坂15:30→奥多摩小屋16:30→雲取山17:50→雲取山荘18:40(泊)
第2日目 (晴れのち曇り)
雲取山荘6:40→7:15雲取山7:50→奥多摩小屋8:40→11:00堂所11:30
→小袖乗越13:00→鴨沢バス停13:40
■ 参加者 20名(受講生11名、スタッフ9名)
〔講師・山行L〕宮崎紘一
〔1班〕松田慎一郎、佐古明美、吉田博子、渡辺誠、福永路子
班L石橋學、班SL野口正江、広瀬雅則、石原和子
〔2班〕 菊川倫子、嶋田恵美子、川島ひろ子、佐伯享子、渡辺富子、櫻井美奈子
班L山本憲一、班SL内藤誠之郎、青木義仁、野口いづみ
■ 記録 文/内藤誠之郎 写真/山本憲一
■ 行程 第1日目 (晴れ)
鴨沢バス停9:25→小袖乗越10:10→12:20堂所12:50→七ツ石小屋分岐13:50
→ブナ坂15:30→奥多摩小屋16:30→雲取山17:50→雲取山荘18:40(泊)
第2日目 (晴れのち曇り)
雲取山荘6:40→7:15雲取山7:50→奥多摩小屋8:40→11:00堂所11:30
→小袖乗越13:00→鴨沢バス停13:40
■ 参加者 20名(受講生11名、スタッフ9名)
〔講師・山行L〕宮崎紘一
〔1班〕松田慎一郎、佐古明美、吉田博子、渡辺誠、福永路子
班L石橋學、班SL野口正江、広瀬雅則、石原和子
〔2班〕 菊川倫子、嶋田恵美子、川島ひろ子、佐伯享子、渡辺富子、櫻井美奈子
班L山本憲一、班SL内藤誠之郎、青木義仁、野口いづみ
■ 記録 文/内藤誠之郎 写真/山本憲一
初心者向け登山講座から数えて2年、第6期生もいよいよ修了登山の日を迎えた。5日前に雲取山荘付近で42cmの積雪との情報があり、期待と不安のなかの出発になった。
バス待ちの長い行列でごった返す奥多摩駅前、受講生たちは慣れたもので、迷わず丹波行きの行列に加わっていく。滞りなく鴨沢に到着。数日前の降雪の気配はなく、青空のもと日差しはすでに春のものだ。小袖乗越を過ぎ、小袖の集落を見下ろす辺りまで来ると、谷の奥に雪のついた石尾根が見えてきた。振り返ると大寺山の仏舎利塔は遥か下の方だ。堂所にて昼食。
七ツ石小屋分岐の手前で受講生の一人が足攣り。服薬とゴムバンドで回復したが、この辺りからペースがやや落ちる。分岐を過ぎ、七ツ石山の巻き道を進むと、いよいよ登山道に雪が現れた。一部凍結していたが、講習生たちは慎重に足を運んで危なげなく通過した。ブナ坂の手前で再び雪が現れ、アイゼンを装着。石尾根に入ると広い防火帯の開放的な登山道になり、開けた南西側には富士山が浮かんでいる。本来ならば清々しい尾根歩きが楽しめるところだが、腐った雪と泥濘に悩まされる状況が奥多摩小屋まで続いた。それでも着実に歩みを進めて、予定より1時間遅れで日没直後の雲取山山頂に到着。夕焼け空を背景に富士山のシルエットが美しい。宮崎講師が先行して下山ルートに凍結箇所はなくロープ設置は不要と判断、慌ただしく雲取山荘に向けて下山を開始した。あたりはたちまち真っ暗になる。ほとんどの受講生にとって、雪の急坂をヘッデン頼りに下るのは初体験だろう。山荘の灯かりが見えてきたときには、講習生からホッと溜息が漏れた。
夕食後は恒例の修了証の授与式。野口支部長から一人一人に修了証が手渡された。今日の厳しい山行の後だけに、感慨もひとしおだろう。続いての懇親会は、消灯後もヘッデンの灯かりのもと、しばらく続いた。
翌朝は5:30に朝食。みな食欲もあり元気な様子。6時半にはアイゼンをつけて山荘前に集合、出発した。受講生たちは「真っ暗な中、こんなところを下りて来たんだ。」などと口々に言いながら登り返してゆく。40分ほどで雲取山山頂を再び踏んだ。山頂からは、受講生たちへのご褒美のような素晴らしい眺望が広がっていた。南に丹沢山塊と富士山。そこから西方に目を移すと南アルプスの峰々。奥秩父の山々の陰から赤岳が顔を出している。北方の樹間には浅間山。東には登山教室で登った奥多摩の山々。遠く都心のビル群の向こうには東京湾が光っている。
十分に眺望を楽しんでから、下山開始。昨日とは打って変わって、快調なペースで進む。雪も締まっていて歩きやすい。七ツ石山の巻き道の雪がついているところを通過し終えたところで、アイゼンを外す。堂所での昼食後、1ピッチで小袖乗越まで下りた。途中、受講生の一人が躓いて前に倒れ、ヒヤリとする瞬間があった。幸い滑落などの大ごとにはならなかったが、十分にあり得る状況であった。ここまで下ってきた安心感と昼食後の集中力が途切れ勝ちになる時間帯、しつこいくらい注意喚起が重要だと感じさせられた。
予定より早く、全員無事、鴨沢に下山。鴨沢では、大勢の5期修了生の面々が出迎えてくれた。コーヒーと甘酒、菓子にフルーツ。バスの時間まで、たっぷりと交歓の時間を過ごすことができた。これから始まる新しい仲間たちとの充実したクラブライフを予感させるような、雲取山修了登山の幕切れとなった。