第7期初級登山教室　登山実習「棒ノ折山」報告

棒ノ折山山頂にて

　　■ 日時　　2018年10月20日（土）　晴れ
　　■ 行程　　東青梅駅7：45＝バス＝8：21上成木BS8:30→8：40登山口9：00→9：10小沢峠9：15
　　　　　　　　　→10：35長久保山（689ｍ）→11：05林道出合11：20→11：40黒山12：15→
　　　　　　　　　12：40権次入峠13：00→13：15棒ノ折山13：40→15：05奥茶屋→15：15
　　　　　　　　　清東橋16:33＝バス＝16：50川井駅バス停→16：55川井駅
　　■ 参加者　40名（受講生27名、スタッフ13名）
　　　　〔1班〕暁誠志、長田晴人、上市博子、川合薫、小泉明夫、近藤節朗、菅野浅代、高岡洋子、
　　　　　　　　元木尚子、　班L武藤篤生、班SL石原和子、SP内藤誠之郎、SP小河今朝美
　　　　〔2班〕 上田瑠美子、木原裕子、菅野玲子、高橋恭治、富山猛、中尾理絵、長岡誠治、
　　　　　　　　日向明人、藤本浩文、皆川直美、矢野真由美、
　　　　　　　　班L班中村哲也、SL広瀬雅則、SP中村敦子、SP小澤知信
　　　　〔3班〕 小林美喜、菅野尤人、中村美春、原田義一、馬場俊彦、山本曜子、
　　　　　　　　班L山本憲一、班SL 中原三佐代、山行L河野悠二、SP清水節美
　　■ 記録　　文／河野悠二　　写真／河野悠二、山本憲一

　前月の第7期初級登山教室第1回実習登山は雨の中の高水三山を登ったが、今回も天気予報とにらめっこで心配したが、晴れの予報にホッとした。今回は初参加の受講生が2名おり、スタッフに注意喚起を促した。バスの増便を断られたのでスタッフの数名が立席乗車となった。上成木バス停のトイレ（1人用）を済ませ、小沢峠下の登山口前に移動する。今回のコースは登山者もほとんどいないので、トップの2班の受講生に交代で先頭を歩く経験をしてもらった。

林道と交わる小沢峠で

小沢峠へ向かう

　小沢峠を回避する林道を行くのをそのまま小沢峠に出てしまった。この小沢峠はいきなりの急登で始まる。急登を登ると先ほどの林道と合流する。ここからは樹林帯の尾根道である。左側の東京都は杉の植林帯で暗いが、右側の埼玉県は自然林で明るい。小さなピークを越えながら順調に登山する。樹林帯が明けたピークで休憩しながら地図読みをする。現在位置もさることながら等高線での尾根筋、谷筋を説明する。更にいくつかの小さなピークを越えて私設看板の長久保山（689ｍ）には目もくれず通過し、上成木から上がってきた林道と出合う。黒山の登りに備えここで休憩をとる。再度地図読みをする。馬乗馬場を経由し一部岩場を通過して黒山に到着した。登山者が数名いた。思い思いに昼食をとる。

棒ノ折山山頂から埼玉方面を眺める

地図で現在位置を確認

　黒山からは一旦鞍部まで下り権次入峠まで登り返す途中で登山道を外れた班があった。トランシーバーで権次入峠へ正規のルートに誘導する。ここまでくると他山者が急に増える。棒ノ折山にはもう一踏ん張りの登りである。頂上近くになると頂上の登山者の声が聞こえてくる。広い頂上に出ると、武甲山を代表とする秩父の山並みが見える。さすがに上信越の山並みは雲の中である。全員の記念撮影後下山を開始する。ストック所有者にはストックを使用させる。杉の枝が多量に落ちている急な登山道を慎重に下る。一旦なだらかになった登山道脇で休憩をとる。急な登山道を降りて皆ホットしているが、この先も急な階段の登山道が続くため注意喚起を促す。天気予報では午後山では不安定な天気になると言っていた通り、あやしい雲が出てきたが何とかバス停までは持つだろう。権次入沢のワサビ畑脇の登山道を行く。足部が悪く以外に時間がかかる。奥茶屋に出てホットする。後は舗装されて林道を清東橋バス停までこの山行を噛みしめながら予定より1時間以上も早く到着した。

ワサビ田に入る前に最後の休憩

山頂から下山時の注意を指導

　しばらくして小雨が降り始めた。これで川井駅まで1時間の徒歩は中止とした。その間、次回「高川山」の山行計画の説明、2名の初参加受講生の感想、先頭を歩いた受講生の感想などで時間をつぶしていると、突然時間外のバスが上がってきた。増便の文字が見えた。増便は断られていたので運転手に聞くと増便を早めに出したとのこと。こちらにとっては願ってもないことで定刻より20分近く早く出発した。皆の満足げな顔にホットした。川井駅での電車への接続もよくラッキーであった。
今回のルートは、登山者も少なく登山教室としては、比較的時間的にも余裕があり教室の教育目標が実現し易いルートである。受講生にとっては、若干物足りない人もおられたが、特に問題もなく無事下山できたことがなによりであった。