第6期初級登山教室 登山実習「八ヶ岳/硫黄岳」


硫黄岳山頂にて

硫黄岳山頂にて


   日時  2018年9月1〜2日(土・日) 1日目:雨時々曇り 2日目:雨のち曇り
   行程  1日目
         立川・多摩信用金庫横公園集合・出発(バス)7:00→9:40美濃戸口10:00→
         11:10美濃戸(昼食)11:45→14:10赤岳鉱泉15:00→15:40中山展望台15:55→
         16:25赤岳鉱泉(泊)
         2日目
         赤岳鉱泉発7:10→9:10赤岩ノ頭9:25→9:45硫黄岳山頂10:00→12:10赤岳鉱泉
         (昼食)13:00→16:25美濃戸口(バス)16:40→20:15立川・多摩信用金庫横公園(解散)
   参加者 19名(受講生11名、スタッフ6名)
    〔1班〕松田慎一郎、佐古明美、嶋田恵美子、吉田博子、櫻井美奈子、福永路子、
        L石橋學、SL野口正江、講師 宮崎紘一、SP石原和子
    〔2班〕 菊川倫子、川島ひろ子、佐伯享子、中山佳代、渡辺富子、
        L山本憲一、SL村岡庸こ、SP青木義仁、山行L長瀬秀史
   記録  文・写真/長瀬秀史


 週末の天気予報が思わしくなく、なんとか好転することを期待したが、八ヶ岳の予報は雨で変わらなかった。5月の上高地では好天に恵まれたが、大気の不安定による天候不順は全国的であるらしい。立川を出発する際には雨は降っていなかったが、途中から降ったりやんだりを繰り返した。バスは渋滞の影響なく30分早く美濃戸口に到着した。体操・ミーティングの後、出発。ここでも雨が降ったりやんだりを繰り返し、時々日が射すこともあり、途中の美濃戸山荘で昼食。予想された沢での増水もなく、宿泊先の赤岳鉱泉には予定時刻に到着した。


美濃戸山荘で昼食

八ヶ岳山荘前で出発ミーティング


 ここで一旦、荷物を部屋に置き、空身で中山展望台まで足を延ばす。天気に恵まれれば、赤岳・阿弥陀岳の展望が素晴らしいところだが、この天候ではガスが展望を遮ってしまい、わずかに稜線の山小屋が見えた程度だった。受講生の落胆ぶりが耳に痛い。記念写真を撮って山荘に引き返す。この天候にしては宿泊客が多いとのこと。評判の夕食後、持参したワインで懇親会を開催。今回は2回目の宿泊を伴う山行であり、話題も山に対する思い入れや実際に取り組んでいる山行体験などで大いに盛り上がり、受講生・スタッフ双方とも前回以上に懇親を深めたようだった。しばらくの歓談ののち明日の早朝出発のため、早々にお開きとして就寝した。


中山展望台は残念な展望

堰堤で休憩。さあ出発


 夜、トイレに行くと外はひどい雨で窓にたたきつける音もすごかった。朝食を摂っている際も雨は降り続いていて、様子見で出発を少し遅らせることにした。ここで受講生の1名から体調不良で参加を辞退したいとの申し出があり、山荘で待機することになった。すると突然、雨がやみあたりが少し明るくなってきた。全員で表に出て体操・ミーティングの後、慌ただしく20分遅れの出発となった。森林限界までは、しばらく樹林帯が続く。この雨の割には他の登山者が多く、追い抜かれるたびに歩を止めることが頻繁にあった。


結構暑く、早速着衣調整

雨が上がり、出発前のミーティング


 時おり鳥のさえずりが聞こえ、天候が回復基調の兆しと思えたが、雨は降ったりやんだりの繰り返し。数か所の沢を越える際も、懸念した増水は目立ったほどではなく、ほぼ計画通りの時間に赤岩の頭に到着。その間、体調不良を訴える受講生もおらず、ガスは出ていたものの視界もあり、予定通り山頂に向かう。山頂直下の岩場をスタッフが声掛けをしながら慎重に通過する。やがて、広い山頂に到着。相変わらずガスがあたりを覆っていて、やはり展望は得られなかった。それでも初めての3000m級の山に登頂した受講生は身体全体で喜びを表していた。


赤岩ノ頭から山頂方向を見る

這松が出てきた。もうすぐ赤岩ノ頭だ。


 記念写真を全員で撮って早々に下山にかかる。岩場を慎重に下り、樹林帯へと入る。このあたりから雨はやみ始め、空も明るくなってきた。山荘で昼食を摂っている時には日差しさえ射していた。事故もなく目立った体調不良者も発生せず全員無事に美濃戸口に到着。待機していたバスに乗車し、予想通りの高速の渋滞にはまったが、立川にはほぼ予定通りの時間に着くことができた。



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