中級登山教室 登山実習「鳳凰三山」


観音岳山頂

観音岳山頂にて


   日時  2018年8月18〜19日(土・日)
   集合  JR韮崎駅 8時40分
   行程  第1日
         韮崎駅8:45(タクシー)〜9:35夜叉神峠登山口10:00→10:35(休憩)10:45→
         11:00夜叉神峠11:10→11:55(休憩)12:15→杖立峠→13:00→(休憩)13:10→
         14:00(2400m付近)14:15→苺平→15:00南御室小屋(泊)
         第2日
         南御室小屋4:00→5:00砂払岳付近5:15→5:30薬師岳小屋5:40→5:50薬師岳6:00
         →6:30観音岳6:55→7:20分岐7:55→8:30賽の河原8:50→9:20鳳凰小屋9:45→
         10:30五色の滝10:50→11:40(休憩)11:50→12:35(休憩)12:45→14:25(休憩)
         14:35→15:15青木鉱泉
   参加者 17名(受講生13名、講師4名)
    山行リーダー:宮崎紘一
    〔Aチーム〕講師:北島英明、石橋學
     清水茂美(班L)、村岡庸こ、中村照代、野口正江、青木義仁、西山さより
    〔Bチーム〕講師:宮崎紘一、中村正之
     内藤誠之郎(班L)、小川今朝美、中原三佐代、中村哲也、富永真由美、濱野弘基、齋藤理恵子
   記録  文・写真/西山さより


【1日目】
連日の猛暑がひと休み、涼やかな空気の中、登山口から夜叉神峠をめざした。
A班先行、途中休憩を入れ衣服調整を図る。よく踏まれた道ながら急坂が続き汗をかく。小一時間で白根三山を臨む峠に。北岳、間ノ岳、農鳥岳を眼前にして皆の登高意欲が高まる様子。夜叉神峠からは少し下って樹林帯を上る。標高を稼ぐアルバイトに飽きた頃合いに昼食を兼ねた休憩。その後杖立峠の鉄パイプのケルンを横目に次の休憩適地をめざす。その適地より50分程上り続け傾斜が緩やかになってきて再び休憩をとる、苺平も近い。B班の中に足をつった受講生がいるとのこと、苺平で千頭星山甘利山への分岐道標を見て樹林帯の中先行班は小屋への道を急ぐ。満開のヤナギランがゆれるくぼ地の中の南御室小屋に15:00到着20分後にB班も到着。標高2430mある南御室小屋は、じっとしていると肌寒い。


南御室小屋でとりあえず乾杯

夜叉神峠にて


【2日目】
小屋をヘッドランプの灯りを頼りに4時に出る。まだ星が瞬いている。こんなに暗い登山道を歩くのは初めてだ、緊張感と不慣れ感でただ黙々と歩く。途中朝の寒さに重ねた衣服の、調整をした。そして黙々と歩く。やがて薄青く白けてくる空。樹林帯の中から寝起きの小鳥のさえずり。振り仰いだ空が焼けている。木立の隙間から山並みが朝焼けに黒く浮かんでいる。1時間ほどで森林限界を抜けて稜線に躍り出た。2日目先行B班から歓声が上がっている。昨日よりもっと近く、北岳、間ノ岳、農鳥岳がある。白根三山におののいているうちに朝日が北岳を照らす。砂払いのあたりから薬師岳小屋まで15分、小屋のトイレを利用する。ハイマツ帯を抜けてざれた登山道を上ると薬師岳。本当のピークは山名標より臨む東の岩峰あたりらしい。


観音岳方面

薬師岳へ


 登山道には固有種のホウオウシャジンが岩陰に咲いている。タカネビランジもあちらこちらに。快晴の中、花崗岩の白い砂道を歩く。八ヶ岳、奥秩父、南アルプスの山並み、振り向けば富士山。30分強で鳳凰三山の最高点観音岳に。大小の岩を積み上げたようなピークにはかなりの人がいる。三角点があり展望は申し分ない。甲斐駒、八ヶ岳、北岳、と記念撮影をする。


地蔵岳方面

八ヶ岳方面


 登山道には固有種のホウオウシャジンが岩陰に咲いている。タカネビランジもあちらこちらに。快晴の中、花崗岩の白い砂道を歩く。八ヶ岳、奥秩父、南アルプスの山並み、振り向けば富士山。30分強で鳳凰三山の最高点観音岳に。大小の岩を積み上げたようなピークにはかなりの人がいる。三角点があり展望は申し分ない。甲斐駒、八ヶ岳、北岳、と記念撮影をする。


ドンドコ沢へ下る

オベリスク


 ここからドンドコ沢をからみながらの下山が始まる。途中五色の滝を眺め、白糸の滝、鳳凰の滝、南精進ケ滝の道標を過ぎる。渡渉もする。滝の音、沢の音を聞きながら標高を下げていく。10時過ぎにはもう曇りがちな空だ。足場の悪い箇所もある長い下山路なので疲労回復と気分転換をはかり4回ほど休憩をはさみ、15:20両班ともそろって青木鉱泉に到着した。
 夜叉神から入山し、薬師岳、観音岳、地蔵岳を縦走し、青木鉱泉へのドンドコ沢コースを歩きとおした私たち受講生は、“南アルプス”をほんの少し、味わった、と思うのである。





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