第6期初級登山教室 登山実習「百蔵山〜扇山」


扇山山頂にて

扇山山頂にて


   日時  2018年3月24日(土) 晴れ時々曇り
   行程  JR猿橋駅集合・出発(バス)9:00→9:06百蔵山登山口バス停9:30→
         10:40展望台10:55→11:15百蔵山山頂11:30→12:25宮谷分岐(昼食)12:55→
         14:40扇山山頂14:55→16:15犬目バス停16:25→16:50JR四方津駅(解散)
   参加者 19名(受講生12名、スタッフ7名)
    〔1班〕藤井尚子、中山佳代、嶋田恵美子、高田眞澄、渡辺富子、櫻井美奈子、
         L北原周子、SL石橋學、講師 宮崎紘一
    〔2班〕 菊川倫子、井嶋郷子、川島ひろ子、佐古明美、福永路子、渡辺誠、
        L石井秀典、SL野口正江、SP山本憲一、山行L長瀬秀史
   記録  文/長瀬秀史 写真/石井秀典


 このところ、急に暖かくなって、この間まで居座っていた寒波も、うそのような気候となった。前回陣馬山の時は長いアイゼン歩行を経験してもらったが、今回アイゼンは必要ないと考えていたところ、21日になって湾岸低気圧の影響で、予想外の降雪があり非常に驚いた。急きょ、受講生の皆さんにはアイゼンを用意してもらうようあわてて、連絡を入れたが、計画通りのスケジュールで歩けるかが懸念された。当日は雲混じりではあるが、青空も見え、日中は17°まで気温が上がるとの予報で、猿橋駅に向かう。車窓から見る山はどこも雪は見えず、溶けてしまった感があった。受講生は直前まで慌ただしく変更があり、結局12名での参加となった。その中に今回初参加となる受講生が1名含まれている。4月から本格的に受講する予定で今回は体験参加となった。一方スタッフも風邪の影響で1名欠となり7名。


百蔵山展望台

百蔵山登山口バス停でミーティング


 予定のバスで登山口に着き、体操・ミーティングの後、出発。急な舗装道路を通って住宅街を抜け私設美術館の脇から登山道に入る。富士山と大月の市街を一望できる展望台まで順調に来たが、そこは雲が多く期待の富士山は全く見えなかった。御正体山や三つ峠山は何とか見えたものの、ここからの富士山の眺めを楽しみにしていた受講生は、がっかりしていた。百蔵山の稜線まで出ると、登山道はおろかあたり一面、雪のあとは全くなく、アイゼン歩行は必要ないことが分かった。


百蔵山山頂

 予定より若干遅く山頂に着いたものの、やはり雲に隠れて富士山は望めない。それでも大月市街が一望のもとに眺められ、初登頂となった受講生はさかんにシャッターを押していた。記念撮影後、扇山への急な下りへとかかる。ここも懸念された雪はまったくなく、ストック片手に周りの枝を掴みつつ慎重に降りてゆく。今回5回目の実習のせいか、途中からその下りを楽しんでいるかのように、受講生は冗談をいいながら下っていた。予定より20分遅れで宮谷分岐に到着。昼食とした。百蔵山の山頂ではあんなに登山者がいたのに、さすがに扇山への縦走者は数える程度しかいない。最初の高川山から徐々に歩行負荷が増えている中で、受講生は確実にレベルを上げている。扇山への急斜面の長い登りはその意味を再確認するものとなった。百蔵山の登りでもう限界と弱音を吐いている受講生がいたが、特に問題なく大久保山まで登り切り、他の受講生も黙々と登りながらも休憩ごとに冗談を言い合うなど、余裕を感じさせる。


扇山への最後の登り

雪の残る扇山山頂への尾根道


 扇山山頂までの途中で足が攣りそうになった受講生が出たが、投薬や長めに身体を休める時間を取ったせいか、その後特に問題なく全員で登頂できた。山頂でゆっくりしたかったが、最終バスの時刻が気がかりで記念撮影もそこそこに、犬目のバス停目指して下山を開始した。急な下りで足の攣りが懸念されたが、そうした症状は発生せずバス発車時刻10分前にバス停に到着した。行動時間7時間余り。受講生の成長を感じながら第1ステップ最後の山行を終了した。バスで四方津駅に向かい、4月から始まる第2ステップの座学と上高地の簡単な説明の後、解散とした。



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