第6期初級登山教室 登山実習「景信山〜陣馬山」


陣馬山山頂にて

陣馬山山頂にて


   日時  2018年2月17日(土) 晴れ時々曇り
   行程  JR高尾駅集合・出発(バス)8:12→8:30小仏バス停9:00→9:25入山口9:35→
         10:05小仏峠10:20→11:05景信山11:30→13:15明王峠(昼食)13:45→
         14:35陣馬山14:45→16:05栃谷園地休憩所16:25→17:05陣馬登山口バス停
         (バス)17:13→17:20JR藤野駅(解散)
   参加者 20名(受講生11名、スタッフ9名)
    〔1班〕藤井尚子、嶋田恵美子、高田眞澄、渡辺富子、高橋均、櫻井美奈子、
         L北原周子、SL石橋學、SP野口正江、SP吉川三鈴、講師 山本憲一
    〔2班〕 松田慎一郎、菊川倫子、川島ひろ子、佐古明美、福永路子、
        L石井秀典、SL村岡庸こ、SP小河今朝美、山行L長瀬秀史
   記録  文・写真/長瀬秀史


 湾岸低気圧の影響で1月22日に東京で降った大雪は、その後居座った寒波もあり、なかなか溶けずに残っていた。そのため前回笹尾根でできなかったアイゼン歩行の絶好の機会ととらえ、受講生にはアイゼン必携をお願いしていた。今回の参加受講生は当初14名であったため、サポートを新たに3期卒業生2名にお願いして万全を期していた。ところが前日までにインフルエンザと家族の入院などの事情で、3名の受講生から不参加の連絡が入り、結局受講生11名とスタッフ9名が高尾駅のバス停に集合した。20分弱の乗車で到着した小仏バス停前でトイレとミーティング・体操を行い、9時に出発。


登山口でアイゼン装着

バス停車場でミーティング


 景信山に向かう最初の入山口でアイゼンを装着した。このところ気温も上昇し雪も溶け始めていたが、日陰では凍結状態になっていて、入山口でいきなりのアイゼン装着は登山教室では初めての経験となり、以後午後の下山時まで装着した状態で行動することになった。登山道は凍結していないところと凍結しているところと交互にやってきて、それでも景信山までは概ね計画通りに進んだ。ここでトイレタイムに時間がかかり、行動時間はやや押される形となり、さらにアイゼンの装着不具合などが発生しそのたびに停滞して、昼食場所の明王峠には計画より1時間遅れの到着となった。


景信山山頂付近は雪がべったり

雪の無い小仏峠で休憩


 その間も凍結状態や泥道状態となった登山道をアイゼン歩行し、さすがに受講生にも疲労の顔が目立つようになった。アイゼン歩行が初めての受講生もおり、その疲労度は容易に想像がつく。時おり富士山や初心者登山教室で登った大岳山や御前山などの眺望もあり励まされるものの、アイゼンで引っかけて転倒しないかスタッフが注意喚起を促していた。
 このころから強風が吹き出し始め、明王峠から50分ほどで到着した陣馬山山頂では、時おり吹く突風で身体が持って行かれる。山頂に着いた受講生は疲労の度合いがありありと見られ、6時間にわたるアイゼン歩行の辛さの体験となった。展望と山座同定もそこそこに記念写真を撮って急いで下山にかかる。


アイゼンの不具合チェック

明王峠までは雪の道


 下山路の栃谷尾根は南斜面ということもあり、下見では結構目立っていた凍結箇所はほとんど消えていた。広い場所を探してアイゼンを外す。泥だらけになったアイゼンをビニール袋に入れて再出発したが、受講生には安堵の顔が目立っていた。
 今回初めて足の攣りを訴え、一時サポートを付けて別行動を取った受講生が出たが、薬やゴムバンドの腿への装着など早い対応で、なんとか行動できるようになった。車道に出てしばらく行くと栃谷園地休憩所。ここにはトイレもあり水も出るので、汚れたアイゼンや登山靴が洗える。別行動を取っていた受講生はここで再合流できた。その後40分ほどで陣馬登山口バス停に到着して、8時間にわたった山行を終了した。時刻通りやってきたバスに乗車し藤野駅で次回山行計画と4月からの第2ステップの内容と申し込みについて説明し解散とした。



上の写真は拡大してご覧になれます。写真の上をクリック。