第6期初級登山教室 登山実習「笹尾根・槇寄山」


槇寄山山頂にて

槇寄山山頂にて


   日時  2018年1月20日(土) 曇り後晴れ
   行程  JR武蔵五日市駅集合・出発(バス)9:00→10:05仲の平バス停10:30→
         12:35槇寄山(昼食)13:10→13:35田和峠13:45→14:30大羽根山14:50→
         15:45浅間尾根登山口バス停(バス)16:10→17:00JR武蔵五日市駅(解散)
   参加者 18名(受講生10名、スタッフ8名)
    〔1班〕藤井尚子、中山佳代、嶋田恵美子、高橋均、櫻井美奈子、中島敦子
         L北原周子、SL石橋學、SP野口正江、講師 宮崎紘一
    〔2班〕 松田慎一郎、井嶋郷子、吉田博子、佐古明美
        L石井秀典、SL村岡庸こ、SP山本憲一、山行L長瀬秀史
   記録  文・写真/長瀬秀史


 笹尾根ではアイゼン歩行をやりますよと、事前にアイゼンの用意をお願いしていた。宮崎講師の紹介で11名の受講生が新たにアイゼンを購入。12月の座学では用意したアイゼンで装着方法や注意点などをレクチャーして、雪山歩行への準備は万全であった。ところが、降雪の情報は日本海側のみで、関東には雪が降ることはなかった。直前に下見をしたところ、まったく雪はなく、自然が相手ではやむを得ない。それでも、アイゼンの脱着訓練は必要とのことで持参するようお願いをしておいたが、事情により7名の受講生が欠席。参加者10名に対してスタッフは8名となった。


雪の全くない登山道

集落を抜けて登山口へ


 底冷えの曇り空の中、9時出発の増便されたバスに1時間乗車、10時に仲の平バス停近くの広場でミーティングと準備体操ののち出発した。時おり日が射してくる中、集落を抜けて民家横の登山道から登り始める。枯葉が地面いっぱいに敷き詰められていて、カサコソと踏みしめる音も心地よい。雪もなく順調に歩を進める。毎年、この時期には雪中行軍する中で、いろんなエピソードやハプニングが発生していて、あまりに大量の積雪に槇寄山からピストンしたこともあったりしたが、やはり雪がないのはさびしい。2時間でその槇寄山に到着。真っ白の富士山の雄姿を楽しみにしていたが、あいにくの雲でまったく見えない。受講生のみなさんからため息が聞こえてくる。反対方向に目を向けると、昨年初心者教室で登った奥多摩三山を望むことができた。受講生のみなさんにとっては、自分で登った山を他の山の山頂からの視点で見ることに感慨深げであった。ここで昼食を摂り記念撮影後、笹尾根の縦走に向かう。

槇寄山から田和峠へ

枯葉を踏みしめて槇寄山へ


 田和峠、数馬峠でのビューポイントでは、せっかくの富士山がここでも雲に隠れてしまっていた。大羽根山の分岐まで、槇寄山から1時間で到着。前回の山行時にも感じられたことだが、6期の受講生は年齢や経験などが幅広いものの、足がおおむね揃っていて調子が悪くて遅れがちになるとか足が攣るなどの症状も見られない。班リーダーの歩行速度に合わせて歩くことができていると、山行の回数を重ねれば重ねるほど実感する。頼もしい限りである。大羽根山では奥多摩の眺望を楽しみつつ、いよいよアイゼンの装着訓練を実施した。各リーダーの指導の下、初めて登山靴を履いた状況で装着し始める。雪がない中で受講生はやりにくそうだったが、事前に扱いに慣れておくよう伝えていたこともあったのか、装着時間やバンドの締め方などに大きな問題はなく、15分ほどで終了した。その後、奥多摩の山をバックに記念撮影後、バス停に向かう。


大羽山山頂にて

大羽山でアイゼン装着訓練


 乗車予定のバスの発車時間に間に合わないと1時間半、待たなければならない状況の中、ここでも受講生は班リーダーの速度に見事に合わせて下っていく。発車時間の25分前に到着できた。ここで終了ミーティング、次回陣馬山とアイゼン歩行の注意点を説明して、時刻通りやってきた増便バスに乗車し武蔵五日市駅に向かい解散とした。



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