第5期初級登山教室 登山実習「鷹ノ巣山」


鷹ノ巣山

鷹ノ巣山山頂にて


   日時  2017年10月8日(土) 晴れ後曇り
   行程  峰谷バス停8:50→10:00登山口10:10→12:25鷹ノ巣避難小屋13:00→
         13:30鷹ノ巣山13:40→14:20水根分岐14:25→15:50倉戸山16:00→
         17:15熱海バス停
   参加者 26名(受講生15名、スタッフ11名)
    〔1班〕大澤則彰、大根菜津美、櫻井範子、前田明代、矢澤大史、安田令、
        班L中村哲也、班SL芦川昌子、講師:宮崎紘一、中村敦子
    〔2班〕 浅香利恵、菊池美奈子、福井和枝、森英昭、山本知章、
        班L武藤篤生、班SL佐久間マサエ、山行L河野悠二、小山幸勇
    〔3班〕 小澤知信、諏訪久美子、寺井成世、馬場久子、
        班L長瀬秀史、班SL植草由利、竹中彰
   記録  文/河野悠二  写真/長瀬秀史


 5期受講生も2年間の登山教室最終ステップに入った。班入替えも行い新たな気持ちで臨む「鷹ノ巣山」であるが、一週間前からの天気予報が芳しくない。その上登山教室実習登山では厳しい歩行時間(7時間弱)、標高差1,100mを超える登り、下りの山行なので、実施日を1日順延し実施した。
前日が雨だったので、雨上がりを期待して奥多摩駅前のバス停は登山者にあふれていた。
バスを増便依頼したにもかかわらず、一部の参加者は席に座れなかった。


林道を抜けて登山道に入る

準備体操


 終点の峰谷バス停で、ミーティング、準備体操をして出発。奥集落への生活道を一部ショートカットした道を奥集落まで登り詰め、更に林道を辿ると登山道入口である。晴れているが雲があり展望は良くない。浅間神社まではトラバース気味の緩やかな登りである。体調不良の受講生のピッチが上がらない。今後の長い行程を考えると、パーティーを離れた状態での行動は厳しい。受講生には申し訳ないが、スタッフ付き添いで登山口まで下山させる。体調もかなり回復したので、バス停まで生活道を下るよう申し伝え、バス停到着後に連絡を託しパーティーを追いかける。避難小屋で昼食しているパーティーになんとか追いつく。これからの工程を考え、1班は直ぐに予定通り出発する。

ここから浅間尾根の急登が始まる

浅間神社の鳥居をくぐる


 鷹ノ巣山頂上では、病人と思われる救助者を救助ヘリが近づいていたが、酷い霧で隊員を下ろせない。我々も救助のお手伝いをしたいが、大人数の下山を優先させ、後ろ髪を引かれる思いで下山を開始する。下から救助隊員が息せき切って上がってくるのを補助するのが精一杯であった。パーティー全体の行動に、気を引き締め直し、下山を続行する。榧ノ木尾根に入ると樹林帯と霧で暗くなる。榧ノ木山からは、登山道を確かめながら道迷いしないよう下る。戸倉山まで下りホットする。


鷹ノ巣避難小屋

浅間尾根の九十九折を進む


 この時間なら何とか熱海バス停には、日没前に到着できそうだが、戸倉山の下りには一ヶ所難所があり受講生に注意喚起し下る。その難所の脇の森で猿の群れが声を上げ威嚇してくる。熱海バス停には、日没前に到着した。長い歩行時間、難所の通過など、受講生は確実にステップアップしたことを確信した山行であった。



上の写真は拡大してご覧になれます。写真の上をクリック。