第5期初級登山教室 登山実習「八ヶ岳・硫黄岳」


硫黄岳

硫黄岳山頂にて


   日時  2017年9月2〜3日(土・日) 2日曇りのち晴れ、3日快晴
   行程  9月2日
         立川北口7:10→(バス)→9:55美濃戸口10:30→11:40美濃戸山荘12:10→
         13:00堰堤広場13:15→14:35赤岳鉱泉14:55→15:30中山展望台15:45→
         16:15赤岳鉱泉(泊)
         9月3日
         赤岳鉱泉6:45→8:40赤岩ノ頭8:55→9:25硫黄岳10:00→10:25赤岩ノ頭10:35
         →12:00赤岳鉱泉12:40→13:45堰堤広場13:55→14:45美濃戸山荘14:55→
         15:45美濃戸口16:10→(バス)→20:35立川北口
   参加者 25名(受講生15名、スタッフ10名)
    〔1班〕浅香利恵、大澤則彰、大根菜津美、高間晃子、松尾悦子、森英昭、
        班L山本憲一、班SL佐久間マサエ、土井充、中村正之
    〔2班〕 小澤知信、梶原勇樹、馬場久子、前田明代、
        班L河野悠二、班SL中村哲也
    〔3班〕 菊池美奈子、櫻井範子、寺井成世、福井和枝、山本知章、
        班L長瀬秀史、班SL芦川昌子、講師:宮崎紘一、広瀬雅則
   記録  文/河野悠二  写真/長瀬秀史


9月2日
 一週間前から台風15号の動きが気になっていたが何とか東海上にそれつつあったので山行を決行することにした。立川北口集合時はやはり雨が降っていた。小仏トンネルを過ぎる辺りで雨も止むが南ア、八ヶ岳には低く雲がかかっている。美濃戸口にはほぼ予定通り到着。今回の山行では、受講生に山行記録提出の宿題がある。曇り空で林道歩きには暑くなく歩き易い。美濃戸山荘にて昼食。更に林道を歩き堰堤広場に到着。ここからは北沢沿いの登山道を快適に歩く。


緑の深い林道を進む

美濃戸口から林道へ


 登山道脇にはヤマトリカブトが心を和ませてくれる。雲もだんだん切れてきて大同心の岩峰も望まれる。赤岳鉱泉前に出ると一気に展望が開け横岳から赤岳の稜線が望まれて受講生から歓声が上がる。荷物を小屋に預け中山展望台に向かう。展望台では赤岳、阿弥陀岳が時々雲に覆われている。小屋で夕食後受講生との懇親で和やかに過ごす。

中山展望台にて

堰堤前広場から山道に入る


9月3日
 朝食を早々と済ませ小屋を後にし、硫黄岳に向かう。今日の天気は快晴である。硫黄岳はこの登山教室実習登山では標高が一番高い山であり、森林限界を越えた山行を体験することでもある。樹林の中をひたすら登る。赤岩ノ頭に飛び出すと森林限界を越え、一気に展望が開ける。360°の大展望である。北には、北ア、槍・穂高連峰、その手前には昨年8月に登った八子ヶ峰、左には乗鞍岳、御嶽山と続き、南には中央アルプス、南アルプス、更に阿弥陀岳、赤岳、横岳、奥秩父と連なる。


南八ヶ岳連峰をバックに山頂にて

硫黄岳をバックに赤岩の頭にて



南八ヶ岳/横岳、赤岳、阿弥陀岳

下山は慎重に


 硫黄岳にはザレた登山道と最後の岩場を乗り越えて、平坦でだだっ広い頂上に着く。記念写真後、爆裂火口を眺めたり、頂上直下のトウヤクリンドウの群落を観察する。頂上から岩場を慎重に下り赤岩ノ頭でホットする。長い下りをこなし、赤岳鉱泉にて昼食とした。北沢沿いの登山道を下り、堰堤広場に到着すると安堵感から一気に疲れが出てくる。言葉少なくなり淡々と林道を下る。美濃戸口には予定より若干遅れたが無事到着。帰りの高速では大渋滞で立川には20時30分過ぎの到着となった。受講生は3000m近い標高を経験してまた一歩前進した山行となった。



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