第5期初級登山教室 登山実習「上高地・山研宿泊・岳沢登山」


扇山

岳沢ヒュッテのテラスにて


   日時  2017年5月27-28日(土・日) 天気:両日とも快晴
   行程  27日
         上高地山研13:20→15:05明神15:15→15:30穂高神社奥宮15:40→16:35上高地山研
         28日
         上高地山研7:00→7:10岳沢登山道入口7:15→9:55岳沢小屋10:40→
         13:10上高地山研(西糸屋で入浴)14:55→15:05上高地バス駐車場15:10
   参加者 32名(受講生19名、スタッフ13名)
    〔1班〕浅香利恵、大澤則彰、大根菜津美、高間晃子、玉井明子、松尾悦子、森英昭、
        班L山本憲一、班SL佐久間マサエ、講師:宮崎紘一、中村正之
    〔2班〕 小澤知信、梶原勇樹、諏訪久美子、馬場久子、前田明代、安田令、
        班L武藤篤生、班SL中村哲也、西村智磨子、中原三佐代、(山行L河野悠二)
    〔3班〕 菊池美奈子、桜井範子、寺井成世、福井和枝、矢澤大史、山本知章、
        班L長瀬秀史、班SL芦川昌子、竹中彰、広瀬雅則
   記録  文/河野悠二  写真/長瀬秀史


― 27日(土) ―
 梅雨入りし天候を心配していたが、朝から快晴である。受講生初めての宿泊山行で、いささか緊張気味である。貸切バスで立川を出発し、中央道で若干の渋滞があったが、予定通り松本インター近くのスーパーで予約した食材などを調達し、無事上高地に到着した。バスの一時駐車が15分と短く慌てて荷物を下ろす。梓川沿いの登山道を景色を見ながら河童橋に出る。穂高連峰の雄姿に受講生から歓声が上がる。山研に到着し昼食とする。山研利用などの諸注意を伝える。昼食後、炊事役をスタッフ2人にお願いし、山研施設のミニ水力発電の説明をし、明神に向け出発する。


穂高岳を遠望、岳沢ルートを探る

ミニ水力発電所を見学


 再び、河童橋を通り、梓川左岸の登山道を行く。上高地ビジターセンターに寄り花のパンフレットを購入し、受講生は意欲的である。山研管理人から花のトップシーズンで良かったですねと言われていたが、全くその通りでニリンソウ、エンレイソウ、サンカヨウ・・・などの色々の花々に癒される。皆写真を撮るのに忙しい。このゆったり感を楽しんでいただければと思う。明神も観光客などで混雑している。

花の写真撮影

散策中に花に見とれる


 明神橋を渡り穂高神社奥宮まで行くが、明神池には寄らず、梓川右岸の遊歩道をのんびり歩く。こちらもシロバナエンレイソウが多く見られた。山研に戻り、夕食の準備、寝具の準備をする。食卓に並んだ夕食の豪華さに皆喜んでいた。いつもながら炊事役の西村さん、辻橋さんには感謝いたします。乾杯に始まり、食卓の夕食に舌鼓をうちながら会話もはずみ、夜も更けてゆく。明日の朝も早いので皆早めに就寝した。しっかりと眠れると良いのだが。


穂高奥宮標識を囲んで

明神岳をバックに


そろそろ乾杯かな

山研食堂で夕食準備


― 28日(日) ―
 朝早くから、炊事スタッフ女性を中心に朝食の準備が始まっている。他の人は、寝具の片づけや、身の回りの整理をする。朝食を済ませ、登山準備、部屋の掃除など、皆協力しテキパキ済ませ、予定通り山研を7時に出発した。今日も快晴である。5期の受講生は本当に天気に恵まれている。


倒木の跡を登る

山研出発前に記念写真


 治山林道から岳沢登山道に入る。樹林帯と朝の冷気に包まれ爽やかである。風穴の付近で若干の雪があるものの、登山道にはほとんど雪はない。見晴台のガレ場で休憩し展望を楽しむ。乗鞍岳も今日はすっきりと見える。上の登山道を途中からは赤布に導きられ雪渓に入る。トレースがあり歩きやすい。受講生に雪渓の歩き方をアドバイスしながら登行し岳沢小屋に着く。


岳沢雪渓を登る

そろそろ雪が出てきた


 時間も早いので登山者は少ない。小屋では昼食を含め1時間ほど景色を楽しむ予定だったが、早めに下山しお風呂にのんびり入ることに変更した。雪渓の下りは、良い歩行体験となった。岳沢登山口まで下りホットする。


下りは慎重に

もうひと登りで岳沢ヒュッテだ


 山研に戻り、入浴の準備をし、西糸屋のお風呂を借りに行く。1時間ほどの時間が確保できた。お風呂で汗を流した後は、お土産買や飲酒に利用できた。山研に戻り荷物をまとめ上高地バス駐車場に移動し、バスに乗車する。帰路のバスは、やはり好天に恵まれ、多くの観光客で渋滞して、立川には夜9時到着となった。宿泊山行であったので、受講生とのコミュニケーションも深まった山行であった。



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