第4期初級登山教室 修了登山実習「雲取山」


雲取山

2日目朝の雲取山山頂にて


   日時  2016年3月11日(土)〜12日(日)
   行程  第1日目
         奥多摩駅 8:35 ⇒(バス)⇒ 9:09鴨沢バス停9:15→ 9:45小袖乗越9:55→
         11:50堂所(昼食)12:20→13:50七ツ石小屋分岐→14:15ブナ坂14:15→
         14:50奥多摩小屋15:00→16:15雲取山16:40→17:15雲取山荘(泊)
         第2日目
         雲取山荘 6:45→7:20雲取山8:05→9:10奥多摩小屋9:25→9:55ブナ坂10:05
         →10:50マムシ岩11:00→11:25堂所(昼食)11:55→13:20小袖乗越13:35→
         14:10鴨沢バス停14:44⇒(バス)⇒15:21 奥多摩駅
   参加者 31名(受講生20名、講師・スタッフ11名)
    〔1班〕奥山陽子、国安薫、石川さとみ、関口順子、三ツ井祐子、青木義仁、丸山広幸
        L北原周子、SL東敦子、SP岡義雄、山行L石井秀典
    〔2班〕小林万里子、布田三恵子、吉岡礼子、神戸真樹子、指田久子、松本武、内藤誠之郎
        L長瀬秀史、SL富永真由美、SP山本憲一
    〔3班〕解良知子、内村直子、山内ひとみ、人見茂子、今野英美、小池清次郎
        L小野勝昭、SL濱野弘基、SP竹中彰、清水茂美
   記録/石井秀典 写真/長瀬秀史・岡義雄

第1日目
 4期登山教室修了登山に相応しい好天だ。JR奥多摩駅バス停に集合。増便の定期バスに乗車し鴨沢バス停で下車した。早速に登山準備をして出発。鴨沢集落から樹林の道を登り小袖乗越に着いて体操を行った。小袖乗越の雲取山登山口から長い登りが始まる。小袖集落を右に見下ろした後は、樹林帯の中の道が続く。時々樹林の間から赤指尾根や石尾根の日陰名栗山などが見えて息抜きする。水場を過ぎた広場で休憩。ここまで登っても雪が全く見られず。堂所に到着して昼食とした。


明るい堂所で昼食

雪の気配が全くない山道


 腹ごしらえ後、七ツ石小屋分岐までの急坂を登り、ブナ坂への巻き道を行く。所どころ残雪の凍結場所があるがアイゼンを装着せずに通過した。ブナ坂に到着。気温が低くなり衣服調整を行う。ここから石尾根の登りが始まるが、雪は全く見られない。尾根の巻き道を二度利用して高度を稼ぐ。防火帯の広い尾根道は西側が開けて真っ白い富士山が目に飛び込む。石尾根の名物ダンシングツリーを通過すると更に眺望が開け、飛龍山の後方に白い南アルプスの山並みが見えた。ヘリポートを通過して奥多摩小屋に到着。トイレ休憩をとる。


明るい防火帯を軽快に歩く

ブナ坂への巻道には残雪が出てくる


 奥多摩小屋からは、ヨモギの頭を巻いて小雲取山の急登とかかるが、登山教室で鍛えた足腰で難なく登り切る。見上げれば雲取山山頂の避難小屋が見えた。更に元気が増して一気に雲取山山頂2017mに到着した。登山教室2年間の成果だ。積雪は殆どないが目的の東京都最高峰の登頂である。


山頂直下の避難小屋付近も雪は無し

小雲取山への急登もなんのその


 周囲の山には夕霞がかかり、山頂からの展望の楽しみは明朝に先送りすることで、宿泊地雲取山荘への下山準備をする。下山道を偵察に行ったスタッフから北斜面で積雪が凍結しているとの報告があり、山頂でアイゼンを装着した。急斜面や岩場の箇所にはスタッフが補助する態勢で下山開始。慎重なアイゼンワークで雲取山荘に到着した



暮れなずむ山頂にて

 雲取山荘では、男女別に3室に分かれて部屋割りした。夕食の後、男性の大部屋に全員が集合して登山教室修了式を行う。支部長から受講生20名に一人づつ修了証書が授与された。毎月の登山教室を2年間継続した受講生は、たくましくなり、山が大好きになっており、これからも登山を安全に楽しんで貰いたいと修了証書に書かれていた。 修了式後は、消灯までの短い時間であるが懇親会を行った。その中で受講生の皆様から私達スタッフに感謝状などを頂き大変に感激した。


2年間お疲れ様でした

修了おめでとうございます


第2日目
 今日も青空が広がる天気だ。6時半前には全員がアイゼンを装着し山荘前に集合した。体操を行って雲取山山頂を目指して出発。昨日は緊張して下った凍結の雪道をアイゼンで快適に登り、再び雲取山山頂に立った。山頂には私達登山教室の仲間だけである。


山頂からは富士山、南アルプスなどなど

出発前に雲取山荘前で記念写真


 山頂の展望は霧が晴れて抜群だ。大きな富士山の姿があり、その西側には南アルプス全山の白い山並みが良く見える。北西側の和名倉山の後方には北アルプスも眺望できた。配付した展望図と見比べながら奥多摩bPの展望をユックリと楽しんだ。新しい山頂道標前で集合写真を撮影。山頂から避難小屋方面に移動し山梨県側からの眺望も楽しむ。石尾根を見下ろす先には鷹ノ巣山、遠くに大岳山などが見える。この素晴らしい展望は、2年間登山教室を頑張った贈り物であるようだ。


下山も堂所で昼食

避難小屋からブナ坂目指してくだる


 山頂の避難小屋前でアイゼンを外し、雲取山山頂にお別れして下山を開始した。下山道は往路を戻るルートであり、石尾根の展望を楽しみながら歩く。大きな姿の飛龍山の左側には大菩薩嶺、富士山、鴈ケ腹摺山などの山並み、白い南アルプスを眺望しながらの歩きは天空の散歩道のようだ。奥多摩小屋で休憩を取り、ダンシングツリーに再会し、更に下るとブナ坂に到着。ブナ坂の巻き道は凍結箇所が溶け出し安心して歩き、マムシ岩で休憩後、堂所まで下って昼食時間とした。


3期生の心のこもったご接待に満足

ありがとう、3期生の接待役の4人


 堂所からは樹林帯の中の長い下りだ。終着地の鴨沢バス停を目指して黙々と歩く。標高が下がると暑さが気になり汗が出る。やがて左下に小袖集落が見えて小袖乗越に到着した。更に樹林の中の道を下り、鴨沢集落から奥多摩湖を見下ろして歩き鴨沢バス停に到着し、雲取山山行の歩きは終了した。 鴨沢バス停には、先輩の登山教室3期生達が4期受講生の修了登山を祝ってコーヒーとドーナツで出迎えてくれた。大変うれしいハプニングに登山教室の絆を感じた。予約の定期バスに乗車し、JR奥多摩駅前で最終ミーティングを行い4期登山教室は全て終了した。




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