第4期初級登山教室 登山実習「三ツ峠山」


三ツ峠山頂にて

三ツ峠・開運山山頂にて


   日時  2017年1月14日(土)
   行程  立川北口公園(貸切バス)6時50分⇒8時45分三ツ峠登山口バス停8時50分→
         9時05分登山口9時50分→11:50分三ツ峠山荘(昼食)12時05分→12時30分開運山
         山頂12時40分→13時00分三ツ峠山荘13時45分→15時00分登山口15時15分
         →15時30分三ツ峠登山口バス停15時35分時(貸切バス)⇒立川17時25分
   参加者 31名(受講生19名、スタッフ12名)
    〔1班〕内藤誠之郎、青木義仁、解良知子、内村直子、斎藤眞子、神戸真樹子、指田久子、
        L:小野勝昭、S:L濱野弘基、SP:西村智磨子、講師:宮崎紘一
    〔2班〕小池清次郎、松本武、小林万里子、今野英美、三ツ井祐子、吉岡礼子、
        L:北原周子、SL:東敦子、SP:竹中彰、山行L:石井秀典
    〔3班〕丸山広幸、布田三恵子、国安薫、石川さとみ、山内ひとみ、人見茂子、
        L:長瀬秀史、SL:清水茂美、SP:山本憲一、中村正之
   記録  文/石井秀典  写真/長瀬秀史


 三ツ峠山周辺には数日前に大雪が降り、調査の結果、予定の三ツ峠登山口→三ツ峠山(開運山)→木無山→浅間神社の縦走は困難と判断し、急遽計画を変更し三ツ峠登山口〜三ツ峠山の往復ルートを歩いた。
当日も今冬最大級寒波が南下の予報だが、青空の立川を貸切バスで出発した。三ツ峠登山口への御坂みちは除雪が進み、予定どおり登山口バス停付近までバスで入った。ここからトイレのある三ツ峠登山口まで舗装道路を歩く。登山口の駐車場は約40pの雪で埋まり、ここで登山準備をする。アイゼンを装着し三ツ峠山山頂まで標高差約530mの雪山登山を開始した。


久しぶりのアイゼン装着

バスが停まるとすぐに雪が出てきた


 受講生は1年ぶりのアイゼン歩行だ。登山道の細いトレースをアイゼンの感触を思い出しながら歩く。樹林の間からは裾野を広げた美しい富士山が見られてアイゼンの足取りが軽くなる。樹林帯の中のジグザグ急坂を登り、ベンチ休憩所で休む。気温が下がり足下の雪質がサラサラ雪に変わった。更に樹林帯の中の道を進むと、トレースは三ツ峠山荘と四季楽園方面とに分岐する。右の三ツ峠山荘への道を行くと、山荘前広場に到着した。山荘前テラスからの素晴らしい富士山展望を期待していたが、残念にも何も見えない。寒波が雪雲を引き連れて周りは真っ白である。更に気温が下がり風も吹き出し小雪が降り出してきた。


雪山歩行の楽しさに寒さも何のその

登山口をスタート


 山荘の主人中村さんに挨拶をして、山荘前ベンチで昼食をとる。寒さが厳しく食事時間を15分程で切り上げ三ツ峠山山頂への登山準備をする。ザックは山荘横にデボしてカラ身で山頂を目指す。四季楽園の山荘前を通り雪の急坂を約15分登ると大きな石碑が建つ1786mの山頂に到着。山頂は360度遮るものがないが、周辺は白い雲に覆われ何の展望もない。山頂近くや隣の御巣鷹山に建つ電波塔だけが良く目立つ。風は強くないが温度計はマイナス9℃を指し、貴重な冬山の寒さを体験した。山頂石碑前で集合写真を撮って下山する。雪の急斜面を慎重に歩いて三ツ峠山荘に戻る。山荘の中村さんのご厚意で全員山荘の中の入り熱いお茶をご馳走になり一息をつく。中村さんには三ツ峠の地形ことやアツモリソウ保護などの貴重なお話しも伺った。


1班山頂写真

三ツ峠山荘前で出発準備



3班山頂写真

2班山頂写真


 三ツ峠山荘前に集合し下山準備をする。下山は往路を戻るルートだ。雪は止んだが気温が低く、サラサラ雪のトレースを快適に下る。ジグザク急坂を下ったところでアイゼンを外し、登山靴での雪上歩行に切り替えた。スリップしないバランス歩行の練習である。やがて眼下にトイレの建物が見えて、三ツ峠登山口に無事下山した。登山装備を解いて、貸切バスが待つ三ツ峠登山口バス停まで凍結した舗装道路を歩く。バスの中では久しぶりのアイゼン歩行と厳しい寒さの体験もあって、一眠りしている間に立川に到着し、解散した。



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