第4期初級登山教室 登山実習「鷹ノ巣山」


鷹ノ巣山

鷹ノ巣山山頂にて


   日時  2016年10月1日(土)
   行程  JR奥多摩駅7時45分(路線バス)=8時21分峰谷バス停8時45分→9時02分三沢橋
         →10時05分鷹ノ巣山登山口→10時15分浅間神社10時25分→12時15分鷹ノ巣山
         避難小屋(昼食)12時50分→13時15分鷹ノ巣山山頂13時30分→13時50分石尾根
         水根分岐→14時50分榧ノ木山登り口14時55分→15時55分倉戸山16時05→
         17時40分熱海バス停18時18分(路線バス)=18時50分JR奥多摩駅
   参加者 25名(受講生15名、スタッフ10名)
    〔1班〕山内ひとみ、石川さとみ、指田久子、内藤誠之郎、
        L北原周子、SL東敦子、(講師)宮崎紘一
    〔2班〕 解良知子、三ツ井祐子、今野英美、関口順子、人見茂子、青木義仁
        L小野勝昭、SL濱野弘基、SP竹中彰、山行L石井秀典
    〔3班〕 小林万里子、内村直子、国安薫、齋藤眞子、小池清次郎
        L長瀬秀史、SL山本憲一、SP清水茂美
   記録  文/濱野弘基  写真/長瀬秀史


 奥多摩駅前で降っていなかった雨が、車中では霧雨となり車窓を曇らした。峰谷バス停に到着すると空が明るくなり霧雨が止んだ。雨の中の登山とならずにみんな笑顔になる。
 鷹の巣山は、雲取山から派生する石尾根の最高峰であり、登山口となる峰谷バス停(標高590m)と山頂(標高1,736.6m)では高低差が1,146.6mもある。さらに歩行距離も歩行時間も長く、受講生にとっては卒業登山に向けた良い訓練となる登山教室である。


舗装道路を進む

バス停前で全体ミーティング


 峰谷バス停から三沢橋までは、舗装された道路歩きである。橋を渡り三沢集落の畑と民家横の細い道を表示板を確認しながら登る。分かり難い急坂の登り道である。やがて周囲が開けて東京都の最高標高集落の奥集落に着く。見る限り空き家が多く、集落の最上部に鷹ノ巣山登山口の道標がある。
 鷹ノ巣山登山道を登ると鳥居が建つ浅間神社入口に到着。浅間尾根の登り口である。地図では鳥居マークのみであるが、その先に壊れかかった神社の拝殿、本殿など思われる建物が点在していた。


浅間神社の鳥居に到着

登山道に入る前に休憩


 神社を過ぎると眺望がない樹林帯の中の長い急登が続き、霧の中の登山道をただ黙々と登った。標高約1300mを越えると傾斜が少し緩んで楽になる。水場を過ぎて、やっと霧の中から鷹ノ巣山避難小屋が見えた。避難小屋前のテーブルで昼食をとる。  昼食を終えて、石尾根縦走路を登り、鷹ノ巣山山頂を目指す。山頂は霧に包まれ期待していた展望は全くない。残念である。4期登山教室は天候に恵まれておらず、その環境に慣れているためか霧の山頂で元気よく集合写真を撮影した。今回の山行は、特に時間が厳しいので写真撮影が終わると早々に下山を開始した。そんな慌しい中、ナナカマドの赤い実が色鮮やかに目立って、つい足が止まる場面もあった。


山頂で1班

避難小屋前にて


 榧ノ木水根分岐で小雨が降り出し雨具を装着した。これより受講者が交代で先頭歩きを体験した。初めての体験であり、すぐ後ろにサブリーダーが付いて指導しながらの歩行である。先頭歩きを経験しコースを読み、後続仲間の状況確認など、パーティー登山が理解できたとの声があった。
平坦で幅広くなった榧ノ木尾根下部の道を進むと山頂道標が立つ倉戸山に到着した。曇天で樹林に囲まれた山頂は薄暗くなり、休憩も程々にして下山を開始した。


山頂で2班

山頂で3班


 倉戸山の下りは急坂であり、降雨後の道は非常に滑り易く、慎重に歩みを進めた。しばらく歩いてヘッドライトを装着する。ライト装着しての歩きも良い研修機会となった。
 熱海集落に到着した辺りで日が落ちて周囲はすっかり暗くなる。バス停上にある民家前スペースを使って体操と終了ミーティングを行い、4期登山教室で最も長い行程となった鷹ノ巣山登山教室が終了した。



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