第4期初級登山教室 登山実習「八ヶ岳・硫黄岳」


硫黄岳

硫黄岳山頂にて


   日時  2016年9月3〜4日(土・日)
   行程  第1日目
         立川北口公園7時05分<貸切りバス>→9時50分美濃戸口10時10分→11時10分
         美濃戸山荘(昼食)11時40分→12時35分堰堤広場12時45分→14時00分赤岳鉱泉
         14時30分→15時05分中山展望台15時25分→15時50分赤岳鉱泉(泊)
         第2日目
         赤岳鉱泉6時50分→8時35分赤岩の頭8時45分→9時15分硫黄岳9時35分→9時50分
         赤岩の頭9時55分→11時15分赤岳鉱泉(昼食)12時20分→13時25分堰堤広場13時35分
         →14時15分美濃戸山荘14時30分→15時25分美濃戸口15時40分<貸切バス>→
         19時15分立川北口公園
   参加者 28名(受講生18名、スタッフ10名)
    〔1班〕神戸真樹子、内村直子、奥山陽子、布田三恵子、吉岡礼子、丸山広幸、奥山陽子、
        関口順子、L北原周子、SL山本憲一、(講師)宮崎紘一
    〔2班〕 小林万里子、国安 薫、三ツ井祐子、内藤誠之郎、小池清次郎
        L小野勝昭、SL中村正之、(山行L)石井秀典
    〔3班〕 山内ひとみ、解良知子、今野栄美、齋藤眞子、人見茂子
        L長瀬秀史、SL西村智磨子、(SP)清水茂美、(講師)酒井省二
   記録  文:石井秀典/写真:長瀬秀史


第1日目
 台風12号の接近情報もあるが立川の上空には青空が見える。貸切バスに乗車し、八ケ岳登山口の美濃戸口まで行く。美濃戸口にはツアー等の大型バスが順次到着しており、赤岳鉱泉の混み合いが推測される。広い林道をトリカブトの花などを観ながら歩き、美濃戸山荘で昼食。さらに林道終点の堰堤広場まで歩き、北沢コースの沢沿い登山道に入る。緩やかな登りではあるが沢沿い特有の石が多い道で脚に疲れが感じる。桟橋を左岸、右岸と繰り返し渡って進む。青空が広がり横岳大同心の岩峰が間近に見えて、本日の宿泊地赤岳鉱泉に到着した。

美濃戸山荘を過ぎた林道

美濃戸口から入山


 赤岳鉱泉では、指定された部屋にザック等荷物を置いて、南八ケ岳連峰がパノラマ眺望できる中山展望台に出向いた。樹林帯の中の歩き難い急坂を登って行くと、行者小屋へ下る中山乗越に到着。そこから西側の細い道を急登すると中山展望台である。全員がやっと集合できる狭いピークだが、その展望は素晴らしい。目前に八ケ岳の主峰赤岳の岩峰が、それに連なる横岳が大同心などの岩場を抱えて広がる。さらに大きな阿弥陀岳が霧の中から現れた。凄い迫力に魅入る。私達が登る硫黄岳のピークも横岳の遥か先に見えて、明日の登山が楽しみになる。集合写真を撮り、見飽きることのない風景に別れを告げて下山した。赤岳鉱泉に戻り、入浴、夕食の後、部屋に戻って懇親会を行った。

赤岳をバックに中山展望台にて

堰堤広場からいよいよ登山道へ


第2日目
 夜中の激しい雨音に硫黄岳登山を危ぶみながら起床し、食堂に並び朝一番で食事をとる。登山準備をして玄関前に集合。雨が上がって霧の中に横岳大同心が見える。予想に反して空には青空が見えて良い登山日和になりそうだ。みんなの顔がほころぶ。準備体操後、玄関前に建つ道標から硫黄岳への登山道に入る。ジョウゴ沢の桟橋を渡ると登山道の傾斜が増す。樹林帯の中に入りジグザグ道の急登が続く。時々、樹林の間から阿弥陀岳の姿が見られて元気が出る。やがて前方が明るくなり展望が開けて、ジョウゴ沢上部の火口壁が目に入った。横岳からの縦走路を歩く登山者の姿も確認できる。さらにハイマツの中の道を登って行くと、背の高い鉄柱道標が建つ赤岩の頭(2656m)に到着した。森林限界を越えて周囲には樹木がなく展望が素晴らしい。阿弥陀岳から天狗岳までの南八ケ岳全山が、遠くには御嶽山、穂高岳などの姿が見られて、暫く足が止まる。見上げれば硫黄岳の山頂が目前にあり、ザレた登山道を歩き出す。

硫黄岳

赤岩の頭にて


 山頂手前の岩場を回り込むと硫黄岳の広い山頂に到着。山頂は残念にも霧に包まれて眺望がないが、2742mの山に登った喜びが湧いた。山頂で集合写真を撮って下山を開始。ザレて滑り易い登山道を赤岩の頭まで下り、再び南八ケ岳の山々をふり返って樹林帯の中の道に入る。往路で登った同じ道であるが、急傾斜と道の悪さをあらためて知らされる。順調に下り予定時間よりも早く赤岳鉱泉に戻ってきた。赤岳鉱泉の食堂を借りてユックリ昼食をとる。



ガスのかかる硫黄岳山頂に到着

硫黄岳直下の登山道


昼食後、赤岳鉱泉や横岳大同心などの岩峰にお別れをして、貸切バスが待つ美濃戸口へ向かって下山を開始した。青空が広がって周囲の緑の山肌が美しく、八ケ岳登山教室は天候に恵まれて素晴らしい山行を行うことができた。美濃戸口でバスに乗車し、立川に到着し解散した。




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