第5期初心者登山教室 登山実習「三頭山」


三頭山

三頭山山頂にて


   日時  2016年4月16日(土)
   行程  立川駅北口・多摩信金本店前広場集合 7:30 ⇒(バス)⇒都民の森駐車場→森林館
         →三頭大滝→ムシカリ峠→三頭山避難小屋(昼食)→ムシカリ峠→三頭山西峰
         →ムシカリ峠→森林館→都民の森駐車場⇒(バス)⇒多摩信金本店前広場
   参加者 41名(受講生29名、立川市1名、スタッフ11名)
    〔1班〕浅香利恵、岡崎佳代、乙津理恵子、櫻井範子、諏訪久美子、滝沢千絵子、寺井茂世、
         松本てる子、矢澤大史、安田令、L岡義雄、SL佐久間マサエ、講師 宮崎紘一、
         SP高橋恵子
    〔2班〕 石原輸佳、大澤早苗、大澤則彰、菊池美奈子、酒井勝之、竹内美生子、玉井明子、
         深見和恵、松尾悦子、山本知章、L武藤篤生、SL土井充、SP中村哲也、
         山行L河野悠二
    〔3班〕 大根菜津美、小澤智信、白川梓、台蔵一雅、高間晃子、馬場久子、福井和枝、
         前田明代、八木智美、田中謙次(立川市職員)、L山本憲一、SL竹中彰、
         SP仲谷朋尚、SP中村敦子


 東京多摩支部の企画による、「たちかわ市民交流大学」の初心者登山教室も第5期を迎えた。支部では、初心者登山教室に併せ、3ヶ月間の初心者登山教室修了生の中から希望者を対象に1年9ヶ月間の初級登山教室のカリキュラムを実施し多くの修了生を送り出している。今回も初級登山教室で技術を習得した修了生がスタッフとして多数参加している。初心者登山教室では3ヶ月間のカリキュラムの中で登山実習が3回組まれ奥多摩三山を踏破するが、1回目の登山実習は三頭山である。
 立川駅北口・多摩信用金庫本店前の広場に集合、予定の時間を待たずに全員そろったのでバスに乗車し予定より10分ほど早く出発する。最初の実習なので車中で河野山行リーダより説明や注意が与えられるが、やがて正面の窓に特徴のある大岳を始め奥多摩の山々が見えてくる。天気予報によると良い天気は期待できないようであったが、三頭山へのアクセスを提供する武蔵五日市駅前の「都民の森」行きのバス乗り場には長蛇の列ができている。バスは順調に進み予定の30分前に都民の森駐車場に到着する。班ごとに森林館まで移動し、準備体操とミーティングを行う。森林館のそばには除雪で集められた雪が残っており、その横では大きなこぶしの木の花が満開であった。最初の実習なので全員自己紹介を行う。登山は初めてという受講生が多いが、初めてといいつつ初心者とは思えないしっかりした装備をそろえた受講生も見られる。班ごとに靴紐の縛り方やザックの背負い方などの指導を受け、一列に並び1班から順に森林館を出発する。


ウッドチップの道の3班

ウッドチップの道を進む2班


 しばらくはウッドチップの敷かれた広い歩道を歩く。新緑の枝葉が途切れた場所からは彼方に八王子方面の山々が見える。三頭大滝で滝を眺めたり写真を撮ったりした後で、宮崎講師から地図読みの指導を受ける。地図読みの講義をまだ受けていないこともあり、コンパスの使い方もぎこちないが、それぞれ地図上で現在地とこれから進むルートを確認する。以前は東屋のあった空き地を抜けると登山道の始まりである。スタッフから歩行方法の指導を受けて慎重に足を運ぶ。時期が早いこともあり花の種類は少ないが、ハシリドコロがたくさん見られる。ムシカリ峠の分岐を折れ、避難小屋の周辺で班ごとに昼食を摂る。正面には大菩薩嶺などが広がっており山座同定を試みる。


地図読み講習

三頭大滝をバックに


 昼食を終え出発、ムシカリ峠を抜けこの日の最高点である三頭山西峰に向かう。山頂からの眺めはかすんでおり眺望こそ良くないが、昼食を摂る多くの人で賑わっている。最後の班の到着を待ち全員で記念写真を撮る。下山時の注意を受けた後に登ってきた道を降り始める。初めての登山だという受講者もいる中、ほぼ既定のコースタイムで順調に下山をする。途中でキクザキイチゲやヨゴレネコノメを見つけ、その度に足を止めて写真などを撮る。到着間近には受講生同士もだいぶ打ち解け合い、互いに言葉を交わすようになっている。


ゆっくりペースでも予定より早く下山

早春の花を探しながら下山


 2:30前に森林館に到着、整理体操と班ごとのミーティングを行う。受講生からは、「以前自分で登った時はもっときつく時間もかかったが今回は歩き方や歩行ペースのコントロールで楽に登れた」、「きつかったが、今回の実習で自信がついた」、「次回は自分で花の多い時期に来たい」などの感想が寄せられた。時間に余裕があったので森林館を見学した後に駐車場まで移動しバスに乗車、帰路についた。
 今回は初めての実習にもかかわらず、全員の体力と技術がそろっており、ほぼ安定した歩行を行い標準コースタイムで踏破することができた。半年間の教室でどれだけ上達するのか、とても楽しみである。次回の登山実習は5月の大岳山である。
(記録文/武藤篤生 写真/河野悠二、山本憲一)


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