第3期初級登山教室 登山実習「入笠山」


入笠山

入笠山山頂にて


   日時  2016年2月6日(土)晴れ(高曇り)
   行程  立川駅北口(多摩信用金庫前)(6:55)=(双葉SA・休憩15分)=(9:15)
         富士見パノラマスキー場・山麓駅(9:50)=(10:00)山頂駅(10:40)→(11:00)
         入笠湿原・山彦荘前(11:20)→(11:35)登山口・マナスル山荘前(11:40)→(12:25)
         入笠山(12:55)→(13:40)入笠湿原・山彦荘前(14:00)→(14:20)山頂駅(14:35)
         =(14:45)山麓駅(15:20)=(談合坂SA・休憩20分)=(18:00)立川
   参加者 27名(受講生18名、会員スタッフ9名)
    〔1班〕L:岡義雄、SL:佐久間マサエ、講師:野口いづみ、
        小河今朝美、清水節美、竹内恭江、富田実智代、松本敦子、茂呂よしみ
    〔2班〕L:武藤篤生、SL:竹中彰、山行リーダー:河野悠二
        石原和子、市川俊彦、植草由利、鹿島陽子、川尻久美子、斉藤理恵子、西山さより
    〔3班〕L:西村智磨子、SL:山本憲一、講師:酒井省二
        石川由紀子、澤村雅人、中島かよこ、中原三佐代、吉川三鈴


 3期の登山教室も残すところ2回となった。卒業登山の雲取山を目指して、雪に慣れておきたいところだが、先月の三つ峠ではアイゼンを使い慣れ、今回の入笠山では、深い雪の中のラッセルを想定してスノーシューやワカンにも慣れておくのが目的の一つだったが、温暖化の影響か、三つ峠では全く雪がなくアイゼンを使えず、今回はかろうじてスノーシューやワカンを付けて歩ける程度。これで一昨年のように、雲取山登山の前にドカ雪でも降られたら、ちょっと心配である。


例年より雪の少ない夏道の脇を進む

装備点検・出発準備


 ゴンドラの終点の山頂駅で、初めて使う道具の装着を念入りに行う。特に借り物は、スタッフも慣れていないので、時間がかかった。準備のできた班から歩き始める。初めは林間の緩い下り、入笠湿原への下りは、木の階段が一部露出している部分もあった。広々とした湿原を過ぎると、山彦荘前の林道への急斜面を登る。たった1しかないトイレ待ちで 時間を費やす。


山頂から眺める甲斐駒・南アルプス方面

まず3班が余裕で山頂登頂


 山荘からは林道を離れ、少しでも雪の多そうな左手の沢沿いの登山道を辿り、大阿原湿原への分岐点からは、林道を歩き、すぐにマナスル山荘前に着く。ここが入笠山登山道の入口で林道に別れを告げて左に曲がり林間の急な道に取付く。やがて岩場コースへの道を右に分け、この分岐点で左手の巻道に入る。大阿原湿原への分岐点から、広いゲレンデのような斜面を経由してきた登山道と合流し、山頂を右に見ながら、左から回り込むように急坂を登りきると、広々とした眺めの良い山頂である。天気の良い土曜日とあって、大勢の登山客で賑わっていた。


気持ちの良い林間を下る

動物の踏み跡発見


 少し高曇りだが、富士山をはじめ甲斐駒、中央アルプス、八ヶ岳が見渡せた。登山教室で登った、八ヶ岳(硫黄岳)、八子ケ峰もはっきりと見え、次第に頂を踏んだ山の数が増えてきた。残念ながら、奥秩父、奥多摩の方向は木で遮ぎられて見難かった。登山者が多かったが、風がほとんどないので、山頂で昼食となった。西村さんが担ぎあげてくれた、差し入れのカップ汁粉で思わぬ山頂のご褒美をいただき、皆ご満悦!
あえぎながら登った頂上直下の急坂も、下りはあっという間、帰り道は、広々としたゲレンデコースを辿ることにした。スノーシューとワカンをお互いに交換し合い、踏み跡のないところを選んで、大阿原分岐点を目指して思い思いの場所を下る。又、最後の山彦荘から電波塔までのゲレンデのような広い斜面の登りも、自分でコースを選び、フリーに登り詰めた。



八ヶ岳をバックに記念写真

八ヶ岳が全山展望できる


 もっともっと深い雪を期待したかったが、自然はままならない。しかしスノーシューやワカンがどんなものなのか、その感触は掴むことができたのではないか、そして雪山の楽しみ方も1つ増やしてもらえたものと思う。
 道具の装・脱着やトイレ待ちで時間がかかったが、歩行時間は予定の2:50に対して2:25、往復のバスも順調で、予定の5:45に対してSAでの休憩を含めて5:00で立川には予定より1時間早く着くことができた。
 さあ!最後の雲取山に向けて、体力的にも、精神的(心の準備)にも、十分な備えをして悔いのない「優秀の美を」飾ってくれることを願いたい!
(記録文/岡 義雄 写真/河野悠二・山本憲一)



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