第4期初級登山教室 登山実習「笹尾根・槇寄山」


笹尾根・槇寄山

槇寄山山頂にて


   日時  2016年1月23日(土)
   行程  JR武蔵五日市駅前バス停9:00(バス)⇒9:55仲の平バス停10:40→
         (アイゼン装着等30分)→12:20大平分岐→12:55昼食13:25→14:05槇寄山14:15
         →15:55仲の平バス停16:10⇒17:00 JR武蔵五日市駅前
   参加者 32名(受講生21名、会員スタッフ11名)
    〔1班〕L北原周子、SL東敦子、青木義仁、小林万里子、神戸真樹子、指田久子
        関口順子、吉野由美子、三ツ井祐子、SP岡義雄、山行L石井秀典
    〔2班〕L小野勝昭、SL濱野弘樹、内藤誠之郎、丸山広幸、奥山陽子、内村直子
        山内ひとみ、今野英美、三木玲伊子、解良知子、SP清水茂美、講師:宮崎紘一
    〔3班〕L長瀬秀史、SL山本憲一、国安薫、布田三恵子、人見茂子、千葉弥須子
        齋藤眞子、吉岡礼子、SP川崎真琴、講師:酒井省二


 降雪が予想される曇り空、気温0℃、道路周辺に残雪が積み上げられたJR武蔵五日市駅前バス停に集合した。集合場所でスタッフミーティングを実施。山行リーダーから笹尾根の積雪が多く、現地状況によっては行動計画の変更があり得る等の説明を聞く。参加者33名は9時発の数馬行き定期バス2台に分乗して、仲の平バス停で下車した。冷気が漂う中、バス停近くの空き地に集合。まずは受講生が初めて使用するアイゼンをザックから取り出し、装着準備、調整をスタッフ指導のもとで行う。その後3班に分かれ行動説明を行った後、予定より約10分遅れて槇寄山に向かって出発した。


だんだん雪が深くなる

装備点検・出発準備


 バス停から標高約100m登った集落までの舗装道路は除雪がしてあり、周りの雪景色を見ながら歩く。集落の最後の民家を抜けると登山道となり、足首が埋まる積雪である。キックステップの指導しながら約35分登り、傾斜が緩やかになった地点で衣服調整、そしてアイゼンを装着する。青空が見え始めて気温が上がり、汗が吹き出てくる。初めてのアイゼン歩行であり、スタッフ指導のもとで傾斜の緩い登山道を歩き始める。途中でアイゼンバンドの緩みなどで装着調整を行うこともあったが、雪の道を楽しみながら順調に歩く。大平分岐を通過し、展望が開けた場所で大岳山、御前山、浅間嶺などの山並みが眺められ立止って見入る。


西原峠に到着

まだまだ余裕のメンバー


 登山者の入山が少ないようで登山道のトレースが細く、パーティーの先頭はトレースを作りながらの歩きとなり、進行が徐々に遅れてくる。標高1100m付近で平坦地を見つけて遅い昼食をとる。周辺の積雪は膝頭ほどもあり、雪を踏み固め、休憩場所をつくっての昼食である。 昼食後、再び雪の登山道を槇寄山に向かって歩き出す。樹林帯の中の登山道は、更に雪深くなりラッセルが必要となり、スタッフが交代で先頭歩きを行う。前方の稜線が開けて西原峠に到着。峠の周辺は陽当りが良く、雪が融けて黒い土が目立つ。すぐ先の槇寄山へは急坂を一気に登る。雪の槇寄山山頂に到着し、全員がハイタッチで喜びを分かち合う。山頂からの眺望は、残念にも美しい富士山の姿が見えないが、道志山塊や中央沿線の滝子山、雁ケ腹摺山などの山々が眺められる。風花と思われる小雪が舞う中、頂上道標前で集合写真を撮影する。
山行リーダーから、これからの行動予定の変更が説明された。予想以上の積雪で山頂到着時刻が約1時間遅れており、予定の笹尾根コースを行くのは難しい状況となり、夕方からは降雪も予想されるので、往路をそのまま引き返すことに行動計画が変更となった。


山頂での眺めを満喫

雪を踏み固めた上で昼食


 アイゼンバンドを確認して下山を開始した。往路で歩いた登山道は踏み固まれて良いトレースができており、アイゼン歩行に慣れてきた受講生は順調に下山する。大平分岐を通過し約1時間歩いた地点で休憩をとる。初めてのアイゼン歩行で足が重いと疲労感を訴える受講生もいたが頑張って歩き、眼下に仲の平集落が見えてきて更に元気がでる。仲の平集落に到着し、舗装道路でアイゼンを脱ぐ。乗車バスの時刻が迫ってきたので、急いでアイゼンを収納して舗装道路を仲の平バス停に向かって急いだ。仲の平バス停では、急いでトイレを使用して16時10分発の定期バスに乗車した。



仲の平バス停へ下る

行動計画の変更を指示


 初めての雪山歩きでの疲労と緊張感から解放されてバスの中では居眠りする人もあり、終点武蔵五日市駅前バス停で下車。駅前で全体ミーティングを実施し、受講生から雪山歩きは楽しかったとの声が大勢から上がり、雪山で使った用具の整理清掃を行うことを指示して、登山教室を解散した。
(記録文/小野勝昭 写真/長瀬秀史・山本憲一)



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