第3期初級登山教室 登山実習「御正体山」


御正体山山頂にて

御正体山山頂にて

   日時  2015年11月7日(土)
   行程  立川駅北口多摩信用金庫本店前広場7:10=(バス)=三輪神社9:00/9:15→
         林道分岐10:35/10:45→峰宮跡12:35→御正体山山頂13:10/13:40→
         白井平分岐14:20/14:30→御正橋バス停16:00/16:10=(バス)
         =立川駅駅北口多摩信用金庫本店前広場19:10
   参加者 29名(受講生18名、会員スタッフ11名)
     〔1班〕L 石井秀典、SL芦川昌子、小河今朝美、清水節美、竹内恭江、富田美智代、松本敦子、
          (講師)酒井省二、(山行L)河野悠二
     〔2班〕L 武藤篤生、SL 小松原勝久、石原和子、市川俊彦、植草由利、鹿島陽子、川尻久美子、
          齊藤理恵子、西山さより、(講師)宮崎紘一
     〔3班〕L 西村智磨子、佐久間マサエ、石川由紀子、内田尚子、土橋奈緒美、中島かよこ、
          中原美佐代、吉川三鈴、(スタッフ)竹中彰、(講師)野口いづみ


 晩秋で寒さがましつつある季節である。朝7時に立川駅北口多摩信用金庫本店前広場に集合しチャーターバスに乗車して道志方面に向け出発する。御正体山は都留市と道志村の境にあり道志の山々の中で最も高い標高をもつ。今回の実習では御正体山を東西に貫くコースをとるが、このコースは、今まで3回実施してきた登山教室ではじめて実習を実施するコースである。

 三輪神社でバスから下車し、班ごとに別れ三輪神社の脇をとおり林道のゲートまで沢沿いの道を進む。ゲート前の空き地で準備体操をすませミーティングを行う。林道は最近の工事でルートが変更され、地図とは異なる経路を歩行することになる。地図でコースを確認した後に2班を先頭に順次出発する。しばらく針葉樹林帯を進むとやがて落葉樹の林となる、途中でわずかに咲き残ったリンドウやキノコがみられたが、この季節の山は木々も葉を落とし植物も少なく閑散となりつつある。徐々に高度を上げながら林道を進むと、やがて背の方向に美しい道志の山々が見えるようになる。受講生たちは、一旦足を止め地図をとりだし山座同定を試みる。林道を進むと最近整備された舗装道路にあたり、ガードレールの切れ間から登山道に入る。登りはじめの落葉樹の林は傾斜が急なうえに粘土質で滑りやすいが、受講生たちの足取りは軽い。登山実習を繰り返してきたことにより受講生たちの体力と歩行技術が充実してきたことを実感する。木々は葉を落とし展望はきわめて良い。所々で地図を出し現在地を確認する。西側の尾根との合流点は峰宮跡展望台と呼ばれここからは富士山もよく見える。小さなお宮が建ち並ぶ峰宮跡を進み、御正体山山頂(1681m)に到着する。展望はないが信仰の山らしくブナやミズナラの巨木が多く見られる。晩秋で気温も下がり体温調整が難しい時期である。休憩中体を冷やさないよう注意を受け、祠のまわりに場所をとりめいめい昼食をとる。




 出発するといきなり急な斜面である。注意して歩くよう注意を受け、各班とも順番に出発する。途中で酒井講師から急斜面を下るときの歩き方の指導をうけ、受講生たちは慎重に足を進める。白井平分岐で急斜面の下山路が終わり、緩やかで歩きやすい道に変わる。東向きの斜面には所々に鮮やかな紅葉が見られる。受講生からは「きれーい」という歓声が上がる。沢沿いの道を進むとやがて民家が見え始め登山道が終わりとなる。車道を進み御正橋バス停に到着、バスに乗車し予定通り16:10に出発する。「道の駅どうし」で休憩を取り地元の名産品などを眺めたあとで帰路につく。晩秋の日は短く、立川につくころにはすっかり暗くなっていた。
 登山実習も残わずかとなった。雲取山での最後の登山実習に向け、めきめきと体力も技術も充実してきている受講生がとても頼もしくみえる登山実習であった。
(記録文/武藤篤生 写真/河野悠二)




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