第3期初級登山教室 登山実習「大菩薩嶺」


大菩薩嶺

大菩薩嶺にて


   日時  2015年5月16日(土) 小雨のち曇り
   行程  上日川峠(8:50着 ミーティング準備体操 9:30出発)〜福ちゃん荘(10:00)雷岩
         (11:00小休止5分)大菩薩嶺(11:15 集合写真撮影 11:30)〜大菩薩峠
         (12:30 昼食 13:30)〜上日川峠(14:45着)
   参加者 28名(受講生17名、支部会員11名)
    〔受講生〕1班:石川由紀子、小河今朝実、鹿島陽子、澤村雅人、竹内恭江、中原三佐代
          2班:市川俊彦、齊藤理恵子、清水節実、土橋奈緒美、中島かよこ
          3班:内田尚子、川尻久美子、富田実智代、西山さより、松本敦子、吉川三鈴
    〔スタッフ〕 1班:講師:酒井省二、L:岡 義男、 SL:山本憲一
           2班:L:西村智磨子、SL:河野悠二、SP:竹中彰、中村美奈子
           3班:講師:宮崎紘一、L:武藤篤生、SL:辻橋明子、SP:広瀬雅則


 降水確率50%の中、徐々に好天に向かうという予報を胸にたたんで、参加者が甲斐大和の駅に集合する。増発を願っていたバスに乗り込み定時にバスは発車した。一同、上日川峠に降り立つ。バス停より一段高い広まりの場所に集合。山行リ−ダーである河野さんから、諸注意・行動予定などの指示を受け準備体操をする。その合間を利用して、受講生達は、促されたわけでもないのに身支度を(スパッツなど)調えている。集う頭上には、カエデの仲間であるクマシデ、ウリハダカエデが初々しい若葉を広げていた。
上日川峠(1580m)から大菩薩嶺(2056m)迄、標高差476m・大凡1時間30分の登り上げである。柔らかい緑の樹林の中、最初の目標地福ちゃん荘に向け歩み出す。 今回は、2班を先頭として、3班、1班という隊列での行動となる。福ちゃん荘迄は広葉樹・針葉樹の混ざり合う緩やかな道を、福ちゃん荘から上部は、傾斜がきつくなり、荒廃地が出てくるなどのことを地図上から読み取って貰っておき、確認しながら稜線に登り上げる。途中、下見の折眺められた秀麗な富士山の姿は雲の中、弱い雨に見舞われたが、雨具の着用はほんの一時ですませた。
たどり着いた稜線には「雷岩」の標柱がたてられてあった。が、雷岩は右手横にある岩場のこと。水分補給の小休止の後、目的地大菩薩嶺に向かう。樹林の中10分程の登り上げで大菩薩嶺(2056m)に到着。山頂は丈の高い針葉樹を主体とする樹林に覆われ眺望はない。後続の班を待つ間、ゆっくりと、水分・エネルギーの補給をする。全員の到着後記念撮影。後、2班は直ちに大菩薩峠にむけ出発。雷岩(2041m)標高2000mの標柱の立つ神部岩・避難後屋のある賽の河原・親不知の頭と、何カ所かの岩場を越え大菩薩峠に(1897m)着く。12時30分。昼食時間とする。


皆で仲良く食事

雷岩から大菩薩峠へ下る


食事も終了、満足なり

のんびり食事を楽しむ


下山準備にとりかかる

食事をとりながら思わぬ景色に写真撮影


 歩いてきた稜線上の左手は、密度の濃い樹林に覆われた東京都の水源林。右手側は、僅かに針葉樹が生育するものの、一帯は矮化した笹原(笹っぱ)地形図には荒廃地の記号が表記されている。食事を取りながら、山梨県森林総合研究所の方から仕入れた植生の違いの話を披露する。稜線上は、春未だ浅く、標高2000mの風は冷たい。歩きの中で数輪のミネザクラの花、オオカメノキの花、ハウチワカエデの若芽を目にとどめるだけであった。雷岩・神部岩・親不知の頭の岩場を越えての大菩薩峠(1897m)への歩きは、何カ所かの岩場を通過する下りのコースとなる。集団で通過するには不適なコース取りであったのでは・・・と、計画書提出者としての認識不足を自省しつつ下る。


やっと見えてきた富士山

大菩薩峠にて


 食後、山行リーダー河野さんのもと、リーダー打ち合わせの時間がもたれ、予定していた大菩薩峠〜石丸峠〜上日川峠の歩きは、時間的に無理であると判断。カットすることとし、大菩薩峠から、直接、上日川峠に下ることになった。余裕のできた時間で、雲の上がってきた風景を楽しむことにする。甲府盆地の広まりと、富士山のたおやかに広がる稜線、(山頂は雲の中)眼下に広がる斜面の緑のグラデーションなどを楽しむ。反対側には、奥多摩の山々が、雲の合間に見え隠れする。そんな風景を背に上日川峠に下る。勝縁荘辺りまで下ると目に優しい緑に包まれる。14時45分着。

 クールダウンの体操後、15時発のバスに乗車。JR甲斐大和駅15時45分着。同51分発大月行きに乗車。登山教室を無事終了する。 2班を主体としての記録となる
(記録文/西村智磨子 写真/河野悠二、山本憲一)



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