第3期初級登山教室 登山実習「百蔵山・扇山」


扇山

扇山山頂にて


   日時  2015年3月21日(土)曇り
   行程  立川駅北口・多摩信用金庫前(7:15)=チャーターバス=(9:20)百蔵山登山口・
         浄水場手前(09:30)〜(9:50)駐車場(体操・10:00)〜(10:35)展望地(10:45)〜
         (11:20)百蔵山頂(11:30)〜(12:10)宮谷分岐(昼食12:40)〜(14:20)扇山頂
         (14:40)〜(16:15)犬目(16:50)=チャーターバス=(18:30)立川・解散
    ( 徒歩の時間は1班の記録です。2、3班は分のタイムラグあり)
   参加者 33名(受講生19名、スタッフ14名)
     〔受講生〕 1斑:石原和子、市川俊彦、内田尚子、鹿島陽子、清水節美、西山さより、原訓子
           2斑:石川由紀子、金丸恭子、川尻久美子、竹内恭江、土橋奈緒美、松本敦子
           3斑:植草由利、斎藤理恵子、中島かよこ、花渕順子、茂呂よしみ、吉川三鈴
     〔スタッフ〕 1斑:L:岡義雄、SL:武藤篤生、講師:宮崎紘一、SP:東敦子、仲谷朋尚
            2斑:L:西村智磨子、SL:小松原勝久、講師:酒井省二、SP:山本憲一
            3斑:L長瀬秀史、SL:辻橋明子、SP:竹中彰、芦川昌子、山行L:河野悠二


 今回はチャーターバスを利用することになった。往路の車中で登山前の諸注意・連絡などを行う時間が十分ある。また帰路の路線バスの時間を気にすることもなく、心のゆとりをもって歩き始められた。従来のコースは最後の犬目バス停近くにしかトイレがなかったが、一週間前の下見で、チャーターバスがどこまで入れそうか確認するため、舗装道路を辿って行くと、浄水場の手前にトイレがあることが分かった。今回はこの登山口からスタートすることにした。
 浄水場を過ぎ、従来コースとの合流点の駐車場までウオームアップを兼ねて歩き、ここで準備体操を済ませ1班から順番に出発する。1ピッチで展望の良いところに出て休憩となったが、あいにくの曇天で遠望はきかなかった。


百蔵山山頂にて 2班

百蔵山山頂にて 1班


 やがて907mのピーク近くで尾根に出て、静かな林間の尾根道を登り百蔵山に到着。ここからの下りが急で滑りやすく、過去の山行でも時間を要した所だ。下見の時はここでフィックスロープを張る練習をした所でもある。ロープを背負った河野山行リーダーが先行して、急斜面の中間地点で待ち構えてくれたが、皆慎重にかつ危なげなく下り、ロープは使わずに済んだ。難所を無事通り過ぎ、受講生もスタッフもホットしたところ(宮谷分岐点)で昼食をとる。この先は標高差360mの長い登りである。最も体力を消耗するところだが、誰も遅れることもなく、また疲れた表情もせず、森林浴を楽しんでいるような笑顔で黙々と歩く。途中1回の休憩で扇山(1138m)に到着。山頂は相変わらず厚い雲の下で遠望がきかない。全員で写真を撮り、「大月秀麗富嶽(7)」のきれいな写真入りの大きな看板を眺め、また来る時の晴天を祈って山頂を後にした。


扇山への急登

百蔵山山頂にて 3班


 この頃より小雨が降り始め、一部の班は雨具を付けたが、本降りとはならず10分もしないうちに止んでしまい事なきを得た。途中、地図で鋭角に左折しているところで(恋塚方面への分岐点)実際のルートとの違いを皆で確認し合った。山頂から犬目集落まで、市販のガイドブックには、60分と記載されているが、スタッフだけの下見の時もそれ以上かかったので、途中休憩を1回入れてゆとりをもって無事下山した。登山道から車道へ出たところで、チャーターバスが待っていてくれた。2年前は、最終の路線バスに秒読みで辿着いたことを思い出しながら、最終路線バスが出発するのを見届けた後、悠々とチャーターバスに乗り込んだ。
 きれいな景色や、きれいな花々が見られた訳でもないが、枯れたような枝にも所々こんもりと膨れた綻びが多く、寒い山にも春が近かずいていることを感じさせられる静かな山歩きができた。受講生たちは、途中で体調不調を訴える人もなく、また、休みの度に地図を広げ現在地を確認するなど、体力、気力、心構え、マナー・・・も身につき、これからは歩行時間の長いコースが増えてくるが、自信がついてきたように思える。今後が楽しみである。
(記録文:岡 義雄 写真:長瀬秀史)



上の写真は拡大してご覧になれます。写真の上をクリック。