第2期初級登山教室 登山実習「入笠山」


入笠山

入笠山山頂にて


   日時  2015年2月7日(土)
   行程  富士見パノラマリゾート・ゲートハウス前10:10→センターハウス(スノーシュー借用)
         10:35→ゴンドラ山麓駅10:50→11:00山頂駅11:30→11:50山彦荘12:05→
         13:00入笠山山頂14:00→14:45大阿原湿原入口14:50→15:00山彦荘→15:25電波塔
         →15:30山頂駅16:10→16:20ゴンドラ山麓駅→16:30センターハウス前
   参加者
     〔受講生〕 中村照代、中村哲也、野津幸代、吉村由美子
     〔スタッフ〕 L:石井秀典、SL:小野勝昭、長瀬秀史


 青空が広がり八ケ岳の山並みが目前に迫る長野県富士見パノラマリゾートのゲートハウス前に集合。参加者は、それぞれが中央本線富士見駅からシャトルバスで、新宿からのオリオンツアーバスで集まる。好天のためか人出が多く、ゴンドラリフトチケット売り場やセンターハウスのスノーシュー等貸出所には行列ができる。スノーシューを借りて山麓駅からゴンドラに乗る。ゴンドラからの眺望が素晴らしい。大きな裾野をもつ八ケ岳全山の展望が開け、南側に甲斐駒ケ岳の鋭い山頂が見えて来て山頂駅に到着した。
山頂駅前の広場でミーティングを実施。受講生は初めてのスノーシュー使用なので装着方法や歩き方などを説明する。スノーシューを装着し広場周辺で歩行練習を行った後、本日のスノートレッキングルートを説明して出発した。


出発前に八ヶ岳をバックにパチリ

スノーシュー装着前にミーティング


 北側の林間コースを入笠湿原に向かって歩く。入笠湿原には雪原が広がり、深い雪の中をスノーシュー歩きを楽しみながら山彦荘に到着した。山彦荘前で軽食とトイレ休憩をとる。山彦荘からは遊歩道を行き、マナスル山荘東の広い雪原末端から入笠山への尾根道に登る。雪の短い急斜面だがスノーシュー登行練習にもなって雪山登山の実感が湧く。林間コースの尾根道は、積雪が多くスノーシュー歩行が快適である。樹林の間から噴煙を上げる御嶽山が見られて感動する。尾根道は山頂直下が急傾斜であるので、東側に巻くトレースを辿って入笠山山頂に到着した。


スノーシューに慣れるのが精いっぱい

林間の道を軽快に進む


 山頂には多くの登山者が眺望を楽しんでいた。入笠山は展望の良い山として知られているが、天候の良さもあって360度のパノラマである。甲斐駒ゲ岳、仙丈ケ岳などが目前に、北、中央アルプス、八ケ岳の全山などが眺望できて、眼下には諏訪湖も見える。素晴らしい展望に感激する。集合写真を撮り、風が当らない山頂東側で遅い昼食をとった。
昼食後、再びの眺望を楽しんで下山を開始した。往路を少し下り、途中でマナスル山荘東の広い雪原へ直行する樹林帯の中を下った。樹木から垂れ下がるサルオガセや冬芽などの植物を手元で観察しながら歩き、スノーシューのもう一つの楽しみを味わう。


山頂にて八ヶ岳をバックに

緩い登りを山頂へ向かう


 マナスル山荘東の広い雪原は、緩い下り斜面でスノーシューならどこでも歩行できる。各自が自由に歩行することとして、眼下に見える大阿原湿原入口を目指して下った。受講生のスノーシューは、大分慣れてきて雪原を楽しんで歩いていた。
大阿原湿原入口からは往路と同じ遊歩道を歩いて山彦荘に到着。ここからは東側の電波塔から広がる雪原コースを登る。今回のスノーシュー最後の歩行となるので、雪上歩きの楽しさと歩行技術を確かめて貰うために各自の自由歩行とした。頑張って雪原を登り切り、電波塔下の道路に集まる。道路を少し歩くとゴンドラ山頂駅に到着し、スノートレッキングは終了した。
スノーシューを外し、山頂駅2階の食堂に集まりティータイムを兼ねたミーティングを実施した。16時に食堂が終了したのでゴンドラに乗り山麓駅に下った。スノーシューを返却した後、往路同様に帰路交通がそれぞれ異なるために、センターハウス前で登山教室を終了し解散した。それぞれの乗車バスは17時に富士見パノラマリゾートを出発し帰路についた。
(記録/石井秀典 写真/長瀬秀史)


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