第3期初級登山教室 登山実習「槇寄山・笹尾根」


槇寄山

槇寄山山頂にて


   日時  2015年1月31日(土)
   行程  武蔵五日市駅バス停9:00〜9:50仲の平バス停10:25〜11:35大平分岐11:45〜
         13:05槇寄山(昼食)13:45〜14:35数馬峠14:40〜14:55大羽根山分岐〜
         15:20大羽根山15:30〜16:10浅間尾根登山口バス停16:50〜17:40武蔵五日市駅
   参加者 34名(受講生20名、スタッフ14名)
     〔受講生〕 1斑:市川俊彦、内田尚子、鹿島陽子、清水節美、富田実智代、成富由香、西山さより、
              原訓子
           2斑:小河今朝美、金丸恭子、川尻久美子、澤村雅人、竹内恭江、土橋奈緒美、松本敦子
           3斑:植草由利、斉藤理恵子、中島かよこ、中原三佐代、吉川三鈴
     〔スタッフ〕 1斑:講師 宮崎紘一 L:岡義男、SL:武藤篤生 SP:佐久間マサエ、中村美奈子
            2斑:講師 酒井省二 L:西村智磨子 SL:河野悠二、SP:東敦子
            3斑:L長瀬秀史 SL:土井充、SP:竹中彰、山本憲一、辻橋明子


 笹尾根は奥多摩山域、三頭山から高尾山まで(広義では)の山々の連なる尾根のことで、都県境でもあり多摩川水系河川と相模川水系河川の分水嶺でもある。又、1/25000の地形図を広げると、東京・秋川地区の人々と、神奈川・相模原地区、山梨の・上野原地区の人々が行き来していたことであろう名残としての峠をいくつも確認できる。今回の山行でも西原峠、田和峠、数馬峠と通過する。昨日の天候は、昨年12月の机上講習「冬の山歩き」を体験するのに申し分のない条件を整えてくれたようで、集合地五日市の空は青く晴れ上がり、晴れやかな顔をした受講生が集合する。我々用に1台のバスが提供され、定時に仲の平らバス停に着く。


初めてのアイゼン、装着指導

出発前のミーティング


 山行リーダー(河野悠二)から諸注意を受け、2斑、3斑、1斑の順序で登山口に向かう。登山口より積雪があったが衣服調整の時間をとったのみで歩を進める。針葉樹林の中、雪の白さがきわだち、顔に当たる大気もきりりと締まり心地よい。やがて右手に広葉樹林帯が明るくひらけ大平分岐(数馬の集落から登り上げてくる道と合流する)に着く。積雪も登山口より増してきた(中指の長さ)安全のためアイゼンを装着する。事前講習の成果か、滞りなくアイゼン装着がすみ、初体験のアイゼン歩行が・・・違和感なくスムースに進んでゆく。やがて、西原峠を経て槇寄山に到着。丹沢山塊や道志山塊の上に全身を真白く装った富士山が・・・のびやかで美しい姿を見せていた。そんなロケーションの中、富士山と対面しつつ昼食とする。


富士山に対峙しての昼食

西原峠で一列になって立休み


 ここより笹尾根歩きが始まる。小さな登下行を繰り返すが(ピークは巻いていた)浅い積雪の中の尾根道歩きが心地よい。同行する受講生も静かなこの雰囲気を楽しんでいるのか、言葉少なである。が、峠での地図確認作業のおりなどに様子を観るが疲れている様子ではない。軽快に大羽根山に到着。眼前に、昨年の講習山行で足下にした御前山が大きく広がりを見せており、右手に大岳山、左手に三頭山、その奥に鷹ノ巣山の連なりが目を楽しませてくれる。浅間尾根バス停へ向けての下山となる。


大羽根山から大岳、御前山方面を眺める

数馬峠にて


 先行行動を取る2斑のSLは、山行リーダーの河野さん、慎重に隊列を誘導してゆく。途中さしたるトラブルもなくバス停到着。アイゼンを外しパッキング。快晴、無風(微弱な風)適切な積雪と、あまりにも好条件の基での「冬の山歩き」を体験できたことは、幸いであったとの言葉以外の表現が見つからない。「冬の山歩き」が楽しいものであることを体感し、次の山行への意欲を持ってもらえれば良としたいと思う。2斑では、道の合流点(峠)では地図を出して現在地の確認を、表示ポストにであったときには意を留めて観ることを指示した。
(記録/西村智磨子 写真/山本憲一)


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