第3期初級登山教室 登山実習「高川山」


高川山

高川山山頂より


   日時  2014年11月15日(土)
   行程  初狩駅(諸注意・体操後出発9:30)→(9:50)登山口(10:00)→(女坂コース)→
         (10:40)沢コース合流点(10:50)→(11:30)山頂(11:40)→(11:45)松葉コース分岐点
         ・昼食(12:15)→(古宿コース)→(13:00)林道・持ち物講習(14:00)→(古宿集落経由)
         →(14:50)禾生駅(諸連絡後解散)
   参加者 31名(受講生20名、スタッフ11名)
     〔第1班〕 L:岡義雄、SL:武藤篤生、講師:宮崎紘一
          石原和子、市川俊彦、内田尚子、鹿島陽子、清水節美、富田実智代、西山さより、原訓子
     〔第2班〕 L:西村智磨子、SL:河野悠二(全体L兼務)、SP:芦川昌子、高橋恵子
          石川由紀子、小河今朝美、澤村雅人、竹内恭江、土橋奈緒美、松本敦子
     〔第3班〕 L:長瀬秀史、SL:土井充 SP:山本憲一、竹中彰
          植草由利、斎藤理恵子、中島かよこ、中原三佐代、花渕順子、吉川三鈴


 高川山は、標高976mと低いが「秀麗富嶽12景」の1つで、山頂からの富士の眺めはその両裾野まで見渡せるところであり、また真下をリニア実験線が走り、リニア中央新幹線の計画が認可された今話題の山である。
 初狩駅前広場で、諸注意・体操を済ませ、班別(今回は1・2・3班の順)に10分間隔で出発する。街中にはこまめに道標があり、初めてでも迷うことはない。簡易舗装の林道を歩くこと約20分で、男坂・女坂コースの登山口に着く。林道を直進すれば沢コース(現地案内板には「玉子石コース」と記されていた)へと続くが、我々はここで左折して登山道に入り、いきなり急な道を登る。鹿よけか人よけか分からぬが、左側には高さ80cmばかりの黄色い柵が続く。今日は休日なのに、近くの石材採掘場のブルの音が林間から聞こえてくる。やがて男坂と女坂の分岐点があらわれる。直進すれば大きな木の根だらけの急な男坂である。我々はここを右折して巻気味に続く女坂を辿る。右から、沢コースが合流するところで一休み、そこから大きく左に旋回してしばらく行くと直登してきた男坂コースと合流する。


登山口から急登となる

出発前のミーティング


 このコースは樹林が多く、あまり眺望は利かないが、枯木の間から滝子山方面が見え隠れする。少し平らで広い休憩場所にふさわしいところを過ぎると間もなく頂上である。晴天の土曜日とあって狭い頂上は登山者で賑わっていた。富士山をバックに班別の集合写真を撮るのに苦労する。頂上から5分下ったところにある古宿・松葉コース分岐点は広く平らなのでここで昼食となった。多少の時間差はあったが3つの班一緒に昼食をとる。


高川山山頂にて 2班

高川山山頂にて 1班


 今回は、比較的歩行距離が短く、時間に余裕があったので以前から実施したかった「持ち物の講習」を林道の広いところで約1時間かけて行った。初冬の登山には防寒対策としてどんな服装・装備が必要か、班別にリーダーの持ち物をザックから1つずつ出して紹介し、またそのパッキングの仕方などの一例を示した。受講者からは質問が出るなど関心があったようだ。


ザックを広げて持ち物講習

高川山山頂にて3班


 頂上での富士山の姿に加えて、ところどころに真っ赤な紅葉があり青空に映え、落ち葉の絨毯の上を歩くなど、夏山では得られない初冬の自然観察ができたのではないかと思う。最後に古宿の里では数匹の猿にも出会い心和む山行となった。途中で体調を崩したり、前を歩く人から大きく遅れることもなく、楽しいパーティー登山であった。
12月の冬山講習会が終われば、いよいよ雪の山の実践が始まる。解散時の調査では、アイゼン購入希望者が多く、雪山への挑戦意欲が感じられた。
(記録/岡義雄 写真/岡義雄、高橋惠子、長瀬秀史、山本憲一)
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