第2期初級登山教室 登山実習「鷹ノ巣山」


鷹ノ巣山

すっきり晴れた鷹ノ巣山山頂にて


   日時  2014年10月11日(土)
   行程  JR奥多摩駅前7:45<バス>→8:21峰谷バス停8:45→9:00三沢集落→9:50奥集落→10:00鷹ノ巣山登山口→10:15浅間神社入口10:25→12:25鷹ノ巣山避難小屋(昼食)12:50→13:20鷹ノ巣山13:40→13:55水根・倉戸山方面分岐→14:15水根沢分岐→14:35榧ノ木山14:40→15:30倉戸山15:45→16:40熱海バス停17:19<バス>→17:49JR奥多摩駅前
   参加者 11名(受講生4名、支部会員7名)
         〔受講生〕前田菜穂子、中村照代、中村哲也、中村敦子
         〔スタッフ〕L石井秀典、SL小野勝昭、北原周子、山本憲一、高橋恵子


 早朝のJR青梅線に乗車し、奥多摩駅前バス停に集合する。8時21分発峰谷行き路線バスに乗車して終点で下車。天候は薄曇りで青空が少し見える。バス停広場でミーティングなどの出発準備を行う。今回の登山教室は、標高差約1100m歩行時間約6時間30分と体力的に厳しい山行であり、気を引き締めて出発した。峰谷川沿いの自動車道路を歩き三沢集落に入り、迷路のように分かり難い急坂の小道を暫らく登る。やがて視界が開けて東京都で最も標高が高いと言われる奥集落に到着。広い自動車道路を歩き鷹ノ巣山登山口の道標を見て登山道に入り、少し歩いて浅間神社入口に着く。ここから浅間尾根の登りが始まる。


限界集落の奥集落の様子を語る

出発前の綿密なミーティング


 樹林帯の中の長い急登が続くが、受講生達の足取りは順調で高度を稼ぐ。標高約1300m付近で休憩をとる。この辺から傾斜は緩んで来たものの樹林帯の中の道は延々と続く。やっと水場を通過し、鷹ノ巣山避難小屋に到着した。小屋上の石尾根のテーブルで昼食をとる。樹林帯の中で見ることがなかった空には青空が広がり素晴らしい天気である。


かなりの急登が続く

浅間神社への急登を前に休憩


 昼食を早く終了し、紅葉が始まった石尾根を鷹ノ巣山山頂を目指して出発した。登りの途中で雲取山や日陰名栗山などが良く見える。山頂には素晴らしい展望が待っていて感動の声があがる。受講生には眺望できる山を目印させおいた地図で、展望の山々を説明する。丹沢方面は雲に覆われているが、登山教室で登った奥多摩三山や大菩薩嶺、そして富士山、小金沢連峰、奥多摩の山々が確認されて受講生の目が輝いていた。


雲取山方面

鷹ノ巣山山頂直下で振り返ると大菩薩連嶺、雲取山が望める


 名残り惜しいが鷹ノ巣山山頂を出発して石尾根を東に下る。道標に従い水根・倉戸山方面の道に入る。すぐに鷹ノ巣山巻道と合流し、再び樹林帯の中の道を行く。暫らく歩くと水根沢と倉戸山の分岐に到着。水根沢林道は土砂崩壊で通行止めである。予定どおり倉戸山方面の榧ノ木尾根の道を行く。榧ノ木尾根は、幅の広い樹林帯であり落葉等が積もって登山道が不明瞭である。ルートファインディングの学習には好条件なので、受講生にパーティーの先頭を交代で歩いて貰う。スタッフが付き添いアドバイスをしながらの歩行である。やがて登山道は榧ノ木山を巻くが、山頂には登り3分程度で行けるので往復する。受講生全員の先頭歩き交代が終了とともに倉戸山に到着した。受講生にとって先頭歩きは初めての体験であり、少し緊張があったようだが、また一つ貴重な経験を積んだことと思う。


獣臭の漂う倉戸山山頂にて

熱海バス停に向かって下山


 倉戸山山頂は平坦で広く、方向性を失う感じがする。下山道は南側樹林帯にある白い小さな矢羽根であることを確認する。下山する熱海バス停までは、標高差約600m歩行時間約1時間の急坂が続くので、膝への負担を心配しながら出発した。登山道には岩などの障害物が少なく歩き易く、順調に急坂を下って行く。やがて樹林の間から奥多摩湖が見えてくるがゴールはまだ先である。傾斜が緩んで人家が見えて来て熱海集落に到着した。急斜面の舗装道路を歩き、温泉神社や某登山家の畑のゴルゴ14案山子を見ながら集落の自動車道路に下山した。自動車道路を10分程歩いて熱海バス停上の通路でミーティングなどを実施し、登山教室を終了した。この厳しいコースを順調に歩いてきた受講生達の成長ぶりが見られた山行であった。熱海バス停17時19分発路線バスに乗車し、奥多摩駅前で下車して帰路につく。
(記録/石井秀典 写真/山本憲一・石井秀典)


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