第3期初級登山教室 登山実習「高水三山」


高水三山

   日時  2014年9月20日(土)
   行程  JR軍畑駅〜登山口〜高水山〜岩茸石山〜惣岳山〜JR御嶽駅
           歩行時間:約5時間
   参加者 31名(受講生17名、スタッフ14名)
     〔第1班〕L岡 義男 SL河野悠二 SP佐久間マサエ SP竹次優子 SP中村美奈子
          石原和子、内田尚子、鹿島洋子、清水節美、原訓子
     〔第2班〕講師:酒井省二、L西村智磨子 SL小松原勝久 SP芦川昌子
          石川由紀子、小河今朝美、川尻久美子、澤村雅人、竹内恭江、土橋奈緒美、松本敦子
     〔第3班〕L長瀬秀史 SL土井 充 SP東 敦子 SP高橋恵子
          植草由利、斉藤理恵子、中島かよこ、中原三佐代、花渕順子


 初級登山教室、第2回目山行に選び出された山は、高水山759m、岩茸石山793m、惣岳山756mの山々で、総称して「高水三山」と言われているところである。
JR軍畑駅に集合した総員31名は、山行リーダーからの諸注意を受け出発。大凡40分の歩行で高水山登山道入り口を示す道標のある高源寺に着く。境内を拝借し、出発前に出来なかった準備体操を行い、水分補給と少休憩の時間をもうけた。


高源寺境内で体操準備

軍畑駅前でのミーティング


 平溝集落の傾斜のある道を、時折見せる花(シュウカイドウ・シロバナハキなど)に目を留めながら進む。やがて目の前に高い砂防堤が現れ本格的な登山道となる。登りはじめから傾斜がきつい。杉林の登り上げ谷筋・5丁目標石を過ぎた辺りで、受講生の一人が気分が悪いとうずくまる。ザックを下ろし、深呼吸をしてもらい、小休止を取り顔色を観察。蒼白状態ではなく紅潮気味、さりとて発熱によるものではなさそう。急激な体内温度の上昇のためかと判断、団扇で風を送り、受講生の中からアミノバイタル・ゼリーの提供を受け服用、様子を観る。暫くして「治まりました」という声の基、ザックを近くにいた受講生(男性)に担ってもらい尾根筋までゆっくり登り上げ休憩をとる。行動食を口にしている様子から大事ではないと断定、以後、ザックをSLに背負ってもらい、常福院山門を抜け、寺社に頭を垂れ、10分間の休憩を取る。


高水山山頂にて

常福院にて参拝の後、高水山へ向かう


 高水山を経て岩茸石山頂上へ11時55分到着。付近一帯には萩の花がたわわに咲き、花の少ないこの時期に色彩を添えてくれていた。山頂では奥秩父側の展望がとれ、奥秩父の山脈と、棒ノ折山、川苔山を確認することができた。他の登山者に迷惑をかけたくないことと、後続他班のことを頭の中に入れ、メインのピークでの休憩を避け、少し下がった所で昼食休憩にはいる。岩茸石山山頂での集合写真撮影後、2班は直ちに下山道に取り付く。 


惣岳山からの下りを前に一休み

惣岳山山頂にて



 岩茸石山直下の岩がらみの急斜面、惣岳山登りの岩場等、そのつど、ゆっくり慎重に行動することを指示。途中SP芦川さんより御嶽山方面の展望があることを指示される。さすが、奥多摩の山々を知り尽くしている芦川さんであればこそ、と感服する。惣岳山、十字路で、それぞれ10分の休憩を取り、受講生の「八子ヶ峰より疲れた」という声を聞きながら御嶽駅への最後の下りに入る。フラットフィット・足裏全体で地面を捕らえて歩くよう指示、全員に疲れた様子が見て取れたが、各自が慎重に行動し、御嶽駅15時10分に倒着。後続班も続々到着。整理体操をして解散となる。予定の15時41分ホリデー快速に乗車、それぞれ家路についた。
ブレーキを起こした受講生は、寝不足が原因で無かったかと・・・。次回からは気をつけますとの言葉を残して行った。高曇りの中、雨にも遭わず、暑さもさほどでない中で行動できたこと幸いであった。 この記録は、先頭を歩いた2班の様子を記録したものである。 (記録文/西村智磨子 写真/長瀬秀史)

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