第3期初級登山教室 登山実習「八子ケ峰」


八子ケ峰

八子ケ峰ヒュッテ・アルビレオ前で


   日時  2014年8月23日(土)
   行程  立川(7:10)=(8:55)双葉SA(9:10)=(10:15)プール平/諸注意・体操(10:40)
         →(親湯温泉経由)→(11:45)休憩(11:55)→(12:55)八子ヶ峰ヒュッテ・アルビレオ(13:35)
         →(14:20)八子ヶ峰山頂(14:30)→(15:30)八子ヶ峰公園(15:40)→(15:45)南白樺湖/入浴
         (16:30)=(18:20)双葉SA(18:40)=(20:25)立川
         (徒歩の時間は1班の記録です。2、3班は10〜20分のタイムラグあり)
   参加者 28名(受講生19名、支部会員9名)
     〔1班〕L:岡義雄、SL:山本憲一、講師:宮崎紘一、石原和子、鹿島陽子、清水節美、成富由香、
          西山さより、原訓子
     〔2班〕L:西村智磨子、SL:小松原勝久、講師:野口いづみ、石川由紀子、金丸恭子、
          川尻久美子、澤村雅人、竹内恭江、土橋奈緒美、松本敦子
     〔3班〕L:小野勝昭、SL:河野悠二(全体Lが兼務)、講師:酒井省二、植草由利、斎藤理恵子、
          中島かよこ、中原三佐代、花渕順子、茂呂よしみ
     〔講師〕城所邦夫 登山には同行しなかったが、往復のチャーターバス内で「気象」について講義


 第3期初級登山教室の登山実習がスタートした。その第1回目の「八子ヶ峰(1833m)」は、北八ヶ岳と霧ヶ峰の間の起伏の少ない尾根の中央にあり、尾根の北面は、スキー場として賑わうところだ。標高は低いがとても眺めのよい山である。ビーナスラインを利用すれば、往復2~3時間で頂上を踏める静かなコースである。しかしこれでは短すぎて登山実習にならないので、我々は親湯温泉から「信濃自然遊歩道」を辿り、標高差500mのコースを選んだ。
 今回もチャーターバスを利用することになり、予定通りに立川を出発、車中では城所講師による「山の天気」の講習をうける。時期的に夏山の最盛期であり、今回の目標の1つである「夏山歩きの危険管理」にも掲げられた『雷対策』を含めた広範囲のお話を聞くことができた。大型バスが駐車できるスペースのある「プール平」(親湯温泉入口の1つ手前のバス停)で下車し、ミーティングと準備体操後に出発。


なにか見つけましたか?

伊藤佐千夫歌碑をチェック


 この辺りは地形図によると、細かい道が沢山書かれていていろいろなルートがあるが、下見した「親湯温泉」経由のコースをたどる。途中、伊藤左千夫の文学碑を通り過ぎ、林道を歩いたり、横切ったりしてやっと登山道らしくなる。道標は必要な個所にあり迷うことはない。我々が登っているルートは、2万5千分の一地形図によると、1811mピーク近くまでは、沢沿いに記されているが実際に歩いているのは尾根に近いところである。宮崎講師から、現場で説明を受けるまで、下見の時もこのくいちがいに気が付かなかった。いかに道標を頼り、地図を見ていないか大いに反省すべきと感じた。この尾根道は、樹林帯で日照りがあまり厳しくなかった事もあり、順調に高度を稼ぎ、やがて右手前方に蓼科山、後方に八ヶ岳が林間からちらちら見えてきた。すると間もなく左手前方の高い所に、当面の目標である「八子ヶ峰ヒュッテ」(ヒュッテ・アルビレオ)が早く来いと言わんばかりに洒落た姿を現した。


すっきり見えてきた蓼科山

お弁当タイムに差し入れをいただきま〜す


 下見の時も、ヒュッテに至る途中には昼食をとるようなスペースがなかったので、できればヒュッテで昼食にしたいと思い、休憩時には少し腹ごしらえをするように伝えたこともあり、誰も文句を言わずに頑張ってくれた。おかげで眺めが良く、トイレも使えるところで、3班そろって遅くなったが昼食となった。この先は、比較的平坦な眺めの良いハイキングコースであり、休日にもかかわらず登山者が少ないので、班間の10分の時差なしで、景色と花と会話を楽しみながらのんびり歩けた。


気持ちの良い草原散歩

北の横岳


 緩い坂道を下っていくと「八子ヶ峰」(1833m)の山頂だ。八子ヶ峰ヒュッテ(1864m)や途中の東峰(1869m)より低い頂である。しかし眺めは抜群で、前方(西)に車山高原、右手(北)に白樺高原、左手(南)に蓼科高原、後ろ(東)に北八、蓼科山が手にとるように目に入る。さらにいくつかのスキー場が登りつめた尾根を辿り、最後のスキー場の草原を下ると「八子ヶ峰公園」で、チャーターバスがそこまで出迎えてくれた。おかげで、白樺湖畔で温泉に入ることができた。


白樺湖方面へスキー場を下る

八子ケ峰山頂


 陽射しがそれほど強くなく、湿度も低かったので、夏山特有の日照りに遭わず、また気になっていた雷の心配もなく、実に快適な一日であった。「夏山とはこんな楽なのだ」と思われても困るが、楽しみを十分に味わってもらえ、初級登山教室の第一回目としては満足してもらえたのではないかと思う。
(記録/岡義雄 写真/岡義雄、山本憲一)

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