第2期初心者登山教室 登山実習「川苔山」


川苔山

川苔山山頂にて


   日時  2014年7月26日(土)
   行程  JR川井駅8:35→8:45赤杭尾根登山口9:00→10:15スマド山古里巻道合流10:20→
         10:35三ツ戸山山頂下10:40→11:15赤杭山分岐(昼食)11:45→林道12:00→
         12:15川苔山登山道12:20→12:45エビ小屋山分岐12:50→13:15真名井沢の頭13:20→
         狼住所13:35→曲ケ谷北峰13:50→14:00川苔山山頂14:20→鳩ノ巣下山口14:25→
         16:35大根の山の神16:50→鳩ノ巣(観光トイレ広場)17:30
   参加者 10名(受講生5名、支部会員5名)
     〔受講生〕中村敦子、前田菜穂子、中村照代、江原孝、中村哲也
     〔支部会員〕L石井秀典、SL小野勝昭、スタッフ小山義雄、北原周子
     〔講師〕宮崎紘一


 朝から真夏の太陽が照りつけ奥多摩の登山には厳しい暑い日である。JR川井駅に集合し、赤杭尾根登山口まで車道を約10分歩く。登山口で出発準備を行い、暑さ対策として特に小まめな水分摂取を指示して出発。尾根に取り付く急坂を10分程登ると緩やかな樹林帯の尾根道となる。太陽の直射から逃れられたが気温が高く、汗が流れ出る。


梅雨明けの猛暑の中を歩きます

登山口でコースと注意事項の確認


 草藪に覆われた登山道を通過し、樹林帯の中の道を小休憩と水分摂取をしながら約75分歩くとJR古里駅から通じるズマド山巻道と合流。更に約15分の歩きで三ツ戸山山頂下の平坦で見通しの良い広場に着く。その後も緩やかな登りが続き、約35分で赤杭山への分岐に到着。時刻は11時過ぎだが、この先にゆっくり休む場所がないので平坦な樹林帯の中で昼食時間とした。


三ノ戸山の巻き道で水を補給

ズマド山分岐でひと休み


 昼食場所から樹林帯な中の急坂を登る。西側に展望が広がる尾根に出たが、残念ながら夏霞で近くの本仁田山などが霞んで見えるだけ。夏藪に覆われた登山道を抜けると突然広い林道に出合う。標示板に従って林道を約15分歩くと、川苔山への登山道が急斜面に分岐する。これから川苔山への急登が始まるので、水分と行動食を摂取して出発した。樹林帯の中の急坂を一歩一歩登り、途中に多数の倒木があったが難なく通過し、約25分でエビ小屋山分岐に到着。東側に真名井北陵の山並みが見えて川苔山が近づいていることが分かる。更に樹林帯の急坂を約25分登ると広い防火帯の尾根となり、真名井沢の頭に着く。この暑さの中で約50分の急登は、途中で小休憩を取ったものの体力的にも厳しい行程であり、頑張って登ってきた受講生が頼もしく感じた。


川苔山までもう少し

赤久奈山近くで昼食


 防火帯の尾根をヤマオダマキなどの花を観賞しながら登り、狼住所(オオカミスンド)を通り、曲ケ谷北峰で日向沢の峰への縦走路に合流。川苔山の山頂が目の前に大きく聳える。縦走路を約10分歩いて川苔山山頂に14時に到着した。山頂からは富士山、大菩薩嶺、奥多摩の山々のパノラマ展望が見られるはずだが、残念にも周囲は霞がかかって近くの山並みがぼんやり見えるだけであった。暑い中での長丁場の登りで疲れもあるので、長めの休憩時間を取り水分とエネルギーの摂取に努めて貰った。


鳩ノ巣集落で解散。暑かったぁ

大根ノ山ノ神。ゴールまであと30分


 山頂を14時20分に出発。終着地の鳩ノ巣までは長い下りが続くので、植物観察なども行って下山することとした。山頂付近でノリウツギやイケマの開花、マユミの結実などを観察。縦走路を戻り、山頂下の道標で鳩ノ巣方面への道に入り急坂を下る。約25分で舟井戸を通過すると、石の露出が多い登山道となり歩き難く、疲れた足には厳しい下りとなる。途中で水分摂取やトイレの休憩を取りながら、変化のない樹林帯の中の道をひたすら下る。やがて眼下に林道が見えて、山頂から約2時間15分の長い下りが終わり大根の山の神に到着した。相当に疲れも出たので少し長い休憩時間を取り、水分とエネルギーを摂取して鳩ノ巣への最後の下りに備える。鳩ノ巣への下山道も足場が悪く、慎重に歩いて約40分で無事にJR鳩ノ巣駅手前の観光トイレ広場に到着した。ここで最終ミーティングを実施し、登山教室を終了した。

非常に暑い日の長丁場の山行であったので、受講生には厳しい登山教室になったが、夏山の厳しさや飲料水の重要さが分かったとの言葉も聞かれた。この厳しい登山の経験がまた一つ自信となって更に成長して行くことを期待している。
(記録/石井秀典 写真/小山義雄)

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