第2期初心者登山教室 登山実習「大菩薩嶺」


大菩薩嶺

大菩薩嶺にて


   日時  2014年6月28日(土) 天候:雨
   行程  JR甲斐大和駅前バス停8時10分<バス>8時46分小屋平バス停9時15分→
         9時45分林道登山口9時55分→10時40分石丸峠10時50分→11時25分大菩薩峠12時→
         雷岩12時55分→13時5分大菩薩嶺13時30分→雷岩13時40分→14時25分福ちゃん荘
         14時35分→14時55分上日川峠バス停15時00分<バス>15時45分JR甲斐大和駅前バス停
   参加者 11名(受講生6名、支部会員5名)
     〔受講生〕中村敦子、前田菜穂子、中村照代、江原孝、古池啓子、北林義樹
     〔支部会員〕L石井秀典、SL小野勝昭、スタッフ小山義雄、北原周子
     〔講師〕宮崎紘一


 前夜からの雨が小降りになった朝、JR中央本線甲斐大和駅前に集合する。駅前バス停に待機する8時10分発上日川峠行き小型バスに乗車し、小屋平バス停(1590m)で下車した。小雨 が降り続いており雨具を着用して出発準備する。準備体操、登山コースの確認、雨具装着の点検などを実施して出発した。バス停前の雑木林の中の細い道が石丸峠への登山道である。樹林帯の急坂を約30分登ると広い林道に出た。この周辺は道路崩壊があり登山道が地図と異なっており、石丸峠の登山口は林道に建つ道標で確認する。標高1600mを越えているが雨具を着ての歩行は汗が流れ出し登山口前で衣服調整を行う。林道登山口からは樹林帯の中の急坂を登る。暫らく登ると傾斜が緩み約45分で笹原が一面に広がる石丸峠(1925m)に到着した。周囲が見渡せる素晴らしい所ではあるが、残念ながら雲に覆われ眺望は全くない。雨が降り続いているので小休憩後に早々と大菩薩峠に向かって出発した。


ガスの中を石丸峠へ向けて出発

登山口の小屋平でミーティング


 笹原の中の道を10分程登ると暗い樹林帯に入る。熊沢山の道標を確認し、岩と木の根で歩き難い道を約35分で大菩薩峠(1897m)の介山荘に到着した。介山荘の無料休憩所が空いていたので、この場所を使用し昼食時間とした。雨天時の昼食が屋根の下で食べることができて安堵する。休憩所を12時に出発した。介山荘周辺には登山者が少なく、大菩薩峠標柱前での集合写真も撮影順番を待つことなくユックリ撮れた。


石丸峠から熊沢山へ黙々と

開放的な展望が広がるはずの石丸峠が…


 大菩薩峠からは稜線歩きだ。雨は降り続くが風がないのが幸いである。堆積する岩場を越えて親不知の頭に到着。ルートは右方向にカーブするが霧で周囲が見えないので直進し易く道迷いの要因になることを説明し、地図読みの重要性を知って貰う。登山道近くに咲くレンゲツツジやサラサドウダンを観察しながら避難小屋のある賽の河原、標高2000m標柱が建つ神部岩を通過し、約55分で岩が堆積する雷岩(2041m)に到着した。好天であれば富士山、南アルプスなどのパノラマ展望ができる稜線歩きになるが、梅雨期でもあり周囲は白い雲に覆われて眺望は全くない。好天時における展望風景を説明して素晴らしい眺望を想像して貰った。


いったん賽の河原へ下ります

雨がいちばん強かった大菩薩峠で


 雷岩から樹林帯の中の道を約10分登り目的地の大菩薩嶺(2056m)に到着した。山頂は樹林に覆われて眺望は全くない。山頂で記念写真と宮崎講師から三角点の説明を聞いて下山する。再び雷岩に戻り、唐松尾根を上日川峠バス停に向けて下山開始した。唐松尾根の下り始めは岩がゴロゴロする急坂で雨に濡れた登山道は滑り易く、縦走で疲れた足には少々厳しい下りである。約45分の下りで福ちゃん荘(1702m)に到着。予定時刻を超過していたのでトイレ休憩後に車道を急ぎ足で下り、上日川峠バス停(1580m)にはバス発車5分前に到着した。急いで15時発のバスに乗車し、 JR甲斐大和駅前に15時45分に到着して登山教室を終了した。


福ちゃん荘でひと休み

岩場を慎重に越えて山頂を目指す


 今回の登山教室は、出発から終了まで雨が降る続く中での山行となった。この登山教室の実施目標が「梅雨期の山に登る」であり、降雨を予想しての実施であったので目標が達成できたと思っている。雨天時の山の状況変化、雨の中の歩き方、雨具装備の点検など雨の登山の危機管理方法を少しでも知識修得して貰いたいと思っていた。この登山経験により受講生がまた一つ成長して行くことを期待しており、次回の川苔山登山教室を楽しみにしている。
(記録/石井秀典 写真/小山義雄)

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