第3期初心者登山教室 登山実習「三頭山」


三頭山

   日時  2014年4月19日(土)
   行程  都民の森駐車場9:05〜9:15森林館9:35〜9:50大滝休憩小屋( 大滝見学)10:00〜
         10:20野鳥観察小屋分岐10:25〜11:05三頭山避難小屋(昼食)11:40〜11:55三頭山西峰
         12:10〜12:25ムシカリ峠12:30〜13:20大滝休憩小屋(地図読み講習・大滝見学)13:55〜
         14:10森林館(整理体操)14:25〜14:35都民の森駐車場  上記のタイムは1班の記録です。
         森林館発から林館着まで2班は約10分、3班は約20分のタイムラグあり。
   参加者 46名(受講生30名、支部会員16名)
     〔1班〕L岡義雄、SL小松原勝久、赤池寿香、岡本さえ子、川尻久美子、竹内恭江、土橋奈諸美、
         中島かよこ、中原三佐代、永井仁美、西村行男、花渕順子、田中謙次(立川市役所)、
         スタッフ:河野悠二(全体リーダー)、酒井省二、山本憲一、辻橋明子
     〔2班〕L西村智磨子、SL土井充、石原和子、植草由利、内田尚子、川端邦久、斎藤理恵子、
         成富由香、西山さより、茂呂よしみ、吉川三鈴、
         スタッフ:竹中彰、東敦子、芦川昌子、飯島文夫
     〔3班〕L長瀬秀史、SL北原周子、石川由紀子、市川俊彦、小河今朝美、鹿島陽子、澤村雅人、
         清水節美、西田由紀子、原訓子、松本敦子、良秀美、
         スタッフ:宮崎紘一、佐久間マサエ


 第3期初心者登山教室の登山実習がスタートした。受講生30名、スタッフ16名、合計46名、3つの班に分けたが1つが14〜17名という大所帯。休憩場所、追抜き、すれ違いなどを考慮して、各班の出発時間を10分ずつシフトする。チャーターバスを降りてから、下山後にバスに乗る直前まで、自己紹介、説明、講習、体操などすべて班単位で行う。1班は必要最小限の注意事項と準備体操後に早々と出発する。2、3班は待ち時間を利用して、宮崎講師による「地図読み」の勉強後に出発。


靄の中をスタート

登山靴の紐結びを指導


 4月2日の説明会がお互いに初対面であったが、みなさんあまり硬い雰囲気ならず、和気あいあいとして会話がはずむ。予報によると、もっと天気は良いはずであったが、霧が一面に立ち込めていた。雪解けで水量の多い大滝を眺める。まるで水墨画を見ているようだ。大滝休憩小屋での休憩時間に靴ひもの結び方の説明や、チェックをすませて、いよいよ登山道に入る。途中2〜3か所、登山道に雪が残っていたが凍っていないので問題なし。登山道を外れると、沢すじにはたくさんの雪が残っていた。水分を十分にため込こんだ「木の芽、草の芽」の新緑が、生き生きと感じられた。野鳥観測小屋への分岐点で小休止。近くには、つい飲みたくなるようなきれいな水が流れていた。ところどころにあった左が切れ落ちた急な登山道を慎重に登ること約40分、ムシカリ峠を経て三頭山避難小屋着。ちょっと早いがここで昼食をとる。


山頂で1班

避難小屋で昼食




山頂で3班

山頂で2班


 10分後に2班も合流し、また1班が山頂目指して出発するころ入れ替わりに3班が到着し、ベンチを譲り渡す。丸太の杭と柱で土止めをした長い階段を上りきると三頭山西峰(1525m)の頂上だ。西峰は、中央峰(1531m)、東峰(1528m)よりわずかに低いが、奥多摩三山では最高峰だ。山頂は相変わらず霧で覆われている。こんな日のためか、頂上には晴天時の遠望の写真があり、思わず誰かが、「わあ!きれいな富士山だ!」と叫ぶ。「山頂のごほうび」(晴天の眺め)はまた次の機会に託し、班別の集合写真を撮り山頂を後にする。大滝休憩小屋で、2、3班との時間調整のため、ここで1班は宮崎講師に「地図読み」の講習をしていただく。また、往路時よりも霧が薄くなっていたので、再び大滝を眺めて森林館に向い、ここで3つの班が合流して、それぞれ整理体操を行う。都民の森入口(駐車場)で、今回唯一の全員による集合写真を撮り、チャーターバスに乗りこむ。一日中霧で遠望は利かなかったが、雨も降らず、風もなく、生き生きとした新緑に浸った穏やかな日で、心の霧は晴渡った。


沢筋を下る2班

冬枯れの中を下る3班



 初対面同志の初登山、登山歴が未知の受講生30名(プラス・スタッフ16名)という大勢にも関わらず、途中で大きく遅れる人もなく、休憩場所の確保、すれ違いや追い抜きのトラブルもなく、広い道でも1列に整然と歩くなど、受講生のモラルの良さに助けられ、また、各班の時間調整もうまくすすみ、予定より1時間以上早く下山できた。
歴史的な大雪の後、つい先日(3月29日-30日)、1期生が念願(受講生にとっても、スタッフにとっても)の卒業登山を無事終了できた。2年先がまた楽しみである。 (文/岡義雄 写真/飯島文夫)

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