第1期初級登山教室 登山実習「入笠山」


入笠山

   日時  2014年3月1日(土) 天候:曇り
   行程  ゴンドラ山頂駅11:00〜11:35マナスル山荘11:50〜12:40入笠山12:45〜
         12:55入笠山頂上下(昼食)13:30〜14:10山彦荘横トイレ前〜14:45ゴンドラ山頂駅
   参加者 24名(受講生12名、支部会員12名)
          (L:リーダー、SL:サブリーダー)
     〔1班〕L河野悠二、SL岡義雄、大橋勤、賀澤睦美、鬼頭勝美、佐々木則行、清水茂美、高橋恵子、
 
     〔2班〕L長瀬秀史、SL北原周子、川崎真琴、小山幸勇、高崎一寿、富永真由美、仲谷朋尚、
         八木佳苗
     講師:酒井省二、宮崎紘一
     スタッフ:竹中彰、西村智磨子、石井秀典、小山義雄、東敦子、飯島文夫


 入笠山のスノーシューハイキングは、スノーシューの入門コースとして最適であり、かつ天気が良ければ八ヶ岳の展望が素晴らしい山でもある。15日(土)前々日の天気予報では、雪の予報であったので良いスノーシューハイキングが可能との判断であったが、翌14日(金)には、大雪警報に変わっており、また、貸切バス会社からはこの雪ではバスは出せないとの情報もあり、翌日の16日(日)に順延するも、更に大雪により中央道などが通行止めとなり、あっさりと中止となった。受講生からは、スノーシュー初体験ができなくなり残念だとの雰囲気が伝わってきた。また、講師からは、3月1日(土)に再実施の検討依頼があり、受講生、スタッフ、貸切バス会社などに再トライを連絡した。やはり急な事であり、参加者は総勢26名となった。(当日の欠席者2名で、最終的に24名。)前々日27日の天気予報では雨であったが、大きく崩れそうもなかったので決行を決めた。


スノーシューの装着指導

出発前のミーティング


 当日3月1日の立川では、小雨が降る中を参加者が集合した。往きのバスでは、時々雨が降る状態であったが、時々太陽も顔を出すような天気でもあった。中央道は2日前に全線2車線化されたばかりで、山梨県内では除雪された雪で追越車線は埋もれていた。富士見パノラマスキー場ではレンタルショップ前にバスを横付けされ、予約のお蔭でスノーシュー、ストックが準備されており、比較的短時間でスノーシューの靴合わせや着脱方法を実施し、ゴンドラ山麓駅に向かいスムースに乗車した。残念ながら、雲が低く垂れこめているため八ヶ岳の展望は望まれなかった。


雪山は楽しいね

いよいよ山頂へ向かう


 ゴンドラ山頂駅で服装を整え、スノーシューを着用する。今回の実習山行の目的は、スノーシューによる雪山歩行であり、スノーシューとストックによる歩行に慣れてもらうことと、トレースのない所を自分自身で歩く楽しみを味わってもらうことである。ハイキングルートに入り登山開始する。受講生は全員が初めてであり歩行がぎこちない。マナスル山荘まで来ると少しスノーシューに慣れて来たようである。ここからは多くのトレースがありルートを探すのが難しい。直登ルートへの入り込みと頂上下の回り込みが早すぎ急斜面のジグザグ歩行に若干時間を要した。


木の上に何かをみつけた?

マナスル山荘を過ぎ、山頂へ


 頂上は入笠山特有の冷たい風に早々に記念写真を撮り、少し下った風のない所で昼食とした。スノーシューでの下りでは、受講生が急な所で滑るなどを体験した。時間的な余裕があったのでルートから少し外れ、トレースのない斜面を思い思いに歩行とシリセードを体験してもらった。最後は、入笠湿原からの急な登りを頑張ってもらいゴンドラ山頂駅に到着。ゴンドラの下りでは、乗車時に暖かいおしぼりが一人一人に渡され、キャビン内でホットされるサプライズがあった。富士見パノラマスキー場を予定より30分早く出発。高速に入ると、皆朝の早出と心地よい揺れでバスの中が急に静かになり寝入っていた。帰りの中央道も順調で立川には、小雨が降る中予定より1時間程早く18時に到着。
3月最後の卒業登山の再会を約束し解散した。今回の入笠山は、大雪により実施が危ぶまれたが、何とか実施でき受講生にとってスノーシュー初体験となった。改めて天候に左右される登山実習の難しさを感じた。後は、雲取山の卒業登山を残すのみとなった。
 (文/河野悠二  写真/飯島文夫)

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