第1期初級登山教室 「上高地山研宿泊体験と上高地散策・岳沢登山」


岳沢小屋

   日時  2013年6月8〜9日(土・日)
   行程  [6月8日]
         立川たま信用金庫横6:45発=(貸切バス)=双葉SAトイレ休憩=道の駅「風穴の里」
         10:28〜10:45=上高地バスセンター11:30、〜AC上高地山岳研究所(山研)11:50着〜
        (昼食)水力発電機見学13:10〜13:35、地図読み講座13:40〜15:30、山研15:35〜明神館
         16:50〜17:00明神池・穂高神社〜山研18:00着、夕食・交歓会18:30〜21:30消灯22:00
         [6月9日]
         山研朝食 6:00〜7:00山研前で準備体操7:28〜山研出発7:35〜岳沢ヒュッテ10:33〜
         11:45岳沢登山口14:17〜山研14:26〜西糸屋山荘14:40〜解散式(山研)15:35〜
         上高地バスセンター16:06=(貸切バス)=立川着21:30
   参加者 35名 (受講生19名、支部会員16名) (L:リーダー、SL:サブリーダー)
     〔1班〕L河野悠二、SL岡義雄、大橋勤、賀澤睦美、川路悦郎、鬼頭勝美、佐々木則行、
         清水茂美、中村美奈子、野口正江、藤沢京子
     〔2班〕L石井秀典、SL小松原勝久、小山幸勇、佐々木芳行、高崎一寿、高橋恵子、
         富永真由美、新山晴美、濱野弘基、本間俊幸、八木佳苗、山本玲子
     講師:酒井省二、宮崎紘一
     スタッフ:山本憲一、西村智磨子、小野勝昭、竹中彰、澤登均、坂本正智、岡田陽子、竹次優子
     写真:飯島文夫


――上高地の雄大な自然と、残雪の山歩き体験――
1日目
 集合場所の立川は曇り空。しかし、上高地への期待は高まる。往路の高速道路は、途中混んでおり、予定のトイレ休憩を一つ飛ばして進んだ。松本のインターをおり北アルプスの峰々が正面に見え始める。新島々の駅前を通過し、梓川渓谷に入る。稲核、水殿、奈川渡ダム横を通り、沢渡へ至る。釜トンネルを抜けると、風景が一変し開ける。正面に大正池、先に岳沢の雪渓が見える。上高地の標高が1500m、岳沢小屋が2,230mにあり、明日は約700mの標高差を歩くこととなる。

山研が目の前に

バスターミナルから山研へ


 上高地のバスセンターで下車し、山研に向け歩きはじめる。穂高は雲に隠れていたが、天気は良好。山の静けさのなか、鳥や虫、木々のざわめきが聞こえる。透き通る梓川の流れを横目に河童橋を渡り、山研に到着。
昼食をとり、水力発電機を見学する。その後、宮崎紘一講師による地図の読み方の講座を聴講。上高地の地図を手元に整置しようとするが、室内の金属に磁石が反応してうまくいかない。

山研地下室で地図の読み方講座

ミニ水力発電機を見学


 その後、明神池まで散策をした。西村智磨子さんにガイドいただき、上高地の植物や動物(途中猿出現)をみながら約2時間歩いた。ウグイス、ホトトギスが鳴き、ニリンソウ、ラショウモンカズラ、コナシが咲いていた。

西村さんの上高地散策ガイド

河童橋から明神岳・岳沢方面


 18:30より山研で夕食・交歓会を行った。くじ引きで決まった席に座り、受講生、支部会員が入りまじり、話にもり上がる。女子会からの差し入れも頂いた。


満杯の食堂で懇親会

空も晴れ渡り、明日の天気は大丈夫


朝日が照らす岳沢をバックに

朝焼けの焼岳をバックに早朝の河童橋にて


2日目
 朝食をとり、体操をすませ、7時半頃岳沢小屋へ向けて出発する。天候は良好である。林道に沿い、登山口からは木々の間を歩き始める。登るにつれて、所々に残雪があり、スリップに注意して慎重に進んだ。森林限界を越え、木々がなくなると、日差しを遮るものがなくなりじょじょに暑くなってきた。

風穴前を通過

岳沢登山口に向かって


 石ばかりのガレ場を通過し、いよいよ雪渓の上を歩く。雪に押し倒された木々の枝を跨ぎながら、一歩一歩踏み込みながら歩く。ストックを使い、前を歩いている人の足跡を頼りに続く。視界が開けると大きな雪渓の前方に、岳沢小屋が見え始める。傾斜が急ななかを慎重に横断する。

雪渓をトラバース

ガレ場も楽しいね


 10:30岳沢小屋に到着をし、昼食をとる。正面に残雪の乗鞍岳、足元には上高地、後ろを向くと穂高の峰々が見えるなかで、温かいコーヒーをいただく。11:45に小屋を出発し、来た道を戻る組と、雪渓を歩いて下る組の二手に分かれる。雪渓組に女性の希望者が予想以上に多かった。雪の上では小またで、かかとで雪をきりながら歩くように教わりながら、慎重に楽しみながら歩いた。

雪渓組の記念写真

ぞくぞくと雪渓を下る


 来た道を戻る組と合流し、3度の休憩をとりながら山研に14:26到着。予定時刻より遅れていたため、急いで一風呂あびる。山研に戻り解散式を行い、16:06にバスセンターを出発し、車中で次回の鷹巣山登山実習説明を行う。途中にトイレ休憩を2度はさみ、渋滞に巻き込まれたため、予定より1時間遅れの21:30に立川に到着した。  今回の実習は、登山教室で初めての宿泊ということで、仲間との時間の共有が長く密にできる機会となった。また、北アルプスの入口上高地の雄大な自然を散策し、雪渓の上を歩いたり、森林限界以上の山体験をした。奥多摩の山々では、普段感じられない登山の醍醐味を感じることができた実習であった。

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