初級登山教室 2月登山実習「陣馬山」(2013年)


陣馬山

   日時  2013年2月16日(土)
   行程  高尾駅北口バス停8:12(バス乗車)〜8:33小仏入口バス停8:55〜9:10登山口林道9:15〜
         9:45小仏峠9:50〜10:25景信山10:50〜11:40堂所山山頂分岐〜12:10明王峠(昼食)12:45
         〜12:55奈良子峠〜13:30陣馬山13:55〜(栃谷尾根)〜14:55栃谷園地休憩所15:05〜
         15:35陣馬山登山口バス停15:49(バス乗車)〜16:00JR藤野駅
   参加者 30名(受講者18名、支部会員12名)
          (L:リーダー、SL:サブリーダー)
     〔1班〕L河野悠二、SL小松原勝久、大橋勤、小山幸勇、高橋一寿、新山晴美、野口正江、
         濱野弘基、山本玲子
     〔2班〕L石井秀典、SL長瀬秀史、佐々木則行、佐々木芳行、富永真由美、馬淵恵美、藤澤京子
     〔3班〕L宮崎紘一、SL岡義雄、川路悦郎、鬼頭勝美、高橋恵子、中釜義之、宮原順一、
         八木佳苗
      総リーダー:酒井省二  スタッフ:山本憲一、高橋郁子、西村智満子、澤登均、北原周子


 登山道入口林道までは舗装道路を15分程歩く。途中で景信山へ直登する道を右に分けて林道に到着し、小仏峠への登りに備えて衣服の調整等を行う。凍結のある林道を歩き水飲み場を通過して登山道に入るとジグザク道の急登となり、汗が流れるがペースを乱すことなく順調に歩いて9:45小仏峠(標高548m)に到着する。峠の樹林の間から東京の大市街地が眺望され、その中でひと際高いスカイツリーを見ながら小休憩を取る。


旧甲州街道も段々狭くなる

小仏峠への旧甲州街道を進む


 登山道入口林道までは舗装道路を15分程歩く。途中で景信山へ直登する道を右に分けて林道に到着し、小仏峠への登りに備えて衣服の調整等を行う。凍結のある林道を歩き水飲み場を通過して登山道に入るとジグザク道の急登となり、汗が流れるがペースを乱すことなく順調に歩いて9:45小仏峠(標高548m)に到着する。峠の樹林の間から東京の大市街地が眺望され、その中でひと際高いスカイツリーを見ながら小休憩を取る。


景信山も近い

景信山への向かう開けたところで


 小仏峠を9:50出発し、奥高尾縦走路コースを陣馬山に向けて歩き出す。まずは景信山への道を急登する。登山道が樹林帯から抜け出ると陽が当り雪融けし高尾山特有の泥道となって歩行を悩ませる。10:25展望の良い景信山(標高727m)に到着する。トイレタイムと眺望を楽しむために少し長い休憩時間を取る。天候が良いので山頂からは、東方面に埼玉、東京、横浜の大都会の街並みが一望され、北方面には奥多摩の山々、西側には真っ白い姿の富士山が眺望されて登山の楽しさを十分に満喫する。


景信山からは雪が出てくる

八王子方面の展望を楽しむ


 景信山から先の奥高尾縦走路は、事前調査で残雪や凍結が多くアイゼンの準備をしてきたが、気温が上り凍結状況も緩んできたのでアイゼン装着なしで歩くこととして、10:50に景信山を出発する。山頂からの下りは北斜面のために残雪がありスリップに注意しながら慎重に歩く。登山道は樹林帯の中に入りアップダウンが少なくなるが、雪解け凍結場所が多々あり足元に注意しながら堂所山に向かって進行する。堂所山までの登山道は全く眺望がない針葉樹の中にあるので山稜の道は通らず、堂所山山頂分岐も巻き道を行く。分岐の先の開けた場所で小休憩を取り、底沢峠を通過して昼食場所の明王峠(標高738m)に12:10到着する。明王峠の茶屋は休業であったがトイレもあり、峠の西側は眺望が開けて真っ白い富士山を見ながら昼食を摂る。


第1班が明王峠に到着

明王峠で景色を見ながら楽しい食事


 明王峠を12:45に出発する。すぐに奈良子峠を通過し、陣馬山に向かっての緩やかに上る登山道を行く。樹林帯の中の残雪には昨日降ったと思われる新雪が真っ白く積もり眩しく感じられ、また陽が差し込む登山道はすっかり乾いて快適に歩くことができる。暫く歩くと北側の樹林の間から陣馬山のシンボル白馬の像が見えて山頂が近いことがわかる。しかし、山頂直下の道は雪解けの泥々道であり歩くのに本当に難渋し、登山靴を泥まみれにしながら陣馬山山頂に13:30に到着する。


雪上歩行を楽しむ第1班

雪の上を陣馬山に向かう第3班


 陣馬山は、360度の眺望が得られる好展望の山であり、今回は天候も良いので山の展望を楽しむとともに周囲の山々を知って貰うために長い休憩時間を取る。各班リーダーなどが展望の奥武蔵、奥多摩、大菩薩、富士、丹沢などの山々の名前、そして山から見る周辺地理の説明を行い、登山教室で登った御前山、三頭山、笹尾根、これから登る扇山、大岳山などの山を知って貰う。
山頂の白馬の像前で集合写真を撮り、名残り惜しいが13:55に陣馬山山頂を出発し、栃谷尾根ルートを下山開始する。栃谷尾根ルートは、陣馬山から南側の神奈川県相模原市に下るルートの一つであり、陣馬登山口バス停まで徒歩約90分の道程である。下山の道は登頂時に歩いた泥々道を少し下り、道標に従い道を分けて南側の樹林帯の中の登山道に入る。日陰の登山道には雪解け凍結が多くありスリップに注意しながら歩く。栃谷尾根ルートの登山道は良く整備されており、15分程歩くと凍結がなくなりジグザグ道の長い下りとなる、やがて傾斜が緩み単調な針葉樹の中の道を行くと道標〔栃谷集落まで0.6q〕が現れ、眼下に栃谷の集落が見えてくる。集落の中の茶畑の脇道を下るとログハウス風の栃谷園地休憩所に14:55到着する。トイレタイムを取るが大部分の人は泥まみれの登山靴を水道で洗うことに一生懸命である。帰りのバス乗車時刻を考えて休憩所を14:55分に出発する。舗装の車道歩きとなり、途中、春を感じる福寿草の開花などを見ながら歩き、陣馬登山口バス停15:35に着く。
陣馬登山口バス停15:49発のバスに乗車し、JR藤野駅前に16:00到着。駅前広場で終了ミーティングと次回の扇山実習説明を行って第3回初級登山教室実習を終了する。
今回の実習は、冬の山歩きの危機管理を習得するためにアイゼン等の冬山装備を準備したが、凍結が緩んだこともあるがアイゼン装着せずバランス歩行のみで冬の山道を一日中歩いたこと、そして比較的距離の長いコースを全員元気で歩いたことを思うと、受講生の皆さんは確実に力を付けていることが伺い知れた実習であった。
(文/石井秀典 写真/澤登 均)

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