第6回初心者登山教室 登山実習「大岳山」


御嶽平

   日時  2012年9月1日(土)
   行程  立川駅北口貸切バス)7:30―8:40滝本駅9:00―9:06御岳平9:35〜10:05御岳神社
         10:10〜10:20長尾平10:30〜11:25芥場峠11:30〜12:10大岳山荘13:10〜13:45芥場峠
         13:50〜14:05綾広の滝分岐14:15〜14:40長尾平14:50〜15:15御岳平15:55−16:01
         滝本駅16:20ー17:40立川駅北口
   参加者 43名(受講生23名、立川市2名、支部会員18名)
          (L:リーダー、SL:サブリーダー)
     [A班] L長瀬秀史、SL石井秀典、大澤哲夫、中釜義之、藤沢京子、本間俊幸、水堀順子、
          八木佳苗
     [B班] L小松原勝久、SL岡田陽子、大塩良一、大橋勤、川崎真琴、小山幸勇、高崎一寿、
          新山晴美
     [C班] L大関保、SL岡義雄、佐々木芳行、富永真由美、中村美奈子、仲谷朋尚、濱野弘基
     [D班] L河野悠二、SL小山義雄、片桐努、川路悦郎、鬼頭勝美、清水茂美、高橋恵子、
          宮原順一
     [講師] 宮崎紘一、城所邦夫、酒井省二、野口いづみ
     [スタッフ] 小野勝昭、浦邉充、澤登均、高橋重之、竹中彰、山本憲一


 当日早朝、出かける寸前に雷鳴とどろき豪雨に見舞われた。雨具をつけての出立となったが、バスで移動中に雨はあがり、そのせいか、土曜というのにケーブルもさほど混雑せず、9時過ぎには、上の広場「御岳平」に着いた。いつものようにグループ分け、支部長挨拶、準備体操、山行注意説明を済まし、まずは御嶽神社に向けてスタート。
レンゲショウマが群生する富士峰は広場の右奥から登るのだが、左へ参道をとる。大岳山へは御嶽神社の境内を通過しなければならない。参詣者の案内・宿泊を業とする御師の集落、ビジターセンター、天然記念物「神代欅」、みやげ物店舗の並ぶ商店街などを通ると大きな鳥居に迎えられる。石段は工事中で脇の女坂を通って本殿へ。山行の無事を祈って長尾平(なごうだいら)に向かう。


御嶽御師集落の水を説明

車中で補習授業


 長尾平の入口に長谷川恒男の偉業を讃える石碑が建てられていた。大岳山への登山道は山岳トレイルラン/ハセツネCUPのコースにもなっている。五日市会館前をスタートし市道山→生藤山→笹尾根→三頭山→大岳山→御嶽神社→金比羅尾根を経て五日市会館にフィニッシュする71.5Kmを24時間で走破しなければならない過酷な山岳レースだ。ことしも10月に開催される。12回目だ。昨年は2488人がエントリーし80%弱が完走したそうだ。実際に、多くのランナーとすれ違った。マナーのいいのもいるし、悪いのもいる。


B班の面々

元気に歩くD班


 ロックガーデンへの分岐に出た。このあたりまで道幅は広い。緩やかな下りになっている。さらに進むと右手に天狗の腰掛杉と名付けられた大木に出合う。そこから急な山道を上り詰めれば奥ノ院を経て鍋割山に向かう。われわれ迂回したが、すぐに山道になりジクザグの登りとなった。芥場峠(あくばとうげ)近くで、雷鳴があった。と思う間もなく、雨に見舞われた。雨傘を出す者、レインコートを着ける者。しばし休憩である。


登頂を断念し下る

肩の小屋で雨を凌ぐ



 雨は本降りとなった。コースはよく整備されているので、危なくはないが、大岳山に近づくにつれ露岩が目立つようになった。慎重に進む。大岳山荘に着いた。例の特色のある山容の肩のあたりだ。正午を過ぎていた。予定を過ぎている。昼食とした。山荘といっても廃屋である。4年ほど前に閉鎖となった。隣接する公営トイレだけは立派だ。



レンゲショウマの群落を観賞

雨上がりを元気に下る


 激しい雨が降り続いた。頂上までは30分足らずだが、直下に岩場がある。40人を超すメンバーで登頂は危険が伴うし、おそらく時間がかかり過ぎるだろう。しばらく待ったが、状況は変わらない。ついに登頂を断念し帰途についた。1時30分、山荘を出発し、同じルートを下り3時15分、ケーブル上の広場に着いた。晴れ間を縫ってレンゲショウマを観賞した。(文/橋重之)

■ 出合った花々 ■

レンゲショウマ

シュウカイドウ


ジャコウソウ

ソバナ


フシグロセンノウ

キバナアキギリ


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