多摩百山 取材研修始まる

―― 青梅丘陵「雷電山〜辛垣山」――

  日時   2015年5月17日(土)晴れ
  コース  軍畑駅9:05〜9:45榎峠〜10:40雷電山10:45〜11:25辛垣山11:30〜11:50名郷峠
         12:20〜13:05三方山13:10〜14:40石神前駅
  参加者  講師:守屋龍男、石塚嘉一、越智かほり、北野忠彦、北原周子、近藤雅幸、酒井俊太、
         下野武司、高砂寿一、土井充、中野有倫、西村智磨子、原満紀、水谷弘治、武藤篤生、
         竹中彰、高橋重之、石井秀典、河野悠二  計19名


 東京多摩支部創立5周年記念事業の一つである多摩百山ガイドブック制作の為の取材研修がいよいよスタートした。これまで説明会、参加者調整会議、50コースのリーダー希望募集、コースのエントリー調整などを経て、1回目の取材研修「青梅丘陵(雷電山)」を5月17日(土)に実施した。当日は晴天にも恵まれ19名の参加があり、取材山行意識の高さが伺えた。軍畑駅前にて、守屋講師から取材研修の説明を受けた。2回の下見と取材ポイント入り地図、取材の手引き、粗原稿などを参加者全員に配布するなど準備万端であった。今回の秘密兵器はスピーカー代わりのトランシーバーである。20名近くの参加者に講師の説明がうまく聞こえないのでトランシーバーが有効と考えて活用した。




 軍畑駅下近くの鎧塚、平溝川を渡る奥沢橋梁や途中の植物、高水山との分岐標識など細かく説明を受ける。榎峠手前から閉鎖されている林道や旧道の跡など、下見していなければ説明できないものである。配布された粗原稿が既に頭に入っておりガイドの仕方にも感心させられた。雷電山で小休止の後、辛垣山へ向け移動する。辛垣山手前で数分の歴史の説明を受ける。木陰で風も通り、流れるような説明が心地良い。
ここまで私達がうまく執筆が可能であろうかと心配になる。心を引き締めて分岐標識や解説掲示などの写真を撮る。辛垣城址は、看板があるだけで城址かの確認が難しい。途中で多くのトレランの人達に出会う。名郷峠で昼食にする。昼食中に標識の表・裏で表示が逆になっていることに参加者から声が挙がる。逆方向の表示にはテープを貼り目隠しとした。




 名もないピーク下の鉄塔脇から大岳山、御前山が見えたのには意外であった。三方山へは道標に小さく手書があった。ほとんどの登山者は気が付かずに通り過ごしているようであった。三方山山頂で「さんぽうさん」か「みかたやま」かの議論があった。ここは、このルート唯一の二等三角点があるところである。山頂からの展望はなく、縦走路に戻ると北側が空けて、いわゆる展望台と言われる所に出る。ここから日光方面の展望が良く色々な写真が掲示されている。空が澄み切った冬に来ると良さそうだ。この先で栗平集落につながる林道の分岐にでるが「青梅中央アルプス」の私製道標があった。石神前駅の分岐から沢沿いの道に入る。一箇所岩場の段差のあるところにロープがあった。沢には小さな魚も見え、家族で沢蟹取りをしていた。石神前駅手前の石神社にも寄って、歴史の解説などの説明を受けた。駅前にて原稿執筆者の募集をして解散した。
(文・写真/河野悠二)





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