秋川、多摩川の水環境調査報告

−自然保護委員会−

 全国水環境マップ実行委員会主催の「身近な水環境の全国一斉調査」の活動に参加して7年になる。元々は、山の水場の水質調査がしたかったが、まづそれには水質調査そのものをマスターする必要があった。その時に「身近な水環境の全国一斉調査」があることが分かり、その団体の知人から、やるなら秋川、多摩川の合流点付近を調査して欲しいとアドバイスを受け登録申請した。日本全国では6,200地点を越える河川(一部湖沼などを含む)調査が行われている。調査項目は、気温、水温、試水水温、COD(パックテストによる化学的酸素要求量:水にどのくらい酸化される物質、主に有機物があるかを示し、水中の有機物量の目安)である。東京多摩支部自然保護委員会が担当する測定点は、合流点上流の秋川、多摩川および合流点下流の多摩川の3ヶ所である。
第17回目の今年は、昨年の台風19号により、各地河川で水被害が出ており、多摩川も荒れているに違いない。例年の測定点がどうなっているか不安である。調査日は世界環境デー(6月5日)に近い日曜日が設定されている。6月7日の当日コロナ禍の状況下で参加者は浅香、河野の2名であるが、天気は晴れである。拝島駅から徒歩で睦橋を渡りその脇から多摩川の右岸の河原に下りる。河原のヤブ漕ぎをしながら多摩川沿いを下る。秋川との合流点は、土砂で完全に埋まっており、測定点は従来の合流点上流の秋川左岸とその東側の多摩川右岸および昭和用水堰下の合流点下流左岸に変更した。従来より測定点の移動に時間がかかるがやむを得ない。CODの数値は従来とあまり変わりがなかった。調査結果は実行委員会のHPに掲載される。水調査を継続していきたいが、山の水場の水調査は足が遠のくばかりである。

土砂に埋まった従来の合流点付近

土砂に埋まった従来の合流点付近


昭和用水堰下の多摩川左岸

昭和用水堰下の多摩川左岸


      記録文・写真/河野悠二