2019年 春の植物観察会         自然保護委員会



日時  2019年4月25日(木)
行程  京王線/長沼駅9:00集合→都立長沼公園→住宅街→都立平山城址公園→
       東京薬科大学薬草植物園・温室見学(昼食休憩)12:00〜13:30→
       都立平山城址公園→住宅街→京王線/平山城址公園駅15:30解散
参加者 23名
       講師:笠松幸衛・小河今朝美、吉川三鈴・吉田博子・櫻井美奈子・玉井明子・嶋田恵美子・
       大根菜津美・諏訪久美子・近藤節郎・佐古明美・安田令・川口章子・野口いずみ・高間明子・
       浅香利恵・河野悠二・北原周子・岡義雄・廣田博・寺井成世・前田明代 22名+清水(都岳連)
記録 文/前田明代  写真/河野悠二


 今回は、参加者が多いので2班に分かれての観察にしました。駅から5分ほどで長沼公園です。入り口でウワミズザクラの説明を笠松さんからしていただきました。石垣にツボスミレ。 西尾根コースにはタマノカンアオイの花・ネコノメソウ・チゴユリ・シュンランなどが咲いていました。新緑の中、コジュケイ・ガビチョウの鳴き声が聞こえました。クロモジは、良い香りで覚えられました。

チゴユリ

キンラン


 尾根道には白い愛らしい花はコゴメウツギ・マルバウツギ、ワインレッド色の花を付けた珍しいハンショウズルも見られました。シャガは種で無く地下茎から増えるので土手に多く植えられていると教えていただきました。群生してきれいでした。 中尾根を降りていくと青いヤマルリソウが咲いていました。昨年は群生していたのが根こそぎ無くなったそうです残念です。まだ、葉だけのサイハイラン、笠松さんから咲いた時の花の写真を見せていただきました。

ホウチャクソウ

ハンショウヅル


 霧降の道を上がっていくと昨年の株は刈り取った後に目当てのキンラン出たばかりで小さめでしたが咲いているのを楽しめました。ナルコユリ・チゴユリ・ホウチャクソウが足元に何回も見え、違いを覚えました。ジュウニヒトエも満開でした。 長沼公園から平山城址公園まで行くには、一旦住宅街を抜けますが、各々のお宅のモッコウバラ・シャクヤク・ゲンペイコギクなどが庭先に咲いているのを楽しめました。

長沼駅

ホタルカズラ


 学食で昼食をとり、東京都で一番広い東京薬科大学の薬草植物園の入り口にバナナの熟した香りがするカラタネオガタマの花が一円玉のモデルの花だと廣田さんから教えていただきました。薬草園にはニリンソウ・タイツリソウやムサシアブミ・セリバオウレン・キクバオウレンが種になっていてきれいでした。

薬草園

長沼公園入口


 さらに京王線平山城址公園の駅に向かう道で、生い茂った笹を刈り取った後に山ウドが生えてきたと笠松さんから説明がありました。キンランも見られ貴重な1本でしたがギンランも見られました。駅から歩ける丘陵地、植生が豊かで貴重な場所を笠松さんにご案内いただき、素晴らしいキンランなどを見ることができました。昨日の雨も上がり、天候を心配しましたが、足元も歩きやすく観察できました。