2018年三ツ峠・アツモリソウ保護活動 ・・・・・・ 自然保護委員会


アツモリソウ

 日程: 2018年6月17日(日)〜18日(月)
 行先: 三ツ峠周辺〈三ツ峠山荘宿泊〉
 行程: 6月17日(日)
       河口湖駅バス乗場9:30集合(静岡支部の車組は登山口)9:40=路線バス=
       10:05三ツ峠登山口バス停10:15〜10:30三ツ峠登山口10:45〜11:25ベンチ11:40
       〜12:15三ツ峠山荘13:00〜(植物観察および除草作業)〜16:05三ツ峠山荘
       (日帰り組4名は往路を下山)
       6月18日(月)
       三ツ峠山荘5:30〜5:50開運山6:00〜7:00三ツ峠山荘8:30〜9:25三ツ峠登山口
       9:30〜9:50三ツ峠登山口バス停10:10=路線バス=10:35河口湖駅(解散)
       (本部の2名は霜山〜天上山で下山)
 参加者
   本部:川口章子、小林敏博、下野綾子、中川紋、日吉健治、山田和人、
   静岡支部:白鳥勝治、仙石智子、東京多摩支部:遠藤與志郎、岡義雄、高砂寿一、富澤克禮、
   濱野弘基、廣田博、河野悠二 計15名
 報告: 文/河野悠二  写真/高砂寿一

 今年で8年目の三ツ峠アツモリソウ保護活動である。昨年初めて参加された本部自然保護委員会・川口委員長から今年は本部合同の保護活動となった。遠方の静岡支部からも参加され15名の参加者となった。バス組と自家用車組に分かれ三ツ峠登山口に集合した。自己紹介、準備体操などをして出発する。今年は、どこの山でも植物の花期が10日〜2週間ほど早いが三ツ峠はどうであろう。ヤグルマソウはほぼ花期を終えていたが、ウツギ類は一部咲いていた。ベンチのある付近ではムヨウランが終わりに近かった。山荘前のベンチからは残念だが富士山は霧の中である。山荘のご主人中村光吉氏から麦茶をご馳走になり昼食をとる。
突然霧が晴れ富士山がその雄姿を見せてくれた。昼食後、中村さんの案内で保護柵内のアツモリソウを鑑賞する。初めて参加したお方もおられるので、アツモリソウについて説明をお伺いする。マルハナバチによる受粉や共生菌とラン科植物との関係などを詳細に説明していただいた。




 保護柵内は、テンニンソウ、オオバギボウシ、ヤマドリゼンマイ、クサタチバナなどに囲まれてアツモリソウがある。数株あるところは鉄格子で更に保護されている。貴重なシロバナアツモリソウも観賞させていただいた。その場所は、従来の植生が保たれている場所として管理されていた。植物観察後は、手鎌によるテンニンソウの除草作業を休息をはさみ2時間ほど実施した。途中オノエランを観察しながら山荘に戻る。日帰り組を見送り、入浴後中村さんのアツモリソウへの思いと絵画個展に向けてのお話をいただいた。明日の天気は雨模様なので、本部2人の霜山〜天上山以外は、往路を下山することにした。



 翌朝は、まだ雨が降っていないので、朝食前に開運山に登る途中でキバナアツモリソウを鑑賞し、頂上では富士山を眺めカモメランの鑑賞に向かう。カモメランは昨年より増えているようである。中村さんによると、このカモメランの増加が今後ニホンジカによる食害にさらされることを心配されておられた。ニホンジカによる他の植物への食害痕が多く見られた。
 山荘に戻り朝食後、天上山下山組は雨具を付けそうそうに出発した。残りの人は往路を雨具を付け下山した。アツモリソウの保護をしておられる三ツ峠山荘のご主人中村光吉氏からは、閉じられた保護活動から開かれた保護活動に転換していくことのお話が印象に残った。




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