平成28年 第2回親子自然体験      (自然保護委員会)



  日時   2016年10月8日(土) (午前中雨、午後曇り)
  場所   青梅線「石神前」駅近くの多摩川ノースフィールド(北原別邸)
  参加者  [一般] 4家族10名 (未就学児〜5年生まで子供は6名)
         [支部会員スタッフ] 河野悠二、北原周子、廣田 博、城所邦夫、八木五郎、
                      松川信子、佐々木芳行、岡 義雄 8名
  記録   文:岡 義雄/写真:河野悠二

 今年で2回目となった「親子自然体験」が、昨年と同じ場所、同じ季節に、これまた同じ人数(4家族10名)が参加され、あいにくの天候でしたが、それなりに自然に親しむことが出来ました。
10時に「石神前」駅に集合し、いろいろな花が咲く、のどかな道を歩いてノースフィールドへ。小雨が降ってきたので室内で開会セレモニー、ガイダンス、自己紹介を行い、少し打ち解けあってから早速ものづくりに着手。初めは牛乳のパックを切ったり折り曲げたりして笛を作った。息が当たる所の形によって、音が出たり、でなかったりで一喜一憂するも、おたがいに教え合って無事完成。次は、昼食用のピザパイを焼くための窯をダンボールで作る作業。ダンボールを広げ、窯の内側に断熱用のアルミフォイルを貼り、覗窓をあけ、組み立ててガムテープで固定し、2段の網を支える長い櫛を刺し完成。はさみ、カッター、ボンド、ガムテープ、マジックペンなどいろいろな道具を工夫しながらうまく使って手際よく作り上げました。



 今度は肝心のピザの生地づくり。こねたり延ばしたり、皆、丸く延ばすのに苦労していました。スタッフがあらかじめ準備したたくさんのトッピングを乗せて材料の完成。それにしも、エプロンまで準備してきた家族がいたのには恐れ入った。こんな忙しい合間に、城所先生の「天気のお話」があった。今回は「台風について」で、ちょっと難しかったが、最近沢山発生し被害も甚大なので、子供なりに関心が深かったようです。外では八木さんが、1時間掛りで雨の中でカッパを着て火を起こしてくれたお蔭で、材料が完成するころ5つの窯で使う火の準備が整い、ちょうどその頃から雨がやみ、屋外でダンボールの窯によるピザ焼きが始まった。1回で2枚焼くのに20〜30分かかるが、中には同じ火種で3回も焼いた窯もあった。自分たちで準備した食材で、しかも自分たちで窯まで作って焼いたピザがまずいはずがない。中には参加できなかった家族にお土産として持ち帰る人もいた。



 さて、満腹になった後は、広田さんによる自然観察のお話。目に入る植物の説明、葉の裏に住む何かの幼虫、50cm以上もありそうな軒下のスズメ蜂の古巣、建物に住み着く動物たちが出入する隙間などに子供たちは関心があったようだ。続いて城所先生による、時々刻々変る雲の流れについて、実際の雲を見ながら説明をしてもらいました。お腹が満たされ、運動もして疲れ、眠くなった子供もいたので、最後の「スカイシャトル」はスタッフによる実演のみで終了し、キットを持ち帰ってもらいました。閉会式で修了書を手渡し、予定より少し(〜10分)早めに終了し、石神前駅までお送りして解散となった。
(* 「スカイシャトル」・・・バトミントンのシャトルのような小さな羽をパチンコを使って空に向かって打ち上げると、胞子が風に乗ってさまようようにヒラヒラ回転しながら落ちてくる。すべて家庭の廃材でできる。)

地道な活動だが、子供たちが自然に親しみ、自然から何かを得て、自然を大切にすることに繋がれば良いと思う。それにしても、子供たちのひたむきな姿勢、素直な気持ちには、いつもの事ながら心を打たれる。「こうすれば良いのに」と感じても誰かが名乗るまでじっと待つという大人の世界では、学ばねばならないのは我々大人であるような気がしてならない。