2016年 高尾山シモバシラ観察会         自然保護委員会



日時  2016年1月6日(水)
行程  高尾山口駅9:25〜高尾病院9:45/9:55〜かしき谷園地12:25/12:45〜
       もみじ台13:20/12:25〜高尾山山頂13:35/14:00〜薬王院14:30/14:35〜
       高尾山ケーブル清滝駅前15:25
参加者 41名(一般27名・会員14名)
       [一般参加者]
       伊東茂、井上進介、今沢令子、窪田和子、小島基男、菅野弘子、鈴木弘子、長澤光江、
       西村妙子、稲見妙子、倉本広子、山本悦子、村上治子、福田洋子、三宅百合子、
       茂木利彦、森英子、柳沼孝子、平本さわ子、和田和枝、登山教室:内田尚子、内村直子、
       齊藤眞子、関口順子、中原三佐代、人見茂子、山内ひとみ
       [講師・支部会員]
       石井秀典、岡義雄、岡田陽子、笠原功、北原周子、澤登均、富澤克禮、中村正之、
       西谷可江、西谷隆亘、松川信子、茂出木協子、河野悠二


 高尾山シモバシラ観察会は今回で6回目である。一般募集は新聞に掲載依頼し、初級登山教室受講生への案内で、募集人員20名に一般33名、登山教室8名、会員2名、計43名の2016年班体制で計画した。当日を含めキャンセルがあり、参加者は一般20名、登山教室7名、会員2名、サポート12名、計41名となった。
いつも通り、高尾山口駅前で受付をし、班分け、説明などの後出発した。応募者の最高齢は80才で行程のエスケープなどを配慮した。



 暮れから正月にかけ比較的暖かい日が続き、4日の下見ではシモバシラは全く見られなかったので、観察は主に冬の草木などを説明することに切り替えた。今日も天気は良く、シモバシラの観賞は難しいだろう。参加者に配布した資料にはシモバシラの写真で我慢していただく。高尾病院脇の行者道から山道に入り、ゆっくり周りの植物を紹介しながら進む。2号路との合流からは、1号路の混雑を避け3号路に入る。キジョランが目立ち始め、キジョランの種子とテイカカズラの種子の違いなどを、下見の時に取得したサンプルで説明する。キジョランにはアサギマダラの幼虫もいた。ジャノヒゲのコバルト・ブルーの種子やヤブランの黒色の種子、カンアオイの花なども観察する。かしき谷園地で貸切状態の昼食を取る。風も当たらず暖かく気持ちよい。3号路から5号路に入り頂上下トイレに寄って目的のもみじ台に出て、シモバシラを探すが、観察の登山者もほとんどなく、シモバシラも見つけられなかった。



 がっくりして頂上への階段を力なく登る。展望台では、期待の富士山も眺められず、残念であった。頂上で全員の記念写真を撮る。下山は、5号路経由3号路分岐を左に行き薬王院脇に出た。紅梅が咲いていた。また、シャクナゲの花、オカタツナミソウの花も咲いており今年の気候の異常さが感じられた。薬王院の境内を抜け、高尾山ケーブル高尾山駅でケーブルで下山する5人と別れる。1号路をゆっくり下り高尾山ケーブル清滝駅前広場にて集合・解散を待っていたが、用事がある参加者の帰りと、最終班の遅れがありバラバラの解散となる。今回は昨年同様、シモバシラ観察会は最悪の状態の日であった。自然が織りなす現象とは言え、折角の参加者には、是非すてきなシモバシラを観察していただきたいものである。
(文/河野悠二、写真/澤登 均)