第5回「氷の花」高尾山シモバシラ観察会報告(2014年度)



日時  2015年1月7日(水)
行程  高尾山口駅9:20〜2・3号路分岐10:50〜かしき谷園地11:55/12:20〜もみじ台12:45/13:00
       〜高尾山山頂13:15/13:40〜高尾山ケーブル清滝駅前15:20
参加者
◇一般募集参加者:五十嵐恵子、井邑義一、大中智江、川口宏、木戸久喜、鈴木正好、祖父江泰子、
戸島篤子、戸島英昭、中西由美、野崎アイ子、野崎行男、平向邦江、牧野知子、皆川清美、宮野ひろみ、
森英子、山川由紀子、初級登山教室:鹿島陽子、中島かよこ、吉川三鈴
◇支部会員:石井秀典、岡義雄、小野勝昭、笠原功、北原周子、城所邦夫、澤登均、富澤克禮、
西谷可江、西谷隆亘、松川信子、河野悠二、計33名(会員外参加者21名)

 高尾山シモバシラ観察会は今回で5回目である。一般募集は新聞に掲載依頼し、初級登山教室受講生への案内で、募集人員20名に一般29名、登山教室4名、計33名の応募があった。折角の応募なので無抽選で全員を受け入れた。支部員のサポートは13名、4班体制で計画した。当日はキャンセルがあり、参加者は一般18名、登山教室3名、サポート12名、計33名となった。
いつも通り、高尾山口駅前で受付をし、班分け、説明、講師・サポートの紹介などの後出発した。天気は良好で気温も低いが、前日の雨がシモバシラの氷を融かしてしまっていないか心配であった。高尾病院脇の行者道から山道に入る。ゆっくり周りの植物を紹介しながら進む。2号路との合流からは、1号路の混雑を避け3号路に入る。気温は低いものの、陽当りは暖かい。キジョランが目立ち始め、キジョランの種子とテイカカズラの種子の違いなどを、下見の時に取得したサンプルで説明する。ジャノヒゲのコバルト・ブルーの種子やヤブランの黒色の種子、カンアオイの花なども観察する。ゆっくりと植物や鳥などの観察をしていたので、予定外のかしき谷園地で貸切状態の昼食を取る。風も当たらず暖かく気持ちよい。3号路から5号路に入り頂上下トイレ手前の斜面にシモバシラを無理矢理に枯葉の中に小さいのを見つけた。申し訳け程度のシモバシラを写真に撮る。その後トイレに寄って目的のもみじ台に出て、シモバシラを探すが、観察の登山者もほとんどなく、シモバシラも見つけられなかった。
がっくりして頂上への階段を力なく登る。展望台では、少し雲に隠れているが富士山を眺められたのが、せめてもの慰めであった。
頂上で全員の記念写真を撮る。下山は、5号路経由3号路分岐を左に行き薬王院脇に出た。
紅梅が咲いていた。ここでもカンアオイの花を観察し、薬王院の境内を抜け、1号路をゆっくり下る。高尾山ケーブル清滝駅前広場にて全員集合し解散した。今回は過去5回の観察会では、シモバシラは最悪の状態の日であった。自然が織りなす現象とは言え、折角の参加者には、是非すてきなシモバシラを観察していただきたいものである。
(写真/澤登均、文/河野悠二)