講演会「日本山岳会の自然保護活動と課題」    主催:自然保護委員会


   日時   2013年11月26日(火)
   会場   立川市女性総合センター5階 第3学習室
   講師   富沢克禮氏 (東京多摩支部会員)

 自然保護委員会の今年度の活動計画に初めて講演会を11月に計画した。それは、活動の方向付けを模索するなかで、過去、都岳連、都レンジャー、埼玉支部・自然保護委員会との協働活動や体験活動を続けてきたが、なかなか自分達の方向付けが見いだせないでいる。従って、この講演会の演題選びには苦心したが、本部の自然保護委員会の活動を知ることで、支部の自然保護活動の方向付けの一助にしたかった。そこで、本部の元自然保護委員長の富澤克禮氏に講師依頼したところ、快くお引受けいただいた。メールのやり取りで演題を「日本山岳会の自然保護活動と課題」とし、2回の打合せで演題内容を詰めた。
 40ページのレジュメが完成し、1時間半の講演時間が持つかなと講師が心配され、演題以外の「山の環境問題に関する意識調査の報告」も準備された。 今回は、支部員を対象に講演案内をし、参加費無料で万全を期した。自然保護委員の協力者は、開場1時間前に集合し、配布資料のコピーや会場設定をし、来場者をお待ちした。実は、どの位の方が参加していただけるのかの不安があったが、26名参加していただけホットした。演題の内容は、@自然保護委員会の設立Aこれまでの活動B全国集会のあゆみC最近の主な活動および話題(シカの食害問題、屋久島問題、山岳団体自然環境連絡会の活動、定款問題)D今後の課題、と多岐にわたり、特に、自然保護委員会設立時の自然保護活動に関する考え方と公益法人化時の定款変更の経緯、尾瀬の国有化提言、屋久島環境保護の提言などは、熱が入った講演であった。2008年の活動は非常に精力的であり、シカの食害調査、ヒマラヤ環境調査(科学委員会と合同)、山の環境意識調査をされており、ただただ感心するのみである。講師も、講演が始まると熱を帯び、当初心配されていた「1時間半持つかな」は、どこへやら最後の20分程は、こちらが巻を入れさせてもらうこととなった。配布資料も10枚程と多く、かつ配布資料の基となる報告書なども持参され、回覧するなど講師の熱意が溢れる講演会となった。主催した自然保護委員会としては、多くの支部員にこの講演内容を知ってもらい、今後の支部の自然保護活動に提言・アドバイスなどを叱咤激励していただければ幸いです。
(文/河野悠二・写真/澤登 均)

参加者
柄澤洋城、城所邦夫、西谷隆亘、松本恒弘、笠原功、澤登均、田中恵美子、飯島文夫、高橋重之、下野武司、木谷嘉子、北原周子、高橋郁子、長澤登、西谷可江、小山義雄、西村智満子、土井充、武藤篤生、田中清介、川口章子、茂出木協子、岡義雄、宮沢輝夫、河野悠二、 26名