平成24年度 御岳山レンゲショウマ観察とロックガーデンハイキング



日時  2012年8月20日(月)晴
行程  御岳平(ケーブルカー 上の駅前広場)集合・受付09:45→程なく富士峰園地レンゲショウマ
       群生地着、観察→産安社10:45(小休息)→御師集落通過→長尾平11:35(休息)→天狗岩
       12:05→ロックガーデン休憩場12:25〜13:00(昼食)→綾広の滝13:17→天狗の腰掛け杉
       13:52→神苑の森14:17(休息)→御師集落→御岳平14:48着 解散
       (※尚コースタイムは第1班を基準に表記)
参加者 41名(一般25名・会員16名)
        第1班  岩崎光男・池田ゆかり・大村静・大滝寿美子・前田博美・藤堂幸代・堀内厚子・
              (L柄澤洋城・笠原功・SL西谷隆亘・飯島文夫)
        第2班  大塩久美子・斉藤彰広・佐伯節子・佐伯美穂・豊嶋則子・
              (SL石井秀典・岡義雄・L澤登均・竹中彰)
        第3班  赤尾彩・赤尾由美子・駒井さえ子・高木彩子・森田敬子・山本紀子
              (宇野良夫・SL城所邦夫・西谷可江・L松本好正)
        第4班  岡伸輔・岡弘子・窪田和子・小松原肇子・田中多枝子・原千代子・桧垣明子
              (小野勝昭・川越尚子・SL河野悠二・L廣田博)
            (※以上 敬称略、活弧内は会員)

        下の写真は拡大してご覧になれます。

レンゲショウマ

レンゲショウマ群落の中を歩く

 ――“森の妖精≠ノ迎えられて――
 ケーブルカーで上った集合地の「御岳平」で、受付終了後参加者に竹中支部長からの挨拶に続いて、各班単位に本日の観察講師を務める各リーダーより行動上の留意点等が説明される。その後残暑の中、レンゲショウマを求めて御岳山の樹林帯へと歩を進める。
約5分後、本日のハイライトである群生地としては、日本一といわれている「富士峰園地」落葉林内、北斜面に咲き誇る“森の妖精≠ニ呼ばれる、レンゲショウマ【夏に淡い紫色の可憐な花を咲かせるキンポウゲ科の多年草で絶滅危惧種にも指定されている。その特徴として、下向きに花を付ける。花を下から見上げるとハス(蓮)の花に、また葉がサラシナショウマ(晒菜升痲)に似ていることからレンゲショウマ(蓮華升麻)と名付けられたといわれている】の群生地に到着後、早速 各班単位で見頃を迎えた花の観察を各講師より懇切丁寧に参加者に説明される。このような光景に、さながら理科の実習風景を連想させた。一方、参加者もこの花に興味・関心をお持ちのようでその熱い視線で説明を聴きながら観察に集中された。そして皆さん感動したようで参加者相互での会話も弾んでいた。
 また今日は、平日であるためハイカーの姿も少なく程々の環境下でじっくり思うままの姿・格好で接写撮影なども堪能することができて、皆さんのその表情も今回の観察会に満足感溢れる光景が垣間見られた。因みに、昨日は、日曜日のため観察路が物凄く混雑し落ち着いて鑑賞できないほどであったと御岳登山鉄道の関係者より聞いた。

ソバナ

ロックガーデン

 ――涼感溢れる「ロックガーデン」散策――
 さて、レンゲショウマの花に充分癒された後は、「産安社」より「ビジターセンター」前、そして御師集落の「馬場家」を右手に見たりしながら、山岳信仰の宿坊等の間を抜け「御嶽神社」下の鳥居前を通り、既にその様相もハイキングモードとなり「長尾平」で、水分補給の休息となる。ただのハイキングではなく周遊路に咲いたりしている各種植物にも関心を持ち、時には、立ち止まり多方面から観察もした。休息後、間もなくロックガーデン(岩石園)への散策となる。生い茂る樹林帯を進む内に、忽然と現れた巨大な「天狗岩」と出会う。既に、そのコースも下り坂であるため足元に注意しながら歩く。間もなく沢の清流と水音が目と耳に飛び込んできた。全くの別世界だ。沢を縫うように続く散策路は、周囲を広葉樹林に囲まれ、苔むした岩肌と木々の緑と清流とが調和している渓流(渓谷美)は最高で、何とも言えない清涼感が味わえた。そんな良好なロックガーデン休憩場での昼食となった。その後「綾広の滝」で身を清めたりする方もいた。眼下に「お浜の桂」を見ながら少し登った後、奇妙な形をした「天狗の腰掛け杉」を通過し、突然眺望の開けた「都水道局原水調整所」より、本仁田山や川苔山等の雄姿に魅了される。また周りには、秋を告げるトンボが舞っていた。その後「神苑の森」で各班合流し、集合地である「御岳平」に皆さん無事に、ほぼ予定通りの時間に戻ることができた。そして、河野委員長の挨拶の後現地解散となった。

オクモミジバハグマ

ジャコウソウ

――今回の行事を振り返って――
 これまで過去2回の観察では、会員のみが対象で今回初めて、一般参加者を主眼してその企画を柄澤委員が中心になって進めてきた。その募集にあっては、主要紙を初め一部の地域広報誌にも公募という形で掲載された。その結果、大勢の応募者が有りある程度、団体行動許容範囲での人選を余儀なくされた。また本日を迎えるにあたり安全面等も考慮しながら、その行動計画の策定に沿いながら複数名でのコース等の下見も施した。
 今日は、雷雨も避けられ、開花状況も良かったためか参加者から「とても良かった」等の好意的な評価があちらこちらで耳にすることができた。一般参加者が“主役≠ナ正に公益事業の推進にその役割がいくらかでも果たせたのではないかと思えた。

ヤマジノホトトギス

タマガワホトトギス

(文/飯島文夫 写真/澤登 均))