御岳山レンゲショウマ観察とロックガーデンハイキング



               ・・・自然と人間の共生・御岳山の森を歩こう・・・

日時  2010年8月11日(水)晴
行程  9:15JR御嶽駅・・・9:20バス乗車・・・9:40滝本(ケーブル乗車)・・・10:00〜10:15御岳平
       ・・・10:20〜10:50富士峰園地(レンゲショウマ観察)・・・10:50〜11:10産安社・・・御師集落
       ・・・11:50神苑の森・・・12:20天狗の腰掛け杉・・・13:00〜13:40ロックガーデン(昼食)・・・
       14:20綾広の滝・・・14:50神社鳥居前・・・15:00ビジターセンター前・・・15:10御岳平(解散)
参加者 岡義雄、小清水敏昌、荒木正弘、川越尚子、原山恵津子お孫さん3人、大船武彦、
        富澤克禮、高橋郁子、高橋重之、長谷川公子、神崎忠男、小野勝昭お孫さん1人
        廣田博、澤登均、河野悠二、宇野良夫、柄澤洋城  以上21人(敬称略)                       

 集合場所のJR御嶽駅には定刻に参加予定者全員の顔が揃った。うれしいことに小さな友人4人の参加も得て、出かけることが出来た。平日というのに臨時バス、臨時ケーブルが増発される程の賑わいである。  ケーブルで全員が御岳平(ケーブルの上の駅前)に10時に到着した。(早速記念撮影)



 レンゲショウマ群生地は御岳山の北700mに位置する富士峰(883m)の北西斜面に約2万株とも3万株とも群生すると言われている。御岳平からは1〜2分で入口に到着する。
レンゲショウマは花期が長く、7月下旬から8月下旬まで見ることが可能であるが、今年は開花が1週間程遅れているようで、見方によっては物足りないと感じた方がいたかも知れない。







観察路にはレンゲショウマの外、ソバナ、オカトラノオ、サラシナショウマ、モミジガサ、オクモニジハグマ、カシワバハグマ、などの半日陰を好む植物が咲くが、これらもやはり開花が遅れている。異常気象の影響なのであろうか?
観察路を抜けると杉、桧、樅、栂の大木が残る富士峰の山頂があり、御岳山と共に「不抜の森」として切られることもなく、鬱蒼とした森であったことが窺える。 ここで神崎副会長が合流、参加者全員が揃ったことになる。



富士峰と御岳山の間には独特の歴史と伝統、江戸末期の建築物や古文書を多数残す「御師集落」があり、現在39世帯149人の方が武蔵御嶽神社とその周辺の自然環境を守っているといっても過言ではない。 御嶽詣の参詣人の宿坊として発達してきたが、現在では幼稚園、小学校の遠足、高校、大学の合宿、一般観光客や登山客を受け入れている。  御岳山の北面、北西面には道がなく「不抜の森」そのものであったが、2年前に神社と東京都、青梅市によって神社鳥居前から北回りで天狗の腰掛け杉まで、登山道(遊歩道)が造られ「神苑の森」と名付けられた。 この森は植生としても貴重で、東京都でも数少ない自然植生が残る地域である。 20〜30分ほどの距離ではあるがじっくりと植物観察できる場所であるが、細い1本道と21人という多人数では時間をかけた解説は無理と判断し通過したことは残念であった。




御岳山(929m)の西に奥の院(1077m)鍋割山(1084m)と続き、鍋割山の東側山頂直下に源を発する河鹿沢と芥場峠の北側を水源とする灰汁場沢が綾広ノ滝の上で合流し御岳沢と名を変え、七代ノ滝の下流で養沢川となり十里木で秋川と合流する。 御岳沢綾広ノ滝から七代ノ滝の間の沢沿いが風光明媚であったことからこの間を岩石園(ロックガーデン)と呼び東京都は散策道、休憩舎、トイレ等を整備した。




夏には木々が日差しを遮り、沢の流れが森全体の温度を下げ、心地よい散策が出来た。綾広ノ滝は昔から滝行が行なわれていた場所であるが、現在では一般人が御師さんの指導を受け4シーズン行われている。






綾広の滝を抜けると大嶽山への登山道に合流するが御嶽神社方面に進む。道は平坦で歩き易く30分程で御嶽神社、御師集落を通過し15:10分に御岳平に到着。 全員の無事を確認し解散した。
(文:柄澤 洋城  写真:澤登 均)
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