■ 日時 2021年10月21日(木) 曇り時々晴れ
■ 集合 富士急線都留市駅前 8時
■ 行程 富士急線都留市駅8時=道坂隧道入口8時30分→今倉山東峰10時10分→
西峰[御座入山]10時25分→11時赤岩12時30分→12時46分道志二十六夜山13時
→上戸沢車道出会15時→富士急線赤坂駅16時
■ 参加者 L石橋、SL上原、小野、佐藤、中原、中尾、太田 計7名
■ 記録 文/石橋 學 写真/中原三佐代、太田雄三、石橋 學
■ 集合 富士急線都留市駅前 8時
■ 行程 富士急線都留市駅8時=道坂隧道入口8時30分→今倉山東峰10時10分→
西峰[御座入山]10時25分→11時赤岩12時30分→12時46分道志二十六夜山13時
→上戸沢車道出会15時→富士急線赤坂駅16時
■ 参加者 L石橋、SL上原、小野、佐藤、中原、中尾、太田 計7名
■ 記録 文/石橋 學 写真/中原三佐代、太田雄三、石橋 學
コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が解除され、その後に初めて実施される会山行とあって、それなりに気持ちを入れて出かけた。富士急線都留市駅前からタクシーに分乗し道坂隧道入口で下車する。ウォーミングアップの後、トンネル脇の登山口から入山。15分ほどでトンネル上に登り、そこから今倉山目指して北上すると1時間半ほどで東峰に到着した。だが、この登路に入って間もなくハプニングが起きた。標高1250〜1300m付近で、突然上方から小熊が突っ込んで来たのだ。先頭を歩くSLに衝突直前、小熊が西側の谷へ転がるように降りて行き事なきを得たが、母熊に遭遇しなかったことが幸いだった。
今倉山東峰からの展望は木の間越しでしか得られない。東の菜畑山方面の道は藪っぽいが、我々は西の御座入山(今倉山西峰)へ向かって明瞭な道を辿る。10分ほどで西峰を通過し、西ヶ原で道坂方面への道を分け、そこから僅かに進むと赤岩のピークに着いた。ここは360°の展望地で、曇天ながらも広い展望には大きな開放感があった。
赤岩で昼食を摂って更に西へ進む。林道を越えて西北に向かうと、やがて道志二十六夜山に辿り着いた。ここは江戸期から明治期にかけて、旧暦の正月と7月26日の夜に飲食を共にしながら月の出を待ち、月光に現われる阿弥陀如来・観世音菩薩・勢至菩薩の姿を拝むと願いが叶うという信仰の行事があった。今では山頂部に建つ「二十六夜塔」の石碑に名残をとどめており、ここに立っていると、古の賑わいが目に浮かぶようだった。
赤岩で昼食を摂って更に西へ進む。林道を越えて西北に向かうと、やがて道志二十六夜山に辿り着いた。ここは江戸期から明治期にかけて、旧暦の正月と7月26日の夜に飲食を共にしながら月の出を待ち、月光に現われる阿弥陀如来・観世音菩薩・勢至菩薩の姿を拝むと願いが叶うという信仰の行事があった。今では山頂部に建つ「二十六夜塔」の石碑に名残をとどめており、ここに立っていると、古の賑わいが目に浮かぶようだった。
30分ほど休憩した後下山開始。北へ向かって続く緩傾斜の道を辿る。進んで行くと、やがて1000m付近で南東方向へ急下降して行く。柔らかくて美味しい仙人水の水場や、カッチャ石という行者が利用した岩小屋を過ぎると、矢名沢添いに北へ向かって下るようになる。そのまま林道を進むと上戸沢集落内の車道出会に至り、ここで解散となった。行動時間は約6時間半。伝承に彩られた秋の低山歩きは心地よいものだった。
解散後は「芭蕉月待ちの湯」への道を分け、全員で一路、富士急線赤坂駅へ向かった。
一つ忘れてはいけないことがあった。
「名月やさぞかしの宝池山」天和3年、江戸の大火で住居を失った松尾芭蕉が招かれてこの地に住んだ折、周囲の山々から登る月を写した池の美しさ詠んだ句だ。二十六夜山はこの地の人達の生活と不可分の山なのだ。
解散後は「芭蕉月待ちの湯」への道を分け、全員で一路、富士急線赤坂駅へ向かった。
一つ忘れてはいけないことがあった。
「名月やさぞかしの宝池山」天和3年、江戸の大火で住居を失った松尾芭蕉が招かれてこの地に住んだ折、周囲の山々から登る月を写した池の美しさ詠んだ句だ。二十六夜山はこの地の人達の生活と不可分の山なのだ。